「鋼鉄くらげ」さんのページ

正に「アーティストが描いた漫画」です。普通の漫画家が守っていた、漫画を描く上でのルールやセオリーをことごとく無視して、独自の道を歩んでいきました。

漫画家は、プロとして読者に伝わるような話を作らなければならない。漫画家は、プロとして恥ずかしくない画力で作品を作らなければならない。こうした従来の固定観念や既存の価値観を見事に打ち破ったこの作品は、実に革新的な作品だったと思います。

しかし、この作品は一方で漫画界に、ある意味では負の影響も与えてしまいました。それは、この作品以降、あまりにも何を伝えているのか分からない意味不明漫画が横行し出した事です。つまり、この作品の作風を真似た様な漫画が、安易に同じようなヒットを狙いに走り出した事です。

具体例を挙げるとその漫画に失礼なので控えますが、こういう、作者のセンスで作られる作品は、他人が真似ても結局は上っ面だけで終わってしまう様に感じます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-02-13 21:14:21] [修正:2008-02-13 21:14:21]

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