「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

原作は未読ですが、ここでの
評価もっとあがっても良いのではというのが
読み終えた最初の感想です。
絵柄は子供っぽさが残ってるけど癖は少なく
、それでいて丁寧なので読み易いですね。

ストーリーも丁寧に進めつつ、伏線もある程度は回収
してしっかり纏まった物語になっています(タイニーが何者なのか最後まで分からないなど残った謎もありますが)。
絵柄とアンバランスなダークな設定の物語も良かったです。

これが現実世界で作品になっていることをオチに上手く取り込んだ
のはナルホドと思えるものでした(さりげなく漫画になったら
と言ってるところも面白いW)。

ただ、最後の解決法がダレンとスティーブの過酷な運命を
他の人間に擦り付けてという格好になってしまったこと
、典型的悪役のタイニーが地団駄を踏むシーンが描かれることはなかったこと等々
個人的にはカタルシスがやや薄まるようなラストではありました。

全体的に10巻程度の巻数で中身も丁寧にじっくり作られたかなりの良作漫画だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-19 04:02:06] [修正:2011-10-19 04:03:12] [このレビューのURL]

さすがに漫画としても最低限の画力すらないのが惜しい作品
サイドストーリー的なもので話として地味なのに絵の汚さ
が目立つというのは致命的だと思います。
本編も作画はゲーム、アニメ共に安定しないものでしたが
それを遥かに超えて商品のレベルに達してません。

オリキャラやオリジナル的な設定も賛否が割れそうな
ところですし。これから先に読むのは本編のネタバレ
になるのでそれも避けた方が良いかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-13 02:38:42] [修正:2011-10-13 02:38:42] [このレビューのURL]

それなりに一見見える漫画なのに、最後まで引き込まれなかったですね。荒削りなのが作風の途中からの変遷(やたら暗いものに)
、絵の劣化などに出てたと思います。

最初も史実交えたリアル設定の舞台であの剣技はちょっと
ないわ…というファンタジーレベルだったのですが(斬られるほうも頑丈すぎますし。バカボンド辺りなら即死するレベルでも軽症だったり)、途中から主人公の不殺がユラユラ不安定、現実無視に見えて、へタレ臭が出たのも残念ですし。薫が実は生きてるの辺りは無理ありすぎだろと笑ってしまいました。

単行本で毎話レベルで話が終わると、作者の設定説明を挟むのも、
個人的には雰囲気が引き戻されるので好きにはなれな
かったです(やるなら巻末で纏めてやるべきかと)。

主人公に比べて、ライバルで史実の人物でもある斎藤一は最後まで
ブレないかつ、利害で共闘はしても馴れ合わないのは独特で良かったです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-04-02 01:52:17] [修正:2011-04-02 01:52:17] [このレビューのURL]

7点 SLAM DUNK

読んだのは随分前になりますね。
面白いことは間違いない漫画です。バスケを題材にして、
スポコン臭を出さないでここまでやれた漫画は稀有だから
こそ、今も評価されているのだと思います。

ただ、今改めて思うと自分の中の評価は面白いとは思いつつも
、ある程度に留まっています。
その辺の理由について考えてみました。

まずは、絵の問題です。絵は途中から凄く巧く写実的になる
のですが、それを生理的に気持ち悪く感じてしまいました。
鼻の下の二本線まで描かれる、汗の一滴まで描くというのは
凄いのですが、漫画としては気持ち悪く思いました(ゴリとかその辺のキャラは見ることすらキツい)。
その辺はある程度デフォルメされてた頃の方が良いなと思って
しまいました。

次に、未完といっても良いような半端な終わり方は否めません。
学校としても全国大会で金星を挙げただけ、花道は素材としては
稀だが当然のように大した選手ではない、それどころか
今後が危ぶまれる大怪我をして離脱したまま、30巻
以上掛けてこの辺は後味
の悪さは否めないです。花道の倒れてた父親とか投げっぱなし
に最後はなったのかなと思わせる描写は他にもありますし。

クオリティ維持のためとは言っても、ここで終わるのは
綺麗に終わったと自分はやはり納得出来ないですね。
それなら30巻以上も掛けないで、俺達の戦いはこれからだ
でもっと早く締めても良かった。その辺が半端さが残った
と思います。

最後に、個人的趣向としては、この漫画独特の人間関係など
カラっとした空気はリアルかもしれませんが、漫画として
はどうもハマり切れなかったです。





ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-02 09:00:22] [修正:2011-03-02 09:00:22] [このレビューのURL]

ついに完結した本作。医療漫画系じゃおそらく最高傑作だと
思います。
医療関係の知識を入れながら、高い画力、個性あるキャラ
、迫力ある演出、見せ場、印象深いセリフなど、漫画として魅せることに成功。そして話の質がこれだけ
長期なのにほとんど下がらなかったなど稀有な作品かと。

大きなテーマとしては教授選の動向がありますが、
当初は、主人公の天才朝田、改革者加藤が物語の中心で、日本医療を腐ったとも表現しつつ、その問題点を暴き改革を訴える
という内容でした。

途中から凡人代表の医者として霧島、現体制保持者の野口が
その位置を大きくして、アメリカナイズ的な医療改革の問題点
などを反論。改革という言葉は具体的ではなく単語止まり
となって、教授選動向そのものがテーマになり、それを巡る駆け引きや心理描写に重きを置きました。

その作風の変遷には、作者の主張が朝田、加藤的から霧島的になったのではないか、日本医療の良さを再評価、+αくらいが必要という考えになったのでは、と思ったりしました(結局は読者にどう判断するのかは委ねる形になりましたが)。そのせいもあって、日本医療を擁護するキャラが後半は恩恵を受けて、特に霧島は前半と別人レベルになってしまった感じは短所でしょうね。ミキの妄想と片付けられるレベルか厳しいですし、作中でもノータッチでした
から。

