「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

[ネタバレあり]

日本のライトノベル原作のSF漫画。近日アメリカが映画公開するので話題なるであろう作品。全2巻しかないわけですが、話を広げずにループ・戦場でのボーイミーツガールに絞って畳んだのが好感が持てる作品です。テンポ良く話が進み、伏線をちゃんと拾っているのは読み返すとよく出来てると思いました。『デスノート』などで有名な小畑絵の美麗さも良かったです。ヒロインのリタの可愛さが引き立ちますし、バトルシーンは迫力がありました。世界観がギタイがただの宇宙侵略者ですし狭いというところ・SFとはいえ倒すと移って来るとまでするループ能力に無理がある部分があり、違和感が完全に拭えないところなどに欠点を感じましたが、ループもの特有の切ない結末といい短く纏めた良作だったと思います。映画向きの作品だと思うのでそちらの出来も気になるところです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-06-25 21:47:53] [修正:2014-06-25 21:47:53] [このレビューのURL]

6点 HOTEL

SF短篇集漫画。画力はかなりあると思います。「全てはマグロのためだった」が良いですね。抜けている出来かと。
SF、ギャグ、メッセージ全てが凝縮されてる良短編です。ただ他はこれより落ちて読めるかなくらいだと思います。全体的にそこそこは楽しめました。全1巻ものなら薦められる出来だとは思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-06-16 23:28:10] [修正:2014-06-16 23:28:10] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

一話か一編完結のパニックホラー物語を重ねながら、メインとなる王位継承争いの行方も同時に進める怪物王女の物語。絵柄が独特ですが雰囲気があり、徹底したホラー漫画じゃなく女性キャラは可愛く見えます。主人公兼ヒロインの姫のキャラに個性がありました(20巻もあるのに最後の最後まで安易な感じにデレなかった)。彼女を軸に仲間キャラが増えてきて、様々な敵と駆け引きになる様は毎回面白かったです。毎話レベル大きなレベルでも謎解き要素があり、伏線として平行世界系SF要素をたくさん出して、それなりに畳んだ終盤には驚きもありました(時間系は複雑ですが図にして書くとかなり精緻に出来ていることに気付きました)。毎回バトル要素もあってそこも面白かったです(姫が強すぎですが)。欠点は回ごとに出来不出来の差があったと思います。スッキリしないで粗っぽく終わる回もありました。ラストもそんな感じで主人公だけが戦いから降りられて、他の人間にまかせて逃げたような格好になった感じです。綺麗に終わるなら根本問題解決して王的な存在になって欲しかったなと思ったりします。演出がやや淡々だったかなとも思いますが、出来の良い回の素晴らしさは大したものであること、伏線回収の巧みさを考えてもアニメ化されたこともあるようですが、もっと評価されても良いのではと思う作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-06-10 15:29:09] [修正:2014-06-10 15:29:09] [このレビューのURL]

8点 石の花

[ネタバレあり]

現在においても題材になっていない第二次世界大戦の旧ユーゴスラビアでの顛末を漫画として描いた話。史実を基にしてキャラに魅力があり、先に気になる群像劇的な体裁をとっており、強制収容所の中までしっかり描かれている辺りは凄いです。複雑なこの地方で行った内部紛争を誘発させるナチスのしたたかさ、台頭を産んだ要因などをしっかり解説されており勉強になりました。その辺のゴタゴタや収容所での顛末などで人間の醜さを描いており、絶望と闘いながら、ひたすら生きようとする登場人物達への感情移入度は高まります。ただ最後は多分打ち切りだったのかもなというほど、急に勝ってしまい、勝ったという実感ないまま後日談を纏めて終わったかな感があります(金塊持った爺さんなんか未消化も良いところでしたし)。最終話で後味の悪い勝利を描いてましたが、勝利自体の実感が薄かったのは戦争ものとしてはどうだったかなと(戦いは負けてばかりの印象しかない)。
『アドルフに告ぐ』とは似た雰囲気の作品と言えばそうですが、あちらがヒトラーがユダヤ人という明らかにおかしいオチやラストシーンはこちらが感動や美しさがあっただけに、総合的には良かったかなと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2014-05-28 05:12:13] [修正:2014-05-28 05:12:13] [このレビューのURL]

恋愛成分多めのSFロボットもの漫画。シリアス中心。
アニメはたまに見ていましたが、ダラダラ間延びしたのと設定が難解だったのでリタイヤしてしまいました。アニメが全50話もある割に本筋に絞れば漫画全6巻でちゃんと纏まりを感じました。設定も分かり易い方で漫画を読んでこういうことだったのか、独自の世界観で面白かったのだなと初めて感じました。画力は文句なし。キャラデザからしてアニメとかなり似ています。キャラもアニメで描かれた不快な部分が良い意味で漫画は削られている感じなのでこっちの方が良いと思いました。
特にホランドの理不尽な暴力にはアニメは苛つきまくりましたが、
漫画は意味ある暴力1回だけに抑えてましたし。
欠点を言えばロボットものとしての戦闘成分が少なめだったことです。ややゴチャゴチャして見にくさもありました。人間ドラマにロボットが添え物というのはアニメも変わらない感じでしたが、アクションはやはりそこが良く出来ていたアニメには敵わないですね。それでもアニメリタイヤ、未見の人間には上記長所で漫画の方が薦められるのではと思えるほどの良作でした。コミカライズとしては相当に成功の部類ではないかと。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-05-20 17:53:54] [修正:2014-05-22 14:37:44] [このレビューのURL]

最初は野球漫画で全6巻ってつまらなさそうと敬遠していましたが、『吠えろペン』シリーズのノリが合うなら野球はただのネタなのでこの巻数で十分に感じるもので面白かったです。突っ込み役不在でシリアスなギャグを狙ってやってる漫画なので野球部分は突っ込むだけ無駄です。それでも作中語られるメッセージには真理の部分はあります。近年映画化されただけあるファンが多い作品というのは納得です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-05-16 08:23:17] [修正:2014-05-16 08:23:17] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

近未来日本が中国に占拠され、格好悪いロボットでアメリカと戦うというSF漫画。
画力は高く迫力ありますし、世界観も独特で最初の頃は
面白みがありました。
ただ、全体的に描写不足・説明不足が酷くて。「今何やってるの?」って突っ込む方が先でしたね。
任務は毎回失敗で反省会ばかりになります。
キャラも一見格好良いこと言ってる感じでも「結局何が言いたいの?」って感じる
のに肌が合わなかったです。キャラ達の性格も良くわからない
内に変わりつつ個性を失いました。ヒロインの半井が「ちょいな」とか言ってる時は可愛かったのに、話進むにつれてこんなキャラだったかという唐突な変化に象徴性を感じましたね。最後に話がぶっ飛んでいきなり戦争終わって、主人公の名取が訳分からないこと言って戦争ごっこやっているのには残念感がありました。半井は完全に別人になって記憶消していたりして何がなにやら。作品に惹かれる雰囲気はあるのに、どうしても合わなかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-16 18:09:12] [修正:2014-04-16 18:10:32] [このレビューのURL]

7点

アニメ、漫画業界からエロ雑誌、
ホストまで主にオタク向け業界の金巡りを題材にした漫画
基本取材漫画な訳ですが、一編完結のストーリーとしても
それなりに纏めています。
主要キャラもそこそこ立っていますし、何と言っても説明
ばかりになりがちなのを適度に抑えて漫画としても読み易い
です。説明も頭に容易に入ってくるように噛み砕いてます。

絵柄も劇画調にならずに漫画チックで可愛らしいのも
題材・描写が生々しいだけに助かりました。
題材が裏業界ですが、一般人もどうしても触れなきゃいけない
銭というものについて勉強になる
のは間違いない上に考え方がどの分野にも普遍的に通じるものはあったかと。
知名度低いですが読んで損はない漫画だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-16 17:50:16] [修正:2014-04-16 17:50:16] [このレビューのURL]

障害者はじめ不自由な少女達を人体改造してテロリスト集団と戦うイタリアでの話。と書くと暗い上にバトルだらけと思われますが、独自の世界観で人間ドラマを群像劇的に描く話が中心になります。それが序盤は淡々としていて、悪く言うと何をやろうとしているのか分からない状態。それが完全に中盤くらい(人物紹介がキャラごとに冒頭に書かれる巻数くらいから)からキャラが立ち、世界観が深まり、それぞれの目的が見えて来て、全体の描写に巧みさが出て化けて来ます。
そこからは勢いが落ちないで綺麗に終わったのが素晴らしいです。序盤も無駄じゃなく終盤への様々な伏線になっていることも判明します。画力も同様に序盤は拙いがどんどん向上して美麗になり、ドンパチの少なさも終盤の戦いでしっかり補完。現実イタリアの南北問題など情勢も終盤になると勉強になってしまうというのは大したものかと。総合的には名作クラスだと思います。

ただ問題は序盤の一話完結的な淡々話ですね。それも異国情緒は出せているので辛うじて自分は切らなかったですが。そして
終盤に繋げる伏線のようなものなので、二度目読みすると相当違うのではという意味では構成がしっかりしているかと。序盤でこりゃ無理だと感じた人でもその後に期待して我慢して良い作品だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-04 17:59:49] [修正:2014-04-05 11:50:05] [このレビューのURL]

『吠えろペン』シリーズ同様にホノオ燃が主人公ではあるが、
作者の自伝的要素が強い漫画家になるまでの物語。11巻まで読了。

『吠えろシリーズ』と違い関係者がほぼ実名なため有名な庵野監督はじめガイナックス関係者の青春時代や80年代当時の漫画、アニメ有名作品についての凄さが分かったり勉強になります。
漫画、アニメなどが好きなら知っておけば、今ある作品への見方も違って来るほどです。ギャグを交えて鋭い分析も健在ですし、そこは堅苦しくなく読めます。

ただ主人公が『吠えろペン』シリーズに比べると前日談のため未熟な面が強く、その上やたら偉そうでイライラします。それがダラダラ続きが話が遅いのがマイナスです。これ読んで『吠えろペン』シリーズ読むと同じ人物なのにホノオがやたら格好良く見えてしまうほど。まだまだ完結までかかりそうですが、もう少しペースをあげて漫画家になれるまで描き切って欲しいです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-03-26 12:13:28] [修正:2014-03-26 12:14:38] [このレビューのURL]

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