「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

9点 BECK

音楽漫画最高峰という評も多い名作。主人公ユユキが歌うシーンの表現と迫力が評判ですが、使いどころは意外に抑えているところに工夫を感じます(他の演奏者やユユキはギターのみというシーンも多い)。
音楽漫画としてのウンチクは説明がほぼないですが、音楽の魅力など本質は伝わって来ます。比重としては青春漫画な感じですが、ギャグが笑えるように基本明るいのが特徴。友情(良い奴が多い)、恋愛(ヒロインがかわいい)、グッと来る話を混ぜながら(苦しい中支えてくれる人達には特に感動)、話を展開して、34巻の長編ですが熱量は維持して、綺麗に収束させましたと思います。
サクセスストーリーながら他作品にはそうそうないほど、苦労や失敗が目立ち、最後の大成功に説得力がありました。連載中なら中だるみ的に感じたかもしれない下積みだったので、完結後一気読みで良かったなと思います。要因である業界のリアルみたいなのは、現在はステマという言葉があるほどより増している感じなので、良いところ突いてるなと思いました。
気になったのは序盤はさすがに絵に癖以前に下手さが目立つのと(次第に最後まで向上する)、話は綺麗に終わったもののエピローグをキャラ立ちしていた脇キャラ達中心にもっと見たかったですね。このサイトでも既に高い評価ですが、自分も一票を投じたいと思います。一昔前の作品ですが、現在でも十分読むに値する作品です(むしろ一気読み出来るのが大きい)。


ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-09-28 01:53:09] [修正:2016-09-28 01:53:09] [このレビューのURL]

城の擬人化(女性)で歴史、人物との絡みに注目して、選んだ名城について十編程度の漫画と四コマでその他城について補足する漫画です。城基礎知識について解説、城の歴史や人物のトリビアも詳しく解説していますし(少し分かりにくい箇所もあるが相当に緻密、漫画だからこそ理解出来る部分もある)、基本コミカル調なストーリーも良かったです。絵は上手いですし、掘り出しものだったかなと。ただギャグについては無理に笑わせようとして滑っていたり、悪ノリだったりの箇所も多くそこは欠点ではありましたが。一冊で終わってしまったのが残念で他の城についてストーリーで見てみたかったくらいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-19 13:02:13] [修正:2016-09-19 13:02:13] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

前半は主人公を引っ張る快活なヒロインが魅力的で、青春漫画としても音楽漫画としてもバランス良く楽しめる作品でした。音が描けないのに演奏シーンの臨場感、ヒロインが説く演奏家としての心得も感心。しかし、後半に典型的な病気ヒロインが死ぬ過程作品みたいになったのが(音楽の比重がさらに減った)。最後まで病名が全く出てこない辺りも違和感と設定優先の道具みたいな印象が拭えませんでした(お涙頂戴的な)。

タイトルの伏線回収はなるほどとは思いましたが、散々描かれた主人公のトラウマ(ここに存在しているけど全く出て来ない父親にも違和感)的にヒロインをまた失うと普通はさらに駄目になるだろとしか思えないのが(ラストでは妙に悟った感じでしたけど)。最後まで一気に読める作品でしたが、前半の雰囲気で最後まで完走される作品が見てみたかったというのが正直な感想です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-09-17 09:24:49] [修正:2016-09-17 16:08:39] [このレビューのURL]

主人公の設定は面白いし、殺し屋ながらポップなノリも面白い設定でした。絵柄がかわいいのも良いギャップ。しかし下ネタが激しすぎてギブアップ。その辺が余計に人を選ぶ作品だったと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-17 16:07:29] [修正:2016-09-17 16:07:29] [このレビューのURL]

作者作品で一番長編ですが、王道少年バトル漫画として上手く纏めた作品だと思います。第一部は平凡ですが、第二部に主人公交代が効いて尻上がりに面白くなって来ます(各キャラに見せ場が与えられて上手い)。ただ敵側が物足りないのが残念でしたね。無の民に脅威を感じずあっさり退場。ラスボスは救出というのが予定調和で。バトルに遊びという作中でも評される要素が悪く作用してしまった気も。エピローグにしっかりページ使ってまとめてくれたところは良かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-16 20:52:06] [修正:2016-09-16 20:52:06] [このレビューのURL]

作者の作品はこれが初めてですが、登場人物達が不快過ぎて自転車どころじゃないです。28歳主人公が死ね、死ねと周囲に喚きちらすなど毒吹きまくりでまず好感が持てない上に、そういう状況にする周囲人物も自分勝手な人達ばかりに見えてしまいました。その主人公が何かあったっぽいこと匂わせつつ、自転車嫌いでブーブー言ってるのが楽しくみえる訳もなく。イケメンでもない眼鏡不機嫌主人公が何故かモテたり、周囲から好かれるような感じなのもおかしいですし。画風、画力は目立つほどのものでなく(描き分けも甘い)、自転車走行も臨場感や迫力などが乏しいのも欠点。自転車知識は感心するところもあり、分かりやすいですが、上記人物、心理描写が大きく削いでしまってる感じ。自転車漫画には興味はありますが、他作で読もうかと思ってしまいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-11 10:20:27] [修正:2016-09-11 10:20:27] [このレビューのURL]

画力・絵柄は悪くないし、眼鏡地味っ子ながら主人公がかわいくみえるのも良かったのですが(地顔は美人な感じ)、相棒の悪魔や周辺の悪魔キャラとの絡みも平凡だったり、滑り気味に感じました。終盤の感動路線も全1巻の分量もあり、薄っぺらさが拭えなかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-10 09:35:32] [修正:2016-09-10 09:35:32] [このレビューのURL]

朗読の素晴らしさと方法論、対象となる名作文学作品の解説や解釈、それとリンクさせる登場人物達のキャラと展開、それぞれ出来が良くバランスがとれた隠れた良作だったと思います。藤田先生の弟子らしい熱血的な作風も効いていました。
少し人間関係で恋愛においてギクシャク感があるのと、単純化している絵柄を考慮してもキャラの描き分けが甘い感じがあったかなとは思いましたが、レベルの高い作品だったと思います。綺麗に終わってその後も感じさせるラストにも余韻がありました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-09-09 03:28:50] [修正:2016-09-09 03:28:50] [このレビューのURL]

格闘街でのストリートファイト設定が面白く、ヒロインのドラえもんを女性化綾波レイに外見が似た師匠ドラエさんの存在が際立つ格闘漫画。地味という他の方の指摘には納得で緊張感、燃えをやや欠くのが残念ですが、全体として丁寧に良く出来た作品だったとは思います。「ホーリーランド」が楽しめて他にないか?と聞かれるとまず薦められるような作品。絵柄が良い意味でアニメ的、作風の明るさ、女性キャラのかわいさなどのこの作品の方が好きな部分はありますし。ただ終盤はドラエさんの出自辺りからとんでもなくご都合な因縁や再会の連続で白けも抑えきれませんでしたが。それでも連載10年を感じるテンポも悪さもありましたが、全体として評価出来る良作格闘漫画だったとは思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-08-28 17:50:54] [修正:2016-09-02 02:57:57] [このレビューのURL]

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