「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

随分前に、本誌で連載されていたというのは憶えていて、今回たまたま古本屋で見かけて読み直してみた作品。

しかしまぁ、そうですね。分かってはいたんですけどダメ漫画でした。何がダメなのかと言うと絵が下手なのは勿論の事なのですが、何より見せ方が上手くない。

例えば、フィギュアスケートの演技をテレビで放送する時に、演技者の顔だけをずっとアップで放送していても意味が無い訳で、受け手に伝えるべき情報を根本的に間違えている訳です。それをこの作品で置き換えて言えば、読者が局面の流れを理解するのに必要な場面が、全く適切に配置されていない。流れを重んじる「勝負事」を扱うテーマで、ここに対する認識の欠如は致命的です。

その他にも問題点は無数にありますが、何より、どうすれば「将棋」という頭脳戦の流れを、上手く読者に伝達できるか。そこを充分に考えなかった点に、この作品の失敗はあると思います。

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[投稿:2010-01-27 22:08:24] [修正:2010-01-27 22:11:16] [このレビューのURL]

<この本の正しい楽しみ方>

1 まず、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」を見て下さい。(1期のみでも可)
2 次に、アニメ「にょろーん☆ちゅるやさん」を見て下さい。
3 それで、この世界観がアリだと思ったら、この本を読んでください。

何だか妙にハードルが高くなってしまいましたが、要するに、かなりシュールでマニアックな所に笑いのツボがあるため、ハマる、ハマらないの差がはっきり出る作品な訳です。自分は、こういう変な作品が好きなので、結構面白かったのですが、まぁ、万人受けはしないと思います。

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[投稿:2010-01-20 19:50:54] [修正:2010-01-20 19:52:43] [このレビューのURL]

今感じている読後感というのは、おそらく今の中学生や高校生が、「90年代のジャンプ黄金期の漫画」に対して感じている読後感と同じ様なものなのかもしれません。つまり、多少は面白いと感じるかもしれないが、それほどまでに神格化、伝説化されるほどのものではない。

おそらく文化の過程で生み出される「傑作」というのは、時代の流れや、社会の空気とも密接に関係していて、それらが相乗効果の様に上手く作用して初めて「傑作」というものが生み出されるのではないかと、そんな事を感じるわけです。

6点というのは、あくまで原作のみを既刊分全て読破した上での素直な感想です。しかし、それ以上に今現在、これほどまで大きな知名度を誇り、なおかつ今も多くの人々の記憶に強く根付いているというのは、おそらく、どこかに原作以上の付加価値が付け加わっているのだと思います。

「それ」を感じる事ができないのは、正直どこか寂しいですが、やはりそれも縁の巡り合わせなんだと思います。

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[投稿:2010-01-01 19:36:04] [修正:2010-01-01 19:40:12] [このレビューのURL]

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