「鋼鉄くらげ」さんのページ

ホント、ごめんなさい。途轍もなくつまらないです、これ。

大概の作品は、第一話だけは物語の始まりということもあってそれなりに面白く、気合が入った作品が多い場合が普通なのですが、この作品はその記念すべき第一話さえもつまらないという、ホントどうしようもない作品です。

これはあくまで経験則から導き出した持論なのですが、漫画家に限らず作家や音楽家など、そのクリエイターが本当に高い才能を持った人物なのかを判断するためには「二作目」に作った作品を見ればいい、という持論があります。

なぜか?

それは、「二作目」にこそ、そのクリエイターが持つ本当の「創造性の器の大きさ」が嘘偽り無い形で現れるからです。そもそも創造物というのは、作り手がこれまで歩んできた人生を具現化させた集合体そのものでしかなく、作り手がこれまで歩んできた人生の中で吸収してきた知識や経験以上のものを生み出すことなんて絶対に出来ません。出来たとしてもそれは所詮付け焼刃で、到底読者に強く訴えかけることが出来るものではありません。

よく言う「一発屋」とは、つまりは第一作目で自分の知識や才能、創造性を出しきった後に、「次」に向けてのインプットを怠ったばかりに(つまりは器の拡張を怠ったばかりに)自身の成長を図る事ができず、また周囲からの評価も上げることができずに、やがては新たな才能を持った新人達に追い抜かされて消えていってしまうと、それがよく言う「一発屋」の末路なのではないかと思います。

まぁそれ以前に、この作品は作者が自分の趣味に走っていることも問題なのですが。「オニデレ」の読切の頃には期待していたんですが、もしかしたらこの作者は・・・なのかもしれません。

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[投稿:2012-06-22 23:15:14] [修正:2012-06-22 23:23:35]

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