「s-fate」さんのページ

 週刊でこの密度の濃さは素晴らしいと思います。荒川さんの作品「百姓貴族」を読んだ人ならわかるとおり、作者のバックボーンである北海道・酪農の要素が容赦なく用いられています。
 内容的には今までとまったく違う周囲環境に叩き込まれた主人公がカルチャーショックを受けつつも成長していく話だと思います。「俺だけ目標がない」といいながらもテストじゃ負けねぇ、みたいな後ろ向き要素なしの部分も荒川さんらしい作品かと思います。
 個人的には資料をもとにした創作よりも、作者が実際に経験したものが含まれた作品のほうが面白い作品になりやすいと思っています。名作「鋼の錬金術師」の後にこのテーマを選んだ荒川さんの意気込みに、今後も期待しています。

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[投稿:2011-08-06 16:12:47] [修正:2011-08-06 16:12:47]

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