「鋼鉄くらげ」さんのページ

この作品。言わずと知れた「2010年マンガ大賞」受賞作なんですが、自分の率直な感想を言わせてもらうと、そんなに面白くはありませんでした。にも関わらず、なぜこんなに賞賛され、絶賛の嵐を浴びているのかというのを考えてみたところ、歴史上で似たような事例が見つかりました。

その事例というのは、「コロンブスの卵」です。

「コロンブスの卵」についての詳しい説明は省略しますが、要するに、この作品は、風呂漫画という誰も考えつかなかった切り口で、おもしろおかしく漫画を描いたその斬新さが、世間一般で高く評価され、結果マンガ大賞を受賞する事となったのではないかと、そんな事を考えました。

ただやはり、話としては面白くない。というかワンパターンです。
古代ローマ人が現代にタイムスリップし、そこでの入浴設備やシステムの違いに驚き、深いカルチャーショックを受ける。やがて彼は、自分の時代に戻った後で古代ローマの入浴施設にも現代の入浴設備やシステムを取り入れて、やがて人々から賞賛され、絶賛の嵐を受ける。と、かいつまんで説明すればこんな感じです。

確かに発想の奇抜さや、設定の斬新さには多少驚かされた部分もあるんですけど、果たしてそれだけでその漫画が面白い漫画と言えるかどうかは全くの別問題で、少なくとも自分は面白さを感じる作品ではありませんでした。

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[投稿:2011-04-16 22:46:39] [修正:2011-04-16 22:48:26]

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