「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

アシスタント業から漫画業界を描く作品。かわいい絵柄の女性キャラ達が織り成す物語という要素で少しは緩和されていますが、作者の経験に裏打ちされた生々しい実録を感じさせるエピソードの数々はえげつないです。

オブラートが乏しく説教や押しつけな感じが強い、(作者のポジション的にも)業界の苦しさばかりで楽しさには欠けている、後半部分の二巻では絵が荒れる箇所が散見(作中でその大事さを説いているだけに気になる)、など欠点を感じる部分もありましたが、本作でしか理解出来ない固有のものがあったのは確かでした(説明は読みやすく分かりやすい)。漫画好きとして一読の価値ありの作品だと思います。

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[投稿:2017-06-28 21:55:51] [修正:2017-06-28 21:56:58] [このレビューのURL]

近年流行りで数多いロードレース漫画でも絵の上手さと迫力があって、ロードバイクやレースの解説(ややクドい箇所もあるが分かりやすく、作者の愛が伝わる。ここまでの心理戦や戦術があるとは驚いた。主人公をエースでなくアシスト役にしたのも効いている)、社会人目線の人物描写など総合的にも高いレベルでまとまった作品ではないかと思います。

物語的に主人公が子持ち社会人な故の等身大な前半とプロクラスに立ち向かう後半に分かれますが、前半の方が練習・日常生活描写を含めて面白かったです。後半は本格的なレースばかりで間延びも感じましたし。物語に確たる軸がないのですが、後半はどこ行ってるんだと多少不安になったことも。それでも後半なりの面白さはありますし、最後も打ち切り気味ながらそれなりに畳まれています(読後感が悪くなく続きも気になる余韻を残す塩梅)。

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[投稿:2017-06-27 20:58:09] [修正:2017-06-27 20:58:09] [このレビューのURL]

六巻、鋼人七瀬編まで既読。伝奇×恋愛×ミステリー(要素)を交えた独特な作品。原作小説は未読ですが、絵が丁寧で演出も上手くて良コミカライズだったのでは。前半は何がしたいのか良く分からず、後半はテンポ的にダラダラしたかなとは思ったところは難点でしたが。

ヒロイン(主人公)岩永が個性的で可愛かったです。賞の時に議論になったように、本作がミステリーなのかは意見が割れそうで、個人的には否寄りですが(結局発端の真相は何も分からず、虚構推理を用いた頭脳戦)、こういうのも面白いな、ベタな推理モノはだからこそ定着しているんだなと勉強にはなりました。完結したように見えて原作小説を越えた続編に入るようですが、正直あまり楽しみとは思えないです(恋愛としては完結しつつ推理としては一発ネタ的な異端)。

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[投稿:2017-06-18 11:07:01] [修正:2017-06-18 11:08:34] [このレビューのURL]

話といい絵といい作者の勉強や努力は凄いのだけど、ごちゃごちゃしているとしか言えません。すぐにバトル路線になりましたが、そういうのも要素くらいの妖怪寮コミカル漫画だった方が良かったような気がします。

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[投稿:2017-06-13 00:47:23] [修正:2017-06-13 00:49:24] [このレビューのURL]

4点 編集王

画力が高いながら濃い劇画なのを置いても今読むには業界作品だけに古いなあというのが正直な感想。本作に言われる漫画業界の問題点はもはや散々言われた後になっている感じなのが(漫画ファンだからこそ聞いたことはあるのもマイナス)。そしてここも時代を感じるような熱血やギャグ調なのも人を選びます。

何より主人公が礼儀知らずの上から熱血馬鹿なのが鼻についてしまいました。もちろん本作自体も知名度を持つ作品だけに、現在に至るまでの問題提起に貢献したのは確かだとは思います
が、そういう意味での名誉枠を超えているようには思えませんでした。

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[投稿:2017-06-11 09:18:49] [修正:2017-06-11 09:18:49] [このレビューのURL]

8点 自殺島

自殺未遂者達を隔離した島で繰り広げられるサバイバル人間ドラマ。絵柄が独特で画力は高いとは言えないまでも、前作「ホーリーランド」にも通じる作劇の上手さ、今回は実体験と猟師への取材から得たサバイバル知識を絡めて読ませるものがありました。前作よりも解説の挿入が自然で読みやすくなっているとも思います。作者独特の語り口や優しさに溢れるメッセージ性には共感出来ました。

人物描写も前作よりも掘り下げていますが、主人公セイが猟師として成長して、グループの生活が安定して、途中からサワダ率いる他グループとの抗争がグダグダになったのが残念ですね。セイがとにかく強すぎるのに決断出来ずに話が続く格好で、サバイバルと呼べるものではなくなりました。結局武力排除になってしまったこともありなんだかなあと。

しかし、ラストの畳み方と読後感は前作よりもスッキリ出来るものがありました。そういう意味でも一気読み向け作品で、全体としては前作より向上した部分もあり(ヒロインが魅力的に機能しているなど)、作者にとってのもう一つの代表作と呼べる良作だったと思います。

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[投稿:2017-06-11 05:53:34] [修正:2017-06-11 05:53:34] [このレビューのURL]

5点 不夜城

ハードボイルドと情がない裏切りの連続、歌舞伎町の裏闘争など原作が評価
されたのが納得の面白みがありました。タイトルの意味が分かった時の
切なさも。ただ全一冊漫画としては詰め込み過ぎ、複雑過ぎでモノローグ
だらけや間がないシーンも多く、読みにくかったのが残念。在日外国人だらけで名前も覚えにくかったです。

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[投稿:2017-06-05 23:09:51] [修正:2017-06-05 23:09:51] [このレビューのURL]

西洋暗黒史オムニバス漫画。拷問に関する描写、解説は丁寧でイメージ
として伝わるものが大きいです。一方で人間ドラマとしてはイエス像
に代表される独特の脚色があり、拷問史オムニバス漫画としてはそこも
教科書的な方が良かったのではと思います。

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[投稿:2017-06-05 23:01:07] [修正:2017-06-05 23:01:07] [このレビューのURL]

前作から積み重ねや掘り下げで面白みが増して来ました。ロリ魔王の設定や扱いは笑いと感心が。そして続きがどうしても気になるこの最終回はある意味ズルい。まだ話を作れそうな素地があっただけに、あとがきでの作者の言葉を信じて、更なる続編を待ちたいなと思います。

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[投稿:2017-06-04 16:55:46] [修正:2017-06-04 16:55:46] [このレビューのURL]

設定自体は最近はどこかで見たようなと多少既視感があるのは
事実ですが、絵(現役ゲームキャラクターデザイナーらしさがある)も話も安定したキャラに愛着が持てるコメディでした。元が気ままなネット掲載とはいえたった一巻じゃ勿体無いと思えるものなので続編が出ているのは嬉しかったです。

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[投稿:2017-06-04 16:47:40] [修正:2017-06-04 16:47:40] [このレビューのURL]

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