「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

タイトル通り仏師を題材とした漫画ながらフィギュア製作要素も扱った作品。仏像・フィギュア知識を丁寧に盛り込みながら堅苦しさがなく、ギャグがかなり笑えて、地味ながら話の質も高く良作だったと思います。絵が上手いのも良かったです。「美味しんぼ」や「ギャラリーフェイク」みたいな一編完結の楽しい業界系漫画としてまだまだやれそうだったのに、題材が題材のためかおそらく打ち切りだったのが残念ですね。一応最後は一番言いたいテーマを語って終わってはいますが。キャラ達のその後がもっと見たかったなと思いました。作者の他作品にも興味が湧きましたし、未読の人にはおすすめしたい作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-07-28 02:01:07] [修正:2015-07-28 02:01:07] [このレビューのURL]

画力と独特の雰囲気を持った漫画ではあり、一読の価値は
あると思います。一方で説明不足や結局何がやりたかった
のかというモヤモヤは否めなかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-07-16 23:53:27] [修正:2015-07-16 23:53:27] [このレビューのURL]

名将真田幸村(信繁)は存在自体は超有名なのですが、大坂の陣だけの活躍のため、生涯全体はマイナーという感じだと思います。その辺を掘り下げ描いた作品で、画力と演出に誇張は激しいが迫力がある、作者が得意らしいハードボイルド調の格好良いキャラ達と見せ方(北斗の拳作者の元アシと聞くと納得)、誇張演出をのぞくと解説などが随所に入り、まずまず史実に準拠しつながら、1冊で上手く描けていたと思います。最初の冬の陣での活躍を描いて、生涯を振り返り、夏の陣へと突入という構成も良かったです。来年の大河ドラマ主人公ですが、この作品で予習としては十分かなと思いました(逆に1年間ドラマでやるのは相当難しいかも)。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-07-11 03:51:55] [修正:2015-07-11 03:51:55] [このレビューのURL]

「大関ヶ原」の外伝で本編で描かれなかった部分の補完短編集。こっちの方が本編より面白かったと思います。三成配下渡辺新之丞との逸話などこの作品で初めて知って感動、驚きを感じるところが多かったと思います。本編を読んでない人でも外伝だけでも読めるし、薦められると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-07-11 03:30:08] [修正:2015-07-11 03:30:08] [このレビューのURL]

天下分け目の関ケ原を実質的な総大将だった石田三成中心に西軍視点で描いた漫画。絵柄がやや可愛い感じで独特ですが慣れて来ますし、漫画として十分な質があって面白かったです。石田三成周辺の面白い部分だけじゃなく、敵役である東軍家康の凄さもちゃんと描かれていました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-07-11 03:26:22] [修正:2015-07-11 03:26:22] [このレビューのURL]

東日本大震災があった今だからこそ余計に価値があがる漫画だと思います。災害パニック漫画ですが、原作者が理系専門家兼小説家なので説得力のある考証で、巻末にある解説を合わせて相当に勉強になります。おそらくこの手の漫画で一番深いのでは。かといって漫画としても成り立っており、少し古いキャラデザながらも一定の画力、続きが気になるストーリー展開、タイトルに繋げる結論など見所があります。

ヘタレながらいざという時に頑張る主人公とその契機となるヒロインの描写、微笑ましい関係も良かったです。本編3巻、外伝(オムニバス)と後日談の1巻、でダラダラせずちゃんと終わっているところも良かったと思います。

ただ主人公周辺だけはご都合が続く訳ですが(災害漫画の必然かも)、読むのが苦痛な鬱漫画だけになったかもしれないから、否定しませんが擁護要素はあると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2015-07-06 18:54:42] [修正:2015-07-06 18:54:42] [このレビューのURL]

「県庁の星」の漫画版同作者のもので、タイトルと概要に興味が沸いたから読んだ作品。一言で言えばお金の道徳教科書です。具体的にお金を稼ぐビジネス本を期待していると肩透かしになります。かといって大まかな心構えという点ではお金のことを論じることが普段は難しい中で、本作は綺麗事が多いように見えて核心をついているかと思います。完全にこんな風に生きるのは難しいと思いつつも勉強にはなります。

こういう漫画で分かるシリーズで悪い意味でありがちな漫画が少し、解説文章びっしりというのではなく、全ページ漫画なので漫画作品とちゃんとなっているところは良かったです。お金が話題なのに作風が爽やかで登場人物にも好感が持てました。原作者の体験談をベースにしているようで(さすがにフィクションも盛り込んでいるのを感じますが)、成功者と毎回繰り広げる対談はリアリティを感じる部分がありました。具体案は乏しいですが、幸せな(金があるだけじゃない)お金持ちの成功談としては学ぶ価値がある道徳論だと思います。ただ具体的にビジネスをどうやればという指南書ではないこと、1冊の単価が活字本のコミックス化という形態なので割高なことが欠点ではあります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-07-04 13:03:06] [修正:2015-07-04 13:03:06] [このレビューのURL]

大宰治の名作を現代にリメイクした作品。原作未読ですが出来は
かなり良いのではと思います。画力は相当高いです。主人公の歪みっぷりが半端なく、容赦なく転落して行くので、読んでいて気持ち良い類の作品ではありませんが、大宰の私小説遺書要素の濃い作品だけに痛々しさは作り物感が薄く一読の価値があるかと。

原作は今だと読みにくいものがあるので、現代かつ漫画というこの媒体は貴重だと思います。巻数も3で短く纏まっていますし。誰もが名は知っている大宰を深く知る上でも、作中にある結婚直後の一番心が安定してた時期に、教科書にも掲載されている晴れ晴れとした「走れメロス」を執筆したのだなとか思うのも感慨深かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-07-03 00:27:45] [修正:2015-07-03 00:27:45] [このレビューのURL]

月別のレビュー表示