「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

どんなに好きなアーティストのアルバムでも、一曲ぐらいはどうしても好きになれない曲の一つや二つくらいはあると思いますが、この作品は、そうした「好きなアーティストなんだけどどうしても好きにはなれない曲」の一つのような作品です。

自分は、この作者の前作「さよならトリガー」を結構楽しく読んでいて、先日、たまたまこの作者が新作を出したらしいという情報を耳にして、試しに読んでみたんですが、まぁ1巻の表紙絵からして既にドン引きするような内容でした。詳しい内容について書こうとすると即NGワードに引っかかってしまいそうな単語ばっかり物語の要素として並んでしまうので、どこか別のサイトなどでその詳しい内容について調べてもらえれば幸いです。

正直、全くお薦めはしません。1巻の表紙絵を見てみて、それでも興味が湧くのであれば、という感じです。

自分は1巻でリタイアしてしまいましたが、今なお連載が続いているのを見ると、ある程度そういう需要があるんだろうな、とそんなことを思いながら遠くからその行く末を見守ろうかと思います。

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[投稿:2018-04-06 18:49:53] [修正:2018-04-06 19:09:48] [このレビューのURL]

この作品の良いところは、きちんと「小人の目線」を忘れないで物語を描いていることだと思っていて、例えば作品内に登場する木の実やブルーベリーがやたらと大きかったり、人間よりも大きい動植物がそこらじゅうに溢れていたり、竹筒を半分に割って湯船を作っていたりと、「小人の世界観だからこそできること」を存分に活かした物語づくりを行なっていることが、この作品の持つ魅力の一つだと自分は思っています。

アニメ化されなかった原作も結構あるので、アニメで作品に興味を持った人はぜひ原作も読んでみてほしいと思っています。特に、作品内で出てきた語句の説明というか、作品内で出てきた語句は、カタカナ表記だったのか漢字表記だったのか、漢字表記でもどういう漢字を使った語句だったのか。その理解を深めるだけでも、この作品の持つ世界観の奥深さを更に知ることが出来ると思っています。

ちなみに、自分のお気に入りは原作第2巻第13話の「卵の美容師」。ああいう、「その作品が持つ世界観でしか語ることが出来ない物語」みたいなものが自分は大好きです。

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[投稿:2018-04-06 18:51:29] [修正:2018-04-06 18:51:29] [このレビューのURL]

この作品を評価するポイントは、主人公の子供たち三人が持つ「無邪気な悪意」を許容できるかどうか、という点にあると自分は思っています。

つまり、大人たちの目線、いわゆる常識の目線から見てあまり好ましくない行動を「微笑ましい」と思うのか、あるいは「許せない」と思うのか。前者の視点に立っているのがこの作品に登場する鯨岡さんであり、後者の視点に立っているのがこの作品でカラーズの敵として登場している警察官の斎藤さんなのではないかと思っています。

個人的な立場を言えば、自分としては前者の鯨岡さんの立場に近く「まぁ、子供のやることだから仕方が無いんじゃない。」と割と好意的な視点で見ることもできますが、斎藤さんのような視点で、「いくら子供だからといって何でもかんでも許されるわけじゃない」と批判的な気持ちになる人たちの気持ちも分からないわけではありません。

ただ、この作品は、そうした子供たち特有の「無邪気な悪意」をギャグとして楽しむ作品だと思っていますし、そこが合わないとなると、もはや好みの問題になってしまうので、おそらくどうしようもない気がします。まぁ、自分は結構好きな作品なんですが。いかんせん、可愛さの裏に隠された毒が強すぎるので、そのギャップに対して読み手がどういう反応を示すのか。それ次第の作品だと思います。

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[投稿:2018-04-06 18:50:40] [修正:2018-04-06 18:50:40] [このレビューのURL]

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