「鋼鉄くらげ」さんのページ

自分にとって「設定」とは、あればあるだけ邪魔なもので、それを前提として理解していないと面白さが分からないという漫画は、それだけで興味の対象から外れてしまうというくらいに相性の悪い存在です。

そんな前提を基にこの漫画のレビューを書いた時、感想の90%が「読んでいて面倒くさい」となり、残りの10%が「ヒロインのパフィーが可愛い」という感想になってしまった事は、ある意味では当然の帰結だったのかもしれません。

最近のハイテクなRPGにありがちな事なんですが、世界観の設定とか、世界観を理解する上で重要な専門用語とか、やたら懲りすぎている技や魔法の名前だとか、キャラクターひとりひとりの(どうでもいい)重たすぎる過去とか、画面にやたらとアルファベットの略語が立ち並ぶ戦闘シーンとか、ホント、面倒くさいことこの上ないんですよね。いや、最終的には、そういう複雑な世界観やシステムが、プレーヤーの前に姿を現しても良いとは思うんです。ただ、ゲームを始めて(漫画を読み始めて)右も左も分からないような状態で、いきなりそんな複雑な世界観やシステムを初見の人間相手に強要しないでほしいと。そういう事を言いたいんです。

なんだか、話が逸れてしまいましたが、要するに、全三巻とは思えないくらいに、やたらと凝った漫画です。とりあえず、ファンタジーが好きという人は楽しめるかもしれません。

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[投稿:2011-08-27 22:45:08] [修正:2011-08-27 22:45:08]

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