「鋼鉄くらげ」さんのページ

料理で例えて言うなら、見た目は奇抜でグロテスクな盛り合わせなんだけど、実際に食べてみると、今までに無いようなとびきりのおいしさを味わう事ができる料理のような、そんな作品です。

正直満点を付けるのは、あまり好きでは無いのですが、長編であるにも関わらず、話に一本のスジが通っていて、かつブレる事なく最後まで走り続けたこの作品は、本当に素晴らしい完成度を誇っていると思います。

単純なようで実はとても難しい「描きたいものを描く」という漫画作りの基本を見事に体現させた、漫画の規範とも言うべき作品です。

こういう、出版社側の事情に左右されずに最後まで走り続ける事の出来る作品が、近年では本当に少なくなっているとつくづく感じます。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-01-13 20:17:21] [修正:2008-01-13 20:17:21]

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