「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

この結末を一言で言うなら、尻切れトンボか、あるいは竜頭蛇尾か。いずれにしても、今までのお膳立てがウソかのように、あっさりと手を引いてしまった感じのする作品です。

もしこの作品を本屋等で見かけて、1、2巻だけ読んで面白いと感じた人がいたとしても、私はその人に対して、全巻購読するよう薦める事はしません。理由は簡単です。面白いのは最初の内だけだから。

そもそもこの作品。中盤辺りから大ゴマだらけで無駄な引きが多過ぎました。明らかに時間稼ぎとしか考えられないようなスローテンポのストーリー展開は、たとえ演出の一環だとしても、正直読んでいて嫌悪感を覚えました。

ちなみにこの作品。私は原作を読んでいません。なので本来、原作を読んでからその違いを理解した上で判断しなければならないのかもしれませんが、今回はあくまで漫画版である、この作品だけで評点を付けました。

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[投稿:2008-04-12 21:53:19] [修正:2009-06-24 20:25:16] [このレビューのURL]

2点 BLEACH

作風、絵柄、ストーリー展開、キャラクター、その他諸々、何もかもが鼻に付いた、(この場合、作者が作者自身の事を、という意味において)自分大好き感が全開の、自己陶酔極まりない作品です。
 別段嫌いとか言う訳ではないんですけどね。ただ、自分で自分の事をカッコいいだとか、