「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

自称侵略者イカ娘を中心とした海の家を舞台にしたコメディ漫画。「イカちゃんかわいい」で知られているだけに主人公イカ娘の魅力(自然な可愛さ)が凄いです。掲載雑誌チャンピオンのヒロインとして9年間支えただけのものはあります。脇キャラ達もイカ娘を引き立てる存在ながら、嫌みなくそれが出来ていました。それぞれがイカ娘に対して呼び方が変わる関係性の変化はなかなか上手い部分。絵が可愛い絵柄でありかつ上手さを感じるのも評価点。

一方で「話は面白くない」とも言われますし、実際もっとキレがあればと思う部分もありますが、ほのぼの安定しつつたまに本当に笑えますし、下ネタ、暴力、重い話の不愉快な感じがなく一貫したのは良かったかと。最終回も終わらない日常を選ぶ終わり方はらしくて良かったと思います(おまけ別季節漫画が実は後日談だったことに。ただシンディー達の帰国は寂しかった)。

作者の師匠である「無敵看板娘」に通じる部分がありますが(長期漫画ながら登場人物をあまり増やさないなど)、総合的には超えた出来だと思います。特に最近安心して読める作品が減ってる感がある中で元気を与えてくれる漫画でした。一話完結が基本ながらたまに過去の話題も出るので一気読みでも楽しめます(出来の落ちる話が来た時すぐに次に行けるメリットがある)。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-06-08 01:53:44] [修正:2016-06-08 01:53:44] [このレビューのURL]

未読ですが現在「弱虫ペダル」でヒットしている作者なので、「ああ探偵事務所」的なものを期待して読みました。これは打ち切られたらしいですが仕方ないなという感じです。ゴチャゴチャしてコメディとしても面白いと言えるものでもなく、最低限の探偵もやってない状態ですから。ラブコメ要素も盛り込んで来てましたが半端で終わりましたし。ただ絵が上手い訳でもなく、癖もあるのですが引きつけるものはありました。その辺が後のヒットにつながったのではと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-05-29 03:00:48] [修正:2016-05-29 03:00:48] [このレビューのURL]

一般市民に逮捕権を警察が任せる制度をテスト運用する話です。明らかに裁判員制度を意識したコンセプトなのですが、やっぱり相当無理があるなと話にハマれず。そこに変にリアル感与えようと基本シリアスな空気で進みますが、スッキリしないまま話が進みます。画力や作者の力量は感じるのですが、根っこのキャラも話も平坦と言った感じです。一番存在感があったのが不気味な警察責任者本間さんでしたけど、彼女も何考えてるか分からない変人キャラで終わったのが残念でしたね。立ち読みしたこともある同作者の「正義警官モンジュ」はそれなりに面白かった記憶があったんですが(雰囲気が基本明るいのが良かったのかも。機会があれば一気読みするかもしれない)。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-05-28 02:04:20] [修正:2016-05-28 02:04:20] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

完結後の評価になります。近年増えてるデスゲーム系作品。絵が非常に綺麗なのが印象的。ただオチはやっぱり実はこの世界は作られた系に該当しちゃいましたね(現実との一定のリンクはあるにせよ)。前半はゲームがシンプルながら運動系含めて種類が豊富で緊張感もありました。世界観もビザ期限を用いての時間切れ死亡制度など独特です。群像劇的な番外編で主人公アリス以外の人間を描くのも面白い試み。しかし後半はゲームより哲学的な論戦、作者の主張が出過ぎている感じだったり、主人公アリスがもうゲームには金輪際参加しない宣言から、番外編で本筋に絡まない人間模様を延々と見せられてグダグダしてしまった感が。後半で例外的に面白かったどくぼうゲームの勝者コンビ(今際の国完全肯定)がまさか終盤に全く絡まないとは悪い意味で想像出来ませんでしたし。このオチやるなら全十数巻くらいで番外編をもっとカットして主人公アリス(とヒロインウサギ)の物語に集中させスムーズに終わった方が良かったのではないかと(一貫してアリスが地頭良い程度のチート感ない主人公でウサギがかわいい運動系ヒロインなのは良かったが)。ただ後半の欠点を考慮しても、近年のデスゲーム漫画ではかなりの良作だったと思います。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2016-05-24 20:11:45] [修正:2016-05-24 20:11:45] [このレビューのURL]

「僕の小規模な生活」が面白かったのでこれも読んでみましたが、「小規模な生活」でこぼれ落ちたネタ的(あの作品でもネタ切れを訴えてた時もあるが、こっちはもっと頻度が多い)な上に読みにくい4コマにもなってない漫画という印象は拭えなかったです。内容の薄さに拍車が掛かっていますし、ページ埋めでしょうが良く出てくる作者の僕は(世間の出来事を)こう思うんだも同意出来ない時はくだらなさや鼻につくと言った感じでした。数巻で先が読めなくなりました。熱心なファンで作者夫妻の出来事についてどんなことでも知りたいって人にはおすすめでしょうが。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-05-18 21:21:48] [修正:2016-05-18 21:21:48] [このレビューのURL]

