「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

「無限の住人」には非常に好きな作品だったのですが、こっちはそのギャップに驚くギャグ漫画(それに贅沢な画力)という意義はあります。しかし個人的にそれ以上のものではなかったですね。浮かんだネタをページ一杯に垂れ流すような感じで読みにくさを感じるのが先行しました。この人のギャグ漫画は合わない感じもあるのかもしれません。

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[投稿:2016-11-21 20:34:14] [修正:2016-11-21 20:34:14] [このレビューのURL]

熱い筆致で百年戦争序盤を有名傭兵の視点から描く歴史漫画。画力があり、内容も傭兵を主人公に据えたため、戦争の現実と大局をしっかり描けています(同陣営の雇い主ながら、当時初陣の若さだった英雄エドワード黒太子との傭兵VS騎士道の関係も見どころ)。ただ打ち切りだったのか、主人公ジョン・ホークウッドの後半生(百年戦争参加後イタリアに渡ってからの活躍)が抜け落ちた格好なのが残念です。戦争の小休止、「騎士道の終わり」のテーマには区切りをつけた一定の終わり方はしていますが。「キングダム」辺りが好きな人には相性の良い近年完結の歴史佳作だとは思います。

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[投稿:2016-11-18 01:43:30] [修正:2016-11-18 01:43:30] [このレビューのURL]

ネオ時代劇と掲げていて、洒落た感じもたまに盛り込んでいますが(奇抜な衣装、武器など)、エログロありのバトル漫画が本分の作品だと思います。作者が美大卒で絵が相応に上手く(女性キャラに独特の妖艶さがあり)、連載中もさらに向上して行くため一見の価値があります。世界観も徳川家斉治世という微妙な時期を選びつつ、その時代だからこその敵勢力の理念や行末などを絡めて、一定の考証が出来ていたのではないかと。滅びの美学的に容赦なくキャラが輝き散って行きますが心に残りました。展開が三つ巴、四つ巴になりときに中だるみや迷走では思うような場面もありましたが、収束して連載20年近い壮大な物語はしっかりと締められて余韻を残しました。来年実写映画化が予定されて(この出来は不安しかないが)、タイムリーな作品でもあるのでしっかり完結した後の今こそ未読の人にも薦められる作品です。

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[投稿:2016-11-12 00:35:39] [修正:2016-11-12 00:35:39] [このレビューのURL]

少女漫画風ながらもそれに偏ってない感じの絵、主人公の容姿は良かったのですが、アメリカの闇を扱うタイトルにもなっているテーマに踏み込んでない感があります。その肩透かし感が常に漂いました。

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[投稿:2016-10-19 19:45:49] [修正:2016-10-19 19:45:49] [このレビューのURL]

7点 少年Y

前半正解のない命の選択をテーマに、後半はグッズと呼ばれる特殊道具を使用した、デスゲームを扱った作品。最近の急増しているデスゲーム作品は開始は面白く、すぐに迷走して最後は投げるような作品が多い印象です。しかし、本作については前半が面白く(決め台詞「チョチョイノチョイス」は印象的。読者に考えさせる深みがあった)、後半ややグダりつつも粘りながら、最後は小さい風呂敷ながらそれなりに畳んだと思います。絵や演出(グロいシーン含め)も良い補助になっていました。

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[投稿:2016-10-18 21:20:13] [修正:2016-10-18 21:20:13] [このレビューのURL]

世界観は悪くないし、冒険バトルみたいなのをやりたいのは分かりますが、どこか滑っている感が拭えない作品。主人公が頑固バカな感じで、肉体バトルが得意なのに女の子という辺りが象徴している気がします。絵は良い方だし、バトルも見やすいですが、キャラも能力バトルも面白みが乏しいし、ストーリーも盛りあがりや緊張感に欠けます。最初からハマって行けずに途中でギブアップという感じでした。

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[投稿:2016-10-14 00:33:21] [修正:2016-10-14 00:33:21] [このレビューのURL]

小学生の女子に大学生の男が拉致監禁という異常な状態から始まる物語。途中まではサイコホラー気味、真相が分かって来てからは切ない人情ものという感じです。
絵に雰囲気と迫力がありますし、テンポ良く読めて続きが気になりました。怖いなとしか思えないヒロインUに妙にかわいげを感じて来れるようになる辺りが良かったです。
正直西尾維新作品は苦手な部類に入るのですが、本コミカライズはその西尾的な部分を和らげて一般向きにしている感じがします。悪い意味での技巧やしつこさを抑えて、「異端」に対するメッセージとしても分かりやすさと説得力がありました。
伏線が分かりやすい故に比較的早期に真相が読める、リアリティ重視の中で最後がちょっと出来過ぎでは(Uの更生はほぼ厳しいという見方があったので。濁した形の方がとは思った)と気になる箇所もありましたが、全3巻ものとしてかなりの良作だったと思います。

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[投稿:2016-10-13 00:31:28] [修正:2016-10-13 00:31:28] [このレビューのURL]

全体は日常&ウンチクの良くある漫画です。しかし、この作品の素晴らしいのは工科大学という難しい舞台設定をしながら、ザックリと分かりやすい科学概念解説(文字だらけで学術書的にもなっていない漫画ならではの分かりやすさ)、科学史と伝記のような聖人君子ではない偉大な科学者達の横顔紹介です。そこに驚き、笑いで惹きつけられました(各話後の解説、おまけのバーに集結漫画も必見)。絵に癖がなく、キャラも個性はともかく嫌味な人間はいないのも読みやすかったです。
工科大学だから特に地味な普段の生活(と恋の行方)、勝手にやっている生活実験があまり面白みを感じず、半分近くを占める概念と歴史ウンチクばかりで行っても飽きそうですし、全3巻ですがキリ良く終わったのではと思います。

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[投稿:2016-10-05 22:23:40] [修正:2016-10-05 22:23:40] [このレビューのURL]

まさかこの作品が完結する日が来るとは…。惰性でもなんでも続くと思っていたので衝撃でした。序盤は絵を見ても定まってない感じがありましたが、次第に一話完結漫画として至高的な面白さがあったと思います。連載がいつまでも続き、絵の変遷、さすがにネタの苦しさ、マンネリなどが生じて、それがこのサイト含めてネット上での点数評価等を大きく下げているのも事実だと思います(自分も途中からかなりの部分を読んでない。たまに見かけると読む程度)。

しかし、連載の継続でキャラクターが生き続けていました。連載が終わると作中死のうが生きようが全キャラがある意味死んでしまい思い出の存在になります。その意味で過去の本作は良かったなあと語る意味合いが、連載中の生きいているキャラを語るのと、完全に思い出になるとは違って、本作が前者を長く長く保ったことは改めて感慨深いですし、ついに後者になったことへの寂しさも感じます。純粋に作品の完成度を評価する時は否定的にならざるを得ませんが、それでも上記思い入れや作品の功績を考えるとこの点数未満はつけられないかなと思います。もし今まで未読だった人には全部とはとても言えませんが、自分が面白いと感じる部分だけでも是非読んで欲しい作品です(一話完結を徹底してどこからでもたまに読めるので)。

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[投稿:2016-10-03 00:36:11] [修正:2016-10-03 00:36:11] [このレビューのURL]

城の擬人化(女性)で歴史、人物との絡みに注目して、選んだ名城について十編程度の漫画と四コマでその他城について補足する漫画です。城基礎知識について解説、城の歴史や人物のトリビアも詳しく解説していますし(少し分かりにくい箇所もあるが相当に緻密、漫画だからこそ理解出来る部分もある)、基本コミカル調なストーリーも良かったです。絵は上手いですし、掘り出しものだったかなと。ただギャグについては無理に笑わせようとして滑っていたり、悪ノリだったりの箇所も多くそこは欠点ではありましたが。一冊で終わってしまったのが残念で他の城についてストーリーで見てみたかったくらいです。

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[投稿:2016-09-19 13:02:13] [修正:2016-09-19 13:02:13] [このレビューのURL]

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