しかし、全体としては「日本医療を巡る様々な人間の群像劇」として纏まったと思います。変遷は感じつつも最後の最後まで
毎回読み応えがあった作品は珍しいです。こういう漫画が最近は
少ないので終わったのが残念に思います。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-28 03:31:51] [修正:2011-02-28 03:34:55] [このレビューのURL]

ひぐらし解答編第二弾。ボリュームの増加もあり、
アニメでは表現し切れない細部が描かれているのは共通の
傾向です。

今回は綿流し編への直接の解答(綿流し編
とほとんど同じ設定の平行世界で分岐もないです
。完全に解答編という感じ)、魅音と詩音の掘り下げ
がなされている回ですが、アニメで何故か変更されている
入れ替わりがこっちではちゃんと描かれている
ということがもっとも大きな変更点かと。
これがあるとないとでは全然意味合いが違いますしね。

あと最後のページを見るとショックが大きいです(綿流し編の
オチでも言及はあり、分かってたことですが)。

この両編は単にミステリー仕立てという感じなのですが、ひぐらし
の全編共通の謎として、非常に重要なのはここまで読むと
分かって来るのが巧いです。この綿流し、目明かし両編だけは、
その他の編共通の大害が起こっていないのです。人物周辺は、
悲劇の話なのですが、小害を起こして大害を実は防いでいます。
そういう意味では、実はハッピーエンド寄りなのでは、という
のが話を深くしています。

何故防げたのか、この編と他編との違いは何か、ここを意識
すると、完全な謎解きをする次編以降がますます楽しみ
になります。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-25 18:21:37] [修正:2011-02-25 18:21:37] [このレビューのURL]

ひぐらし出題編が終了して遂に解答編へ。
そしてこれが第一弾。
ここからページ数のボリュームが一気に増加します。

よってここはカットしまくりのアニメ2期よりも見るべき
価値がある作品に。原作を見なくてもほとんどしっかり
纏めてるくらいの出来はあります。

漫画としても鬼隠し編の時よりも描きなれて、画力、
表現など色々と向上が見られます。

鬼隠し編、祟り殺し編の時とリンクする謎が色々判明
する回、圭一とレナの掘り下げが深まる回でもあります。そしてハッピーエンドへの足掛かりにも。しかし、結末としては結局祟り殺し、暇つぶし編などと同じになるという
悲惨な結果です(ここをしっかり漫画版では描いている)。

明かされた重要な謎解きとさらに深まる謎。
次回以降に惹き付けられる良作です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-25 18:05:15] [修正:2011-02-25 18:05:15] [このレビューのURL]

これに関してはアニメ先に見てしまったのが、
ある意味良くなかったですね
。アニメ版の方が色々と出来が良いのに驚きました。
アニメに関しては名作だと思います(アニメの方が
これだけ原作より上というのは珍しい。
アニメだと8点辺りが相当かなと思います。
ジャンプ原作では最高レベルで出来が良いくらいです)

それに比べると原作は水墨画
みたいな癖のある絵、背景などには手抜きがありますし、
終盤は捨ててるようなものですから。

ときに出る病的な描写もアニメくらいに抑えてるのが丁度良い
ですね。原作は痛いと思うくらいの域に行ってましたから。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-20 07:51:03] [修正:2011-02-20 07:51:03] [このレビューのURL]

最近のジブリ作品よりはマシかもってくらいの質がありますが、
1冊の絵本形式だけに、色々面白い要素はありますが、
どれも薄味という感じです。

何が言いたいのかが、あとがきで分かったというくらい主要な部分すら謎に満ちたまま終わるので、すっきりしない感じもします。
漫画以前に絵本的なので読みやすさは乏しいです。

短編アニメにしたらもっと魅力が出るのではと思いましたが、
漫画としては微妙な作品かと。








ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-18 04:09:19] [修正:2011-02-18 04:09:19] [このレビューのURL]

アニメ映画は名作として有名。
映画化された部分は実は第一部完的なもので、まだまだ先
があったという事実だけでも驚きでした。

それが今度は打って変わって、テーマが難解かつ複雑な多勢力の物語になって読み応えはあります。基本欝系の暗い話が
続くのでそこは覚悟が必要ですが。

キャラとしてはアニメでは小物王女だったクシャナがこっちで
大物感の出た人物になっており、これには驚きましたしね。

主人公ナウシカも光を人類に示す、救世主的なアニメの扱いではなく、進む道を示すだけで責任は取らないというキャラに最終的になりますし。その道が非常に厳しいもので、ナウシカの決断含めて彼女を非難することすら可能になるものだという辺りが、この作品
の含蓄に富むところで考えさせられます。

「なんであんなマスク程度で腐海で人が生きられるの?」という
突っ込むだけ無駄そうな話が、ラストの実は伏線だったというのに
一番驚きましたね。

ただ、言われてるように漫画としては、作者がアニメ監督なだけあって、絵は綺麗なのに読み難いです。これで話が暗く難解なのだからそこはなんとかならないのかと思いました。

話もすっきりはしませんし、なんだかんだで色々な点を綺麗に整えたアニメの方が、比較すると漫画より上だったかなという気はします。それでもアニメを視聴した上で、この作品も知名度もっと
高くても良いのにという作品ではありました。

出来ればこっちもアニメ化して数クールで作っても面白い
なと思うのですが、今のジブリの作品傾向とは違うので、難しそう
なのが残念です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-02-18 04:01:22] [修正:2011-02-18 04:01:22] [このレビューのURL]

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