「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

RPG漫画ですが
ギャグ8割シリアス2割という感じの変則で、その塩梅
の上手さやギャグが面白い(キタキタオヤジ
関連は秀逸)などレベルが高いです。
可愛らしい絵柄ですが画力はあって、
人が死ぬ欝な展開とかはないので読んでて和みます。
一方でストーリーも次第にミグミグ族、グルグルの謎など
に迫って行きますし、
当初の目的通り魔王ギリ打倒へ向けて展開します。
意外に伏線貼りが上手く「こうだったのか」と驚かされるところも。
ヒロインが杖で魔方陣を描くという発想も今思うと独特な
ものですね。臭い展開になるとギップルというキャラがそれ
を嫌って良いリアクションするのでこれすら笑えました。
連載10年以上ってのは長すぎた感もありますが、纏め読みすると
中だるみも少なくちゃんと本筋も畳んでいる名作かと。
こういう漫画は今の時代には作れないでしょうね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-03-08 15:48:13] [修正:2012-03-08 15:49:27] [このレビューのURL]

8点 3×3EYES

長編冒険伝奇漫画。画力、バトル、独自設定、
キャラ、恋愛、ストーリー、伏線など総じてハイレベル
な作品だと思います。
漫画賞獲得でヒットしただけはあるかと。

不老不死設定の主人公、天然&ツンデレの二重人格ヒロイン、
三つ眼族などヒンズー教神話的世界観など独自性
がありました。

後半ロリっぽい・萌え
っぽいキャラデザに変遷した感じもあるのですが、
読んでるとそこまで気にならない範囲です。

「中だるみ」と言う声が不評の典型で大きな声だと思いますが、
一気読みだとアマラ編辺り以外はそこまで感じなかった
ですね(作者自省の通りキャラに感情移入して、
殺せない漫画としての欠点はありますが)。

ただ、連載15年もの期間だからそういう声があがる
のはもっともだと思います。世代をストーリー漫画が
越えるのは良くないかと。そういう意味で悪しき前例
になっているのは残念ですね(現在ならベルセルクが似た
状況に)。

30巻に纏めるのがベストだっただろうなという気が
しますが、タイトル含めてかなり多い伏線、
異世界、異次元まで拡げた風呂敷をほとんど回収
して纏めきったのは凄いです。三つ眼族と人間、神話の出自、
魂の正体(本性)など結構衝撃なところもあります。

自分としては、後半の方がその辺が巧く活かされており
面白さを感じました。前半は色々な外国
を回って、良い話多いが纏まりを感じなかった
ので。伏線貼りの前半あっての後半でしたが。

終わってみると、「中だるみ」の一言で切り捨てられる
声が多いのが残念な作品なので、有名作ではありますが、
再評価が必要な作品かなという気もします。


ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-02-16 06:47:56] [修正:2011-02-16 10:26:26] [このレビューのURL]

ひぐらし出題編的第三弾。
キャラデザが前二編、アニメと違う感じがするというのが、
減点要素かなとは思いますが、漫画としての出来
はこれが最も巧さを感じました。

アニメ部分に比べて原作の話が付け加えられているところ
も多く、非常に怖いのと話も深いです。

アニメのラストがラーメン屋のニュース速報だったのに比べると
こっちの衝撃的ラストや圭一のその後は凄まじかった
です。アニメ視聴者でもこれは特に読んで欲しいですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-14 07:59:11] [修正:2011-02-15 05:48:48] [このレビューのURL]

読んだの随分前ですが面白かったです。
冴羽僚のキャラがシリアスとギャグ両方こなして、
単なるイケメンスナイパー主人公とは違い魅力的でした。
彼のキャラがあったから、作品の雰囲気も基本明るめ
で時々シリアスというのが上手く描かれていたと思います。

画力も最初から高く、さらに向上して終盤はとんでもない
上手さになります。

話は、最初はシリアスな本筋の出だしなのですが(
相棒が殺害されるなど)、中盤はそれ
忘れたかのように1話完結的使い捨て
ヒロイン美女の依頼話に。しかし、それも飽きない
でしっかり読ませる力がありますね。そして、終盤しっかり序盤
の本筋話に引き戻して、話を完結させています。

話の組み立てが出たとこ勝負なのが、局所でも全体でも存在
しますが、作者の長所なのでしょうかそれなりに纏めますし、楽しめました。
これは前作キャッツ・アイでも共通していますね。

個人的にはヒロイン香があまり魅力的に感じなかったのが残念ですね。毎回ゲストヒロインの方が可愛かったので、退場にイライラするくらいでしたしwハンマー演出は面白いし、単純に妹的立場に徹すればよかったのですが、終盤僚との恋愛話が主流になると、ニックというとって付けたようなライバルまで出して、そこがゴタゴタしたのが残念でした。女好きで慣れてる大人の僚がウブになるのも
含めて不自然に感じましたし。

そこに不満があっても楽しめただけに、この作品の質の高さ
が窺えますが。素晴らしいB級的作品かと。
綺麗に完結しているので、例のパラレルか
何か分からないけど、続編的な作品は読んでませんし、
評判聞く限りそれで良かったと思っています。






ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-02-10 06:06:38] [修正:2011-02-10 06:06:38] [このレビューのURL]

歴史を題材にした2短編の漫画です。
両編は別物のようで、戦国→太平の世という時代
の移り変わりを巡る人々という点では共通性があり、
それは現代にも通じる非常に良いテーマだと思います。

この作品の特筆すべき素晴らしさは題材が史実にそれなりに
忠実なのに(脚色もありますが、作者の勉強の深さが分かります)
、先が読めない・面白いという条件を充たしたマイナー
的分野(メジャー分野では知り過ぎているので薄れる)からのチョイスが絶妙であることです。

前者は佐竹氏が関が原敗北後から、現在の秋田市を作り上げた
人事、土地の革新が題材で、そこで繰り広げられる人間模様
、世代対立、知略戦が本当に面白いです。後者より話の深み
という点では上なのではないかと思います。
綺麗ごとではないまさに雪の峠を越えるような痛み、辛さが
が実感できるものでした。

後者はそれに比べると落ちますが、少女ハルナと疋田
文五朗(史上最強とも言われる師上泉よりはマイナーですが、
かなりの剣豪)の交流の面白さや、それが剣が兵道からスポーツ
化して行く過程が描かれる良い作りでした。

キャラ魅力はこちらの方が出せてたのではないかと思います。
疋田文五朗について興味を持ち色々調べたりしましたし。ラストが史実の名場面、文五朗の伝えられる言動にしっかり繋がる作り、過程、伏線になっています。ただ、こちらは作者の特性上動きある絵が苦手なのに、そういうシーンが多かったことが欠点を感じました。

両方の話が纏まっており、1巻作品では最高クラスに
面白い作品なのではないかと思います。読んでいない人には是非
おすすめです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-22 05:14:05] [修正:2011-01-22 05:14:05] [このレビューのURL]

超有名古典作品の漫画化作品。
少女漫画丸出しの絵、描き分けが下手な点は欠点ですし、
最初は拒否反応が起きました。しかし、ストーリーは原作が古典の名作ってこともあって良く出来ているわけで、それに加えて
作者の描写、解釈力が優れているため、上手く料理
されています。
源氏が晩年絡んだ女性達を思い出す見開きカットがあるのですが、
なんだかんだで区別が全員付いた時は感動すら覚えました。

源氏死後の宇治編はやや駆け足ですが、それでも最初から
最後までこの壮大な物語を原作再現で纏めたのは、漫画ではこの作品だけというのは特筆されることだと思います。

受験に出る源氏物語、当時の平安文化を知って他の古典
作品読解に役立てる入門書としての価値も高いです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-01-03 01:21:54] [修正:2011-01-03 01:21:54] [このレビューのURL]

古代中国舞台のバトル系ファンタジー漫画ですかね。
絵が綺麗ですし、普通に面白かったです。
シリアスとギャグのバランスも良かったですね。
原作は未読ですけど、史実要素を軸にして、そこを
ファンタジー要素で埋めてという形が良い塩梅で
出来ていたと思います。

ジャンプ漫画なのに引き伸ばし感が薄く綺麗に纏まって
終わったかなりの良作かと。

終盤はインフレやSF的にとんでもないところまで行った
のがやや残念でしたが。

ラスト太公望がはじめて後ろを振り返っているシーンで作品
の終わりを明示してたのにはグッと来ました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-22 02:49:20] [修正:2010-12-22 02:49:20] [このレビューのURL]

これも初レビューですね。
21エモン的宇宙冒険話です。
初期作、絵柄・作風も古い、巻数
も短いはずなのに、これはかなり面白いです。
藤子F作品の隠れた名作だと思います。

敵討ち、自殺フェスティバル、シャングリラ(これが一番怖い)
、地球最後の日などブラックで出来の良い短編が、
後半に来ればどんどん増えて来ます。

21エモンのアニメは面白かったですが、この話からの流用
があったからという話も頷けます(逆にモジャ公のアニメ
は大失敗に)。

「ドラえもん」でオットー(アザラシみたいな姿。後半主人公組と絡む異星人。性格が黒い)と同じ種族がゲストで出て来た
話(これも面白い)を、オットー登場で思い出して、笑ってしまいました。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2010-12-20 07:37:12] [修正:2010-12-20 07:37:12] [このレビューのURL]

タイムトラベルもので歴史への深い理解・考察、
ブラックな話を隠さず描いてるものとして、今読んでも
かなり面白い作品。

短編完結ものなので話が未完でも助かるけど、主人公
ぼんも成長して行き、相棒が交代
したりして(最初のリームの方が好きだっただけに残念でしたが。
藤子F作品にしては珍しくロングヘアのヒロインでした。再登場の場はあったと思うんですがね。)、「何か大きな話もまだあったのでは?」という心残りは結構あります。

藤子F先生得意の別作品との繋げで「ドラえもん」との共演
も見てみたかったですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-12-20 06:47:29] [修正:2010-12-20 06:47:29] [このレビューのURL]

藤子F作品の中でも上位に来る完成度じゃないか
と思える作品。

エスパー少女ものじゃこれは漫画を代表するものでしょうし、
話の方も魔美の年齢がのび太らよりは上のために、
普段より対象年齢があがったSF短編寄りの深い話が多い
です。「魔女狩り」の話を出して、異能に対する多数の人間
の嫉妬をパパが語るシーンは恐怖でした。
魔美が最後まで不可抗力の高畑さん以外には隠し通したことからも、その重さが分かります。
絵も後期よりなので綺麗で安定していましたね。

魔美は色々な能力を身に付け、進化させて行きますが、一番の能力が、普段の超能力じゃなく、「どんな状況
でももう駄目だって時に打開してしまう力じゃないか」
という高畑さんの考察には思わず同意しました。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2010-12-20 06:39:11] [修正:2010-12-20 06:39:11] [このレビューのURL]

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