「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

キングダムやゴールデンカムイ辺りが好きなら是非読んで欲しい作品です。有名小説家の原作と実力派漫画家による作画の相乗効果、引き伸ばしやダラつくこともなく目的に向けて一直線で綺麗に完結するのが際立ちます。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2019-10-12 15:04:05] [修正:2019-10-12 15:04:05] [このレビューのURL]

ちょっと下ネタやホモネタをギャグとはいえ多用し過ぎではと思うクセはありつつも(ギャグセンスは高くシリアスとの調和も上手い)、逆に言えばそれでも各種漫画賞を獲得して、現在をリードする作品の一角になるだけはあります。

和風闇鍋ウエスタンと公式で紹介されているのが言い得て妙かなと。アイヌを中心とした本格的な歴史ロマンやバトルアクション、「山賊ダイアリー」を彷彿とする狩猟とグルメ、金塊を巡る謎や騙し合いなど良素材が調和したごった煮感が独特。
男臭い作品ながらヒロインが凛々しくかわいいのも光ります。

あとはメインストーリーが金塊争奪戦でキーマンが死亡、舞台が北海道から樺太になった現在はそこまで引っ張れる感じではないと思いますが、そこは人気作品にありがちな事態にならないことを祈るばかりです。今後を注視したいと思います。





ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-06-30 06:11:57] [修正:2018-06-30 06:11:57] [このレビューのURL]

前シリーズから読んでいる事が必須の作品ですが、読んでいると名作奇巌城における集約と厚みは圧巻でした。単作で読む人が多いが、順番に全部を読んで欲しいという作者の意図にも納得。その後も予定されているようなので是非期待したいと思いました。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-02-20 22:09:35] [修正:2018-02-20 22:09:35] [このレビューのURL]

完結した今こそさらに評価されてもと思える作品。内容的に隙がないです。SFサバイバルですが、ギャグ、シリアス、友情、恋愛、サスペンス、ミステリーなど豊富な要素が見事に調和。ちょっとした描写が後での伏線なのは見返すと驚きます。

ややデザインが今時にしては古っぽいですが、その辺を修正しても一クールか映画でアニメ化希望の作品です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2018-02-10 11:21:08] [修正:2018-02-10 11:21:08] [このレビューのURL]

「荒野に獣慟哭す」がとても良かったので、同作者作として興味を抱き読みました。この頃から画力は目を見張るものがあり(これだけ描き込んでるのに分かりやすいアクション)、「荒野に」よりもキャラも話も分かりやすく、ややギャップがあるギャグにしてもRPG世界観ということもあってバランス良く溶け込んでいます。原作がカードゲームですが予備知識は特に必要ないのではと感じました。

導入、盛りあがり、収束と構成がしっかりしており、6巻で密度の高い一冒険物語として完成しています。雰囲気的には、「GS美神」や「スレイヤーズ」のような今だとかえって新鮮に感じる懐かしさがありました。示唆されている主人公カッシェの他冒険を見たかった気持ちはありますが、ここで畳んだから勢いや質を維持出来たところはあったかもしれないので難しいところですね。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-11-29 23:22:23] [修正:2017-11-29 23:22:23] [このレビューのURL]

読了後も囲碁のルールは全然分からないままなんですが、この漫画の囲碁の深さ、熱を伝える姿勢は現在も名作の評を得ているだけはあります。高くて綺麗な画力が支えているのは確かですが、シナリオも最初から最後まで目を離せません。一見イロモノな幽霊がとり憑く設定も本筋の囲碁物語を描くことを邪魔しませんでした(むしろとっつきやすくなった)。将棋で言えば「ハチワンダイバー」と近いものがありますが、堅実かつ他の要素に頼らず囲碁で貫き長編作で面白さを保ったところは特筆ものです。
少年漫画ですが終盤でも主人公が最後まで格上には全く勝てないところ(ラストの海外戦が良く言われるが、実はライバルにさえ一勝も出来ずに終わる)が徹底されているようにシビアな部分もあります。ここは好みが割れるかもしれませんが、個人的に面白さでは揺らぎを感じませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-04-16 01:42:09] [修正:2017-04-16 01:42:09] [このレビューのURL]

「狼の口」という関所オムニバス形式物語から反抗と攻略戦、その背後勢力との決戦まで描いたスイス独立を題材にした歴史漫画。絵がやや固く粗さがある、重苦しく救われない展開が多い(良いキャラがあっけなく死ぬ)くらいしか気になる部分はなかったですね。後者はだからこそ重みがあるとも言えます。上記の最初は「歴史漫画なの?」ってところから次第に移り変わって行く過程が素晴らしいです。先がどうなるのかと飽きさせずに引き込まれました。エログロ(アニメ的画風なので過剰には気にならない)、アクション、駆け引き要素も豊富。壁に相応しい存在感を放つ悪役代官との決着、黒幕的存在との決戦でのカタルシスも高く、全8巻ながら過不足なく描き切ったと思います。最近の完結歴史漫画では手放しで薦められる作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-01-03 03:29:39] [修正:2017-01-03 03:29:39] [このレビューのURL]

9点 BECK

音楽漫画最高峰という評も多い名作。主人公ユユキが歌うシーンの表現と迫力が評判ですが、使いどころは意外に抑えているところに工夫を感じます(他の演奏者やユユキはギターのみというシーンも多い)。
音楽漫画としてのウンチクは説明がほぼないですが、音楽の魅力など本質は伝わって来ます。比重としては青春漫画な感じですが、ギャグが笑えるように基本明るいのが特徴。友情(良い奴が多い)、恋愛(ヒロインがかわいい)、グッと来る話を混ぜながら(苦しい中支えてくれる人達には特に感動)、話を展開して、34巻の長編ですが熱量は維持して、綺麗に収束させましたと思います。
サクセスストーリーながら他作品にはそうそうないほど、苦労や失敗が目立ち、最後の大成功に説得力がありました。連載中なら中だるみ的に感じたかもしれない下積みだったので、完結後一気読みで良かったなと思います。要因である業界のリアルみたいなのは、現在はステマという言葉があるほどより増している感じなので、良いところ突いてるなと思いました。
気になったのは序盤はさすがに絵に癖以前に下手さが目立つのと(次第に最後まで向上する)、話は綺麗に終わったもののエピローグをキャラ立ちしていた脇キャラ達中心にもっと見たかったですね。このサイトでも既に高い評価ですが、自分も一票を投じたいと思います。一昔前の作品ですが、現在でも十分読むに値する作品です(むしろ一気読み出来るのが大きい)。


ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-09-28 01:53:09] [修正:2016-09-28 01:53:09] [このレビューのURL]

原作以外の「レミゼラブル」じゃ最高の出来ではないかと思うほどの作品。漫画媒体の魅力を存分に活かしているので、原作とも別次元で競えるのではと思います。作者の連載作を全部読んでいますが、もともとの安定した実力に加えてキャラ描写、画力、演出全ての面で成長が感じられました。現在の最高傑作だと思います。みなもと先生の同漫画化作品を読んで先に大まかに把握したのが今となっては惜しいほど(あれはあれで楽しめたしギャグはともかく上手く要約してたんだなと再確認は出来たが)、全8巻で忠実かつエピソードが豊富、ダレた感じもないまま円満に終われた感じで綺麗に完結しています。古典名作をこのような形の質量で漫画化というのがもっと広まって欲しいと漫画好きとしては願います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-07-23 11:46:03] [修正:2016-07-23 11:46:51] [このレビューのURL]

輪廻転生を題材に長年に渡る主人公、ヒロインの宿縁(宿敵的)を描いた作品。まず「惑星のさみだれ」では痛いキャラやノリが目立ったものの、こちらではそれは抑えられています。本筋が中心なので目立たずに済んだというか。そして何よりストーリーが全6巻と思えないほど壮大です。

過去、現在、未来それぞれの時代や場所を舞台(編)として、リンクさせて行く手法で唸らされました(感覚的に「火の鳥」の猿田などに近い)。特に現世の主人公以外の登場人物達も舞台ごとに配置しつつ、未来の世界を過去生とする時の円環を利用したのが効いたなと。後半やや霊学というSF的な説明調が増えてテンポを削いだなと思うところ、最後に本筋と関係ない部分で少し謎を残したところはありましたが、全てを現在に集約して、輪廻転生というものに肯定的な深みを感じつつ余韻を残した畳み方は見事でした(握手のシーンは感動)。最近「さみだれ」の方は一時の高いネット評も落ちている感じですが(批判も目にするようになった)、こちらの作品の方はそういう人にも薦められるのではと思えるほどの作品でした。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-07-08 00:20:03] [修正:2016-07-08 00:20:03] [このレビューのURL]

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