「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

[ネタバレあり]

アメフトというマイナースポーツを題材にして長期連載
で王道を描き切った漫画です。

キャラそれぞれ立ってその描写を上手く挿入している、
ルールが分からなくても作中の丁寧な
説明で世界観に入れる、努力・友情・勝利・
感動と演出が巧みな部分など古典的名作漫画にも十分
並ぶ面白さや熱量を持った作品だと思います。

画力が最初から高めでテンポ良く話が進み、
上手く行き過ぎではありますが、初心者
レベルから全国大会決勝(クリスマスボウル)、その後
オールスターの世界対抗戦まで
纏めた点は評価出来ると思います。
意外に知略、頭脳戦な描写が多いので読んでいて
楽しかったです。

欠点は中盤に最大の山が続いて(西部、神龍寺、
王城の3戦は凄い戦いばかり)
、終盤特に肝心のクリスマス
ボウルがイマイチ盛りあがらず、余韻もあっさりに
なったところ(ただ最後の主人公ではなく脇キャラの伏線を使ったキックで決めたラストは好きでしたが)ですね。
試合展開も途中から細部は違いますが、大量点負け→ギリで逆転のワンパターンになったのも残念でした。
思わぬリードから詰められたがギリで逃げ切るとかいうのも
欲しかったですね。

かなり不評な最後の世界戦はオールスター
顔見せ、どうしても才能で勝てない相手との折り合いというテーマで評価出来る部分がそれなりにあったとは思います。
この競技は短距離走などと同様に人種的に世界では日本
人が才能的に通用しないスポーツですが、その現実を
隠さず掘り下げ考え抜いてました。

上記の欠点はありますが、全体的には良く纏まった名作
と言っても良い漫画だったと思います。この年代で
こういうスポーツ漫画がまだ残っていたという意味でも
貴重に感じます。




ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-09-20 18:33:38] [修正:2013-09-20 18:34:30] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

超有名レベルの長編妖怪バトル漫画です。
絵柄に癖はありますが画力は高く演出が上手いのは
藤田作品の特徴だと思います。
ただ前評判聞いてないと10巻くらいまでは主人公潮の
暑苦しく青臭すぎる叫びがうっとおしい、相棒妖怪とらが
主人公を助ける態度がミエミエでわざとらしい、各地を
転々と人情妖怪退治で説教臭くグダグダとか問題点を感じました。何度か止まってしまったのが正直なところです。

しかし、中盤くらいから物語が展開、加速してそこから最終決戦は怒涛の勢いのまま綺麗に畳んだのでやはり名作だと思います。
それまでの中だるみ的な登場人物までしっかり絡めましたし。
伏線も膨大ですがちゃんと回収して、槍の文字、
お役目様の行動の意味、ラスボス
である白面こと九尾の狐やとらの正体などには驚きました。
流のような良い兄貴分キャラかとみえて主人公うしお
への逃げ的な憎悪で本気で裏切っていた、とらがどうせ
助けるのかなと思いきやしっかり殺すなど予想外の展開
など終盤のインパクトも大きかったです。
最終決戦の見事さは特筆もので、このために全ての物語は
あったというほどになっています。

ラスボスである白面こと九尾の狐は実在の伝承を絡めつつ、その狡猾さ、邪悪さ、強さは絶大であり、最初から最後まで一貫してラスボスから動かなかった点でも漫画界有数の存在感があった悪役だと思います。

個人的に序盤が本当に厳しかったのでそこは短所ですが、
それ以外は高評価されてしかるべき歴史的名作漫画だと
思います。自分同様に序盤で駄目だと思った人も我慢して
最後まで読む価値は間違いなくある作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-09-11 01:22:06] [修正:2013-09-11 01:26:57] [このレビューのURL]

日常漫画ってやつですかね。
似てると言われる
「ARIA」は全然大丈夫だったんですが、これは退屈で
数巻で読むとやめてしまいました。
漫画の出来自体よりも相性の問題を感じましたね。
この手の漫画は退屈と感じてしまったらそれまでなので。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-09-11 00:48:43] [修正:2013-09-11 00:48:43] [このレビューのURL]

7点 D-LIVE!!

どんな乗り物でも乗りこなすスーパードライバーな
主人公の一編完結物語です。

画力が高く、話の質も毎回面白く、乗り物にも
興味が持てるのは長所かと。主人公も経歴だけみると
鼻につきますが、それを普段は無能・天然系・貧乏症で
カバーする辺りが上手いです。脇キャラも濃く
パートナーがローテのように変わるのでそこも
飽きさせずに良かったですね。あと読んでいて
もスピード感があるようにセリフ量が無駄に多くない
ところにも工夫を感じました。

本筋もちょくちょく進行するのですが、その本筋の
結末が割とあっさりだったのは残念ですね。ラスボス
が簡単に改心しますから。敵側は役者不足だった気がします。

終盤より一編完結で任務をこなしてる方が面白かったですが、
変に引き伸ばさないでキリの良いところで終わったのは
好評価です。隠れた良作だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-09-03 09:33:33] [修正:2013-09-03 09:33:33] [このレビューのURL]

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