「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

おそらく、別マガ編集部が最も力を入れているであろう、この作品ですが、自分はあまりオススメしません。その理由としては、主に以下の二点が挙げられます。

1 キャラクターに興味が湧かない
これは、物語の世界に浸る上で、ある意味致命的とも言える欠点かもしれませんが、出てくるキャラクターの誰一人として興味が湧きません。全般的に平凡で、突出した個性を持ったキャラクターというのが、この作品にはまだ現れていないように思えます。視覚的な個性を出しにくい題材である以上、やはり内面から個性を出していかないと、キャラクターとしての個性が薄れてしまうのではないでしょうか。

2 ストーリーに面白みが無い
ストーリー全般を通して、勢い任せというか、精神論だけで乗り切ろうとしている感じがします。そもそも、自然界における弱肉強食の世界に、人間の視点で考えた正義感や倫理観を持ち込む事自体に疑問を感じる訳で、ストーリーとしての方向性を根本的に間違えている気がします。確かに、みんな仲良く手を取り合って共存共栄出来たら、それはそれで素晴らしい事なのかもしれませんが、そういうのは人間の世界だけでやればいいだけの話で、それを自然界に強要するのは、単なる人間のエゴの様に感じます。

あと細かい点で言えば、所々(主に主要キャラクターの)作画がいい加減というか、自分の作画タッチのクセに走っている気がします。

長くなりましたが、結論としては、そんなに周りが持ち上げる程の作品ではないと思います。

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[投稿:2010-03-23 19:51:10] [修正:2010-03-23 19:51:10] [このレビューのURL]

ガンガン発行コミックスの、発行登録番号「0000」を持つ作品。

ドラゴンクエストのスピンオフ作品の中で一番好きな作品というだけでなく、今まで自分が出会ってきた作品の中で、間違いなく上位十傑に入るという作品。この作品の続編である通称「紋継ぐ」に随分と不満な感情を抱くのは、偏に前作のこの作品が途轍もなく面白く、高い完成度を誇っていた作品だったからに他なりません。

基本的な物語のベースとしては、ドラクエらしいシンプルでクラシカルなストーリー展開であるにも関わらず、一方で合体魔法などのオリジナル魔法や、超古代文明の存在といった、プラスアルファの独自の要素も取り入れている、実に果敢で、挑戦的な試みを行なっていた作品です。

では何故10点ではないのかと問われれば、それはやはり最終決戦で、これまでに作り上げてきたキャラクター達の扱いがあまりにも「ぞんざい」だったためだと思われます。せっかくの最終決戦であるにも関わらず、今までのキャラクター達に、ほとんど見せ場が無いまま戦いが決着した事は、やはり長い間ストーリーを追いかけてきた一人の読者としては、一抹の寂しさを感じました。

ただ、そうは言ってもそこに至るまでの過程はかなり熱いものがある作品なので、この作品は、かつての子供達だけでなく、今の子供達にもぜひ読んで欲しい作品です。

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[投稿:2010-03-06 20:27:58] [修正:2010-03-06 20:27:58] [このレビューのURL]

ごく平凡な冴えない高校生の所に、恋の願いを叶えるために招き猫がやって来た。という、字面と話のエッセンスだけを見れば、似たようなネタがこの世の中に百万個くらいはありそうな題材の作品。

まだ一巻だけなので結論を出すには早計かもしれませんが、現段階では率直に言って、至極平凡な作品です。今後、この作品から何か得られるような物がありそうかと問われれば、おそらく無いと、そう答えたくなるほど期待値の低い作品です。

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[投稿:2010-03-06 20:26:55] [修正:2010-03-06 20:26:55] [このレビューのURL]

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