オタク要素を抜いた(苦手だったからこれは嬉しいです)「SteinsGate」という雰囲気の時間系SF漫画。キャラデザにやや癖あるも画力はそれなりで毎巻の引きつけはなかなかのものかと。続きが気になります。この手の作品は伏線の回収、話の畳み方次第で大きく評価が動きますが現時点ではこの評価で。作者の他作品も気になったので時間があれば読んでみます。

完結後追記
全体としては全8巻で気になる点もあったものの、それなりに纏めたと思います。特にタイトルの伏線回収は見事でした。残念な点としては、犯人当てが簡単過ぎるところ(何の捻りもなくこの人だろうなと序盤連載時に言われてた人が犯人)、ヒロイン的な女性二人がどちらも半端な感じだったこと(特に描写が最も多いヒロインは寝取りみたいに怒った人も居たようでそれも一理ないことはないなという感じ。母親がヒロインみたいなもの。一方で母子描写は秀逸だった)、主人公だけが持つ再上映能力をもっと掘り下げて欲しかったところ、犯人を捕らえる解決がやや強引に感じたところなどがありました。

それでも他に読んだ作者他作品に比べると尻すぼみ感は少なかったですし、時間系漫画作品では今後も名前が挙がる作品になるのではと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-04-27 05:58:02] [修正:2016-05-14 01:01:26] [このレビューのURL]

「僕の小規模な失敗」の続編。前作同様に味のある半生漫画で面白かったです。前作読んで面白さを感じて、その後がどうなったのか気になったならば読んで損はない作品かと。

メリットとしては生活が安定して行くため、前作にあったノリの暗さが減ったことですかね。前作でまさか結ばれるとは思わなかった妻も本作では堂々とヒロインと呼べるかわいさがあります。デメリットとしてはそのせいで前作では上手く抑えられてた(本人談で苦しすぎて卑屈になってたと)作者の嫌な面が散見する部分です。あとがきに読めないレベルの気持ち悪い箇所もあったりします。たまに挟まれる作者のストーリー漫画が正直つまらないので、エッセイ漫画家としての才能が逆にあるんだなと実感しました。癖がありコアな人気が限界っぽので、実質打ち切り状態らしいのが残念ですが、似た題材で続きが読めそうな「うちの妻ってどうでしょう?」も読んでみたいなと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-05-08 08:02:54] [修正:2016-05-08 08:02:54] [このレビューのURL]

実録の失踪生活を描いた漫画(終盤はアル中治療記)。作者の他作品を知らないで読んだのですが、絵柄の親しみやすさや描写力がさすがベテランだと思います。ホームレス生活までしていた訳ですが(後半は配水工として働いてる)、丁寧かつ面白くおかしく描き、楽しそうにみえるという凄い作品だと思います。こうなっても人間生きていけるんだって感じなので、こっちの方が下手な他の元気づけることを意図してる作品よりも元気が出る漫画かなと思ったりしました。

意図的に暗い感じを排除していると前置きしつつも、実際に作者が失踪生活している間は作中にもあるように、実社会の欝から抜け出して活き活きとして、規則正しい生活と後に襲ってくるアルコール中毒から逃げられている、警察に発見されなければ戻るつもりは一切なかったところは考えさせられるところでした。巻き込まれた家族は大迷惑という大前提の突っ込みがあるので、この辺は目くじら立てずに読める人向けの作品ではありますが、色々な賞を得たり話題になっただけの作品ではあるかと。ただ終盤のアル中病棟話が半端だなあと感じました。続編が出ているらしくそれも読まないと一段落してない終わり方でした(読む予定ですが)。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2016-04-24 08:55:41] [修正:2016-04-24 08:55:41] [このレビューのURL]

タイトル通りの人類荒廃後の世界観は独自で面白く、原作設定を用いただけで内容が違うらしいですが、そこは原作未読だったので違和感はなかったです。絵柄が可愛く、主人公のサバサバした性格も良いと思いました。人類の滅びに対して悲壮ではなく哀愁を出せていた1、2話は出来が良かったと思います。しかしその後4話が深みのない日常話で全6話(合計1冊)で終わったのが物足りなさがありました。最初2話のノリで全1冊なら短くても納得の出来だったと思うのですが。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-04-23 10:00:14] [修正:2016-04-23 10:00:14] [このレビューのURL]

3点 生活

登場人物達が現代で必殺仕事人みたいなことをする話。前作「僕の小規模な生活」は面白かったのですが、これは途中で読めなくなりました。設定的にもこんな狭い街中設定で犯罪者ゴロゴロの治安の悪さ(作者自身同じ特異なニュースを繰り返す報道に影響されてる可能性が高い。実際は日本は世界的にも相当治安が優秀だが)という最大の突っ込みどころがありますし。前作の湿っぽいダウナーな雰囲気もこっちだとただ盛りあがりを欠くだけになります。

なんと言っても実録漫画だからこそ許された感もある画風がアクションを含むこっちでは足枷にしかなってません(本のサイズ的にもコマが小さいのも前作では情報量が豊富だが、今作では読みにくさに)。前作が受けて他にも実録漫画でコアな人気を得た作者オリジナル作ってことで、強固な支持層による高評価なのかもしれません。今年実写映画化されるようですが(これで作者作品に興味を持った)、相当な映像クオリティが評価されるには必要になりそうな気がします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2016-04-23 04:55:34] [修正:2016-04-23 04:55:34] [このレビューのURL]

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