「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

西夏や文字というマイナー題材に注目しているところ、文字の大切さを訴えるテーマ性は素晴らしいのですが、前作でのハラハラや戦記感が失われた気がします。繰り返し訴えられるそのテーマ、逃避や個人バトルが中心となって、盛りあがりに欠けているように思えました(バトルが絵的に見にくいのも)。大モンゴルが絡むに関わらず、戦記的に盛りあがらなかったのがどうしても惜しいです。

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[投稿:2017-05-26 23:30:16] [修正:2017-05-26 23:30:16] [このレビューのURL]

知名度なら題名通り「神のごとき」ですが、ミケランジェロ個人の人生についてはほとんど知らなかったので、漫画として違和感がないほどの面白エピソードの数々には笑いとタメになるの両方で楽しめました。かといって彼の根底にある真摯な芸術家性も描かれており、元々抱いていたイメージ通りで安心出来たところ。

レオナルドやラファエロとの絡み、参考文献多数の情報量も活かされており、基本コメディ調ですが歴史漫画としてもしっかりしています。最近流行している作風の流れを汲んだ一作で掘り出しものでした。

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[投稿:2017-05-26 21:31:59] [修正:2017-05-26 21:31:59] [このレビューのURL]

うつに関する作者含めてそこから抜けた人達の体験談を漫画化した作品。基礎知識、あるあるをさりげなく提示しながら、最後にそれを集約して作者なりに達したところをまとめています。手塚治虫風の絵柄で漫画として読みやすく、話題は深刻ですが明るめのノリを意識されています。

ただ作者含めて体験談の人達がクリエイター的に成功している恵まれた立場にあるので、立ち直りの方法が広く通用するものなのかという点では微妙なところ。裏返せばそれほどの人達でも本気で苦しみ、脱した後も揺り戻しに遭ったりもしているので大変なんだということが伝わります。

誰もが無関係ではいられないこのご時世だけに一読の価値はある作品だと思います。既に15万部を突破している好調な売れ行きもそんな背景を感じる部分です。

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[投稿:2017-05-23 22:58:20] [修正:2017-05-23 22:58:20] [このレビューのURL]

西尾維新原作のコミカライズとしては画力はじめ最も上手い作品ではないかと思います。タイトルにもなっている忘却設定がやや強引かつキャラ付けくらいしか機能していない感じが残念ですが、現代の殺人に頼らないライトなミステリとして質が高く、個性的なキャラと掛け合いも特徴的。原作が未完結ということもあって、主人公に関する謎が投げになった第一部完の半端さは否めませんが、いつか完結まで描かれる第二部にも期待したいです。

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[投稿:2017-05-21 03:35:14] [修正:2017-05-21 03:35:14] [このレビューのURL]

8点 COPPELION

[ネタバレあり]

突っ込みどころはあれど、政治的な風刺も含めて面白いところ突いてたと思いますし、続きが気になりながら最終章込みで全五部構成の長編を読み切れるだけの面白さがありました。

途中で現実の方が漫画に近づくことになってしまったため(逆に良いところ突いてた裏返しだが)、ダークな原子力ディストピア色を後退させてバトル漫画的に。ゴチャゴチャしたり、展開がやや遅いところがありましたが(連載追っていたら大変だったかも)、それはそれで引きつけられて、一気読みだと大分改善されます。

多少粗さあれど特徴と画力があって、萌えとは異なる活き活きとしてかわいさがある制服女子校生達のサイバーパンクアクション漫画。裏腹に老人キャラも多いですが良い味出してたと思います。謎を残したりせず読後感が良い方でちゃんと話を畳んだのも良かったです(それまでの政府暗部を許し過ぎたり、主人公だけ仲間と離れる形になったのは多少引っかかるものはあるが)。

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[投稿:2017-05-13 11:16:30] [修正:2017-05-13 11:25:04] [このレビューのURL]

竹取物語をモチーフ、絵が上手いのは良いんですが、キャラも話も平凡というか。特に主人公のカグヤに魅力を感じませんでした。モチーフがかぐや姫であることへの違和感に加えて、粗暴さ丸出しの女主人公というのは自分には厳しかったです。

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[投稿:2017-04-28 00:42:27] [修正:2017-04-28 00:42:27] [このレビューのURL]

あらすじを読んで興味が引かれるものはあって、コンセプトは面白いとは思いましたが、中身が追いつかずに芸能人である原作者で話題になった作品というのが否めないかなと思います。「ここ日本なの?」という違和感がある日常生活だけでステレオタイプな悪党に出会ってバンバン殺すだけなので。描かれる苦悩もないに等しいものにしか見えませんし。たった一年の任期が終わった後のトリガーへの報復対策が最初からガバガバにされていたのも唖然としました。絵は綺麗ですが「我が名は海師」の時より北斗の拳風のクセが強い感じになってます(意図したところかもしれないが濃い)。

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[投稿:2017-04-28 00:33:01] [修正:2017-04-28 00:33:01] [このレビューのURL]

4点 東京ESP

前作喰霊よりは画力があがっているとは思いますが、質的にはあまり変わってないというのが正直なところ。題材としては前作の方が良かったのでは。本作はそこも個性に欠ける感じでした。
スターシステムを採用していますが、キャラの描き分けが下手なのかと疑わせるだけで意味を感じませんでした。

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[投稿:2017-04-24 22:43:17] [修正:2017-04-24 22:43:17] [このレビューのURL]

経済の教科書としてはちゃんとしたこと言ってる作品だと思うのですが、それに合わせたファンタジー世界観という感じで今一つ入って行けない作品でした。キャラと描き方もテンプレートな感じですし、元がネットの即興小説と言われると納得するものが。
絵は悪くないですし、経済ネタは良いのですが、文字数が多くテンポに欠ける面もあり、人を選ぶ作品で自分には合ってないなと思ってしまいました。

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[投稿:2017-04-24 22:38:12] [修正:2017-04-24 22:38:12] [このレビューのURL]

神社の巫女を題材としたお仕事一話完結系漫画。堅苦しい感じにならずにコミカルな人情モノに薀蓄を交えた良作だと思います。
全3巻ですが過不足なく、古の祭復活に集約されて行くプロットは見事でした。人物絵が安定しない部分があったこと、序盤主人公の言動が身勝手に見えてしまうなどが気になりましたが、最終回読後感の素晴らしさはそれらを覆い隠すものがありました。

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[投稿:2017-04-23 08:42:05] [修正:2017-04-23 08:43:47] [このレビューのURL]

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