「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

1巻は確かにキモいだけでした。しかし、2巻目以降から傾斜角3度くらいの上昇率で、すこ〜しずつ面白くなっていきました。

ダメ人間達のダメっぷりと、リアルタイムで時が進むという事で周りの人間がどんどんと変化する一方で、主人公だけはいつまでも変わらず、むしろ悪化の一途を辿っていくという、その負のスパイラルを見る面白さが、この作品の醍醐味なのではないかと思います。

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[投稿:2009-01-11 20:25:53] [修正:2009-02-16 20:23:47] [このレビューのURL]

あくまで1巻のみを読んだだけでのレビューなんですが、これは完全に失敗作と呼ばれる部類に入るのではないかという気がします。

正直その内容は目も当てられない程ひどい状況なのですが、この作品の一番の問題点は、話そのものの流れに整合性が取れていない点にあると私は考えています。

例えば、なぜそもそも涼宮ハルヒが面白おかしい団を作る気になったのか。その際に重要となる事の発端をきちんと詳細に描き、しっかりと読者側に提示できるようなストーリー展開をしなければ、この作品はただ猛スピードで主人公の周りにとんでもない事が起こっていくだけの、よく分からない超展開続きのストーリーとして見なされるだけの作品になってしまいます。

確かに、原作の方も一見すると突飛な展開ばかりする物語のように感じるかもしれません。しかし、原作にはきちんと緩急のテンポが存在し、そこで読者に一呼吸置いてもらい、次の展開へと受け入れるように仕掛けています。

ただ描く事と、読者に「伝える」事は全くの別です。一般に面白くないと感じられる作品は、単純に伝え方が上手くない作品が多いと、私は感じています。

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[投稿:2009-02-10 20:28:16] [修正:2009-02-10 20:28:16] [このレビューのURL]

人は、何の悲しみも持たずに生きられる事の方が「本当に」幸せになれるのか?という、今尚、答を導く事の出来ない永遠の命題を自分に突きつけた衝撃の作品です。

生きてく上で味わった苦しい事や、悲しい事、辛い事の記憶を全部無かった事にして、まっさらな自分になって生きていく事は本当に幸せな事なのか?

この作品は、記憶を無くす事で、傷ついた人々の心を救っていますが、それが本当に正しい事なのか。今も結論は出せません。

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[投稿:2009-02-07 20:41:44] [修正:2009-02-07 20:41:44] [このレビューのURL]

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