「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

7点 HELLSING

超能力ありですが銃も用いたアクション漫画として良作だと思いました。
決め台詞や盛り上がるシーン、高い画力やキャラが立っている
ことなど凄いグロですが正統派的に抑えるところ抑えてる
のが良いですね。
展開も読めやすいながらテンポ良く引き伸ばさないで
勢い良く全10巻で綺麗に終わった辺りも良かったです。
狂気的なキャラが多いですが言ってる内容は電波
的ではなく何が言いたいのかは分かる(賛同は別ですが)ので個人的には気にならなかったです。宗教戦争やナチスなど絡んだ三つ巴の戦いはどうなるのかといい見どころがありました。
主要キャラも敵味方関係なく結構殺すのでそれも緊張感や
余韻がありました。

欠点として感じたのは謎っぽく示唆されていて、舞台背景にもなる肝心の主人公の過去が実際のヴァンパイア
関連話から複数引用しているのは良いとして、作中に解説がない状態なので予備知識がないと最後まで分かりにくかったです。
これから読む人は是非事前に調べた方が良いかと。
ブラム・ストーカー作「吸血鬼ドラキュラ」の概要と串刺し公ヴラド・ツェペシュのおおまかな生い立ちは事前に抑えておくと
解消して「おおっ」となります(こういうやり方
はあまり好きではないです。専門知識が必要なら作中で説明すべきなので)。
あとギャグの時落書きレベルに酷く絵を崩して内容も面白くないので興をそがれる場面がありました。アクションシーン
も見やすくない場面がたまに見られました。
この辺がちょっとしたストレスになりましたがお薦めしたい
作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-02-20 11:55:04] [修正:2013-02-20 11:55:04] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

出だしからつまんなくてどうしようってほどでしたが
、途中から読めるようになり伏線それなりに拾ってストーリー
を10巻で纏めたのは評価出来るかと
それが気になってなんとか最後まで読めたので

ただ荒削りな面がどうしようもなく目立ってしまったと思います。主人公が能天気な理想語って、皆説教して賛美されてうざったいタイプにどうしてもなってしまったし(開始当初自殺志願者のメンタルとはとても見えない)、ヒロインも騒がしいだけで可愛さはあんまりないし、キャラがみんなイマイチ立ってないと思いました。とにかく熱くしよう、熱くしようって感じが滑った感が。バトル漫画として画力はあるのに分量が少ないですし、
面白いという感じが薄かったです。たくさんの勢力を出した
割にこの巻数なので、テンポは早くみんな主人公に説教されて、すぐに共闘になったのはどうかと。

妖怪、魔族辺りでも簡単に組めるのは、そのために人間側が自分達の人権を歪めてまで防衛のため鍛錬して来たとかいう背景など出てきてたので違和感がありました。その辺世界観、舞台設定が漫画とはいえ浮き世離れ感が大きかったです。個人的にノリなど一番近いと思った『惑星のさみだれ』が好きな人には結構合うかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-02-15 13:36:19] [修正:2013-02-15 13:36:19] [このレビューのURL]

エスパー魔美と似た要素を感じる作品ですね。
三重苦のヘレン(ヘレン・ケラーが元ネタなのは間違いないですが)
それゆえに身につけた超能力(この世界ではないものに干渉
出来る力)で様々な人や現象に触れ合う一話完結物語です。
話の質はまずまずで飽きずに2巻読み切れますし、もともと
長期を想定した感じではないので尻切れ感は薄いです。
ヘレンのかわいさと相棒の盲導犬の掛け合いが楽しめました。
最終回のオチはそう来るかという感じでこれも良かったです。

欠点としては同作者のフランケンふらんよりは綺麗な物語が多いですが、すべてにおいてインパクトが落ちる面は否めませんね。ヘレンの能力が
最後まで分かりにくかったのも欠点に感じました。
おまけ漫画でふらんと共演してそれが下手すりゃ本編より面白かったというのが、この作品単体での短所を浮き彫りにしたか
なと。そういうのもあるのでふらんとセットにして両方合わせても10巻なので「白と黒」という感じで読んでみて欲しい作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-02-12 01:59:41] [修正:2013-02-12 01:59:41] [このレビューのURL]

美少女(とても人間じゃない外見だが)ドクターがブラックジャックと笑うセールスマンと藤子SF短編のブラックな話
などの要素を感じる一話完結物語です。要素は一杯入ってるが
こんな作品見ないなという逆の目新しさがありました。

画力は高いですし、グロ演出は凄いですし(人に
よっては欠点かも)、毎回話の質が高く風刺が効いたオチは
唸るものが多かったです。結構真面目にSF医療漫画を
やっていて、薀蓄解説や手術シーンは盛り上がります。

全8巻で多分打ち切りな感じですが話はまとめていますし、
仮面ライダーを風刺したネタがやたら続いた辺り潮時
だったかなとは感じました。結果的に面白さが最初から最後まで
続いた近年の隠れた良作かと。表紙が完全に詐欺なのであれだけ
はなんとかして欲しいところでしたね。読んでない人でグロ
も大丈夫だと自認する人は是非読んで欲しい作品です。
表紙裏の絵が作品を象徴する雰囲気だったり、後日談を語る
おまけ漫画がついていたり細かいところにもニヤリとできました。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2013-02-10 06:31:50] [修正:2013-02-10 06:31:50] [このレビューのURL]

忍法なんて完全に越えた超能力バトルのバトルロワイヤル作品
舞台は史実を流用してなかなか上手い舞台だと思います。

一発芸大会なので「何の力持ってるの?」、「それを
破るにはどうしよう」って所が見どころです。
オチが大体読めちゃう作品だからこそそこが重要ですがこの巻数
でテンポが良く密度が高かったですね。
引っ張ることなくどんどん決着ついて犠牲者が出るのは
最近ある引き伸ばし
バトル漫画へのアンチテーゼになっています。

画力が高く、キャラも二十人もいますが読んでいるうちに
全員ちゃんと把握出来る辺り技量が高いです。
さっさと死んだキャラのために途中で前日談を入れているのも
上手かったです。一気に全巻読むことをお薦めしたいし、
それが可能な作品かと。

残念だったのはシンプルだからこそ良い面ともっと複雑な
バトルが見たかったなという矛盾するがどうしても残る気持ち
。ラストバトルが誰と誰がやるのかすぐに読めることです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2013-02-10 06:16:17] [修正:2013-02-10 06:16:17] [このレビューのURL]

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