「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

「侵略!イカ娘」の作者、安部真弘先生の新作漫画ということで結構期待して読んでみたんですが、1巻の時点では正直微妙でした。

と言うのも、とにかく読んでいて地味というか平凡で、物語にも登場人物にも魅力や個性のようなものを感じ取ることが出来ず、記憶にも印象にも残らない退屈な話ばかりを延々とやっているだけなので、正直2巻以降を買うかどうかはあやしいところです。

もっとこう読者に強烈なインパクトを与えるとか、日常物であるにしてもどこかで非日常的な要素を物語の中に組み込むとかして、読者の目を引きつけるような工夫をしていかないと、あっという間にその他大勢の作品群の中に埋没してしまうような気がします。

おそらくこのままでは、近いうちに「侵略!イカ娘2」が始まってしまうのではないかと、そんな危惧の念を抱かざるを得ないような内容でした。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-04-28 22:50:02] [修正:2017-04-28 22:50:02] [このレビューのURL]

気がつけばシリーズ完結まで6年近くかかったこの作品ですが、まず初めに、シリーズ全体を通して出てきたゲームの個人的面白さを、AからCの三段階で評価してみました。

A:面白かった (8-10点)
壱 だるま こけし うらしまたろう
弐 すなとり じゃんけん 神罰ババ抜き

B:普通 (5-7点)
壱 まねきねこ どきょうそう ぜつぼうたおし
弐 だるま 空中けんぱ あまのじゃく迷宮

C:つまらなかった (0-4点)
壱 しょうべんこぞう
弐 おにたいじ 7×7不思議 あじゃら 三国ドロケイ ラストゲーム

これを見るとあれですね。概ね一つのゲームが長くなれば長くなるほど、自分は「つまらない」と感じるようです。特に7×7不思議、あじゃら、三国ドロケイの三つは本当につまらなかったです。とは言え、全体的には面白いゲームも多かったので、総合的な評価として5点を付けました。

ここからはネタバレです。

改めて全編を振り返ってみると、結局「弐」は「壱」を超えられなかったな、というのが正直な感想です。ストーリーの面でも、キャラクターの面でも。

そもそも自分は別マガで「壱」として連載していた作品を、「弐」として週刊少年マガジンに移籍すること自体に懐疑的で、あまり良い印象は持っていませんでした。まぁやろうとしていたことは良かったと思っています。「壱」と「弐」の登場人物をストーリー上で交差させて、後々同じゲームで戦わせようっていう発想自体は面白そうだとは思うんですけど、ただその交差のさせ方が少々強引というか、無理矢理交差させている感じで、ストーリー上後付け感がハンパなかったのが、いまいち「弐」のストーリー展開に好感を持てなかった最大の理由でした。

実際のところ、今にして思えばこの「神さまの言うとおり」という作品は「うらしまたろう」までがピークだったと思いますし、そこまでが本来の「神さまの言うとおり」という作品の物語だったのではないかと、そんなことを考えます。

もし、この作品を読んでみたいのであれば、「壱」の3巻までで充分だと思います。
そこから先は人気が出てしまったが故の、ただの後付け物語のようなものです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-04-07 23:04:28] [修正:2017-04-07 23:39:38] [このレビューのURL]

月別のレビュー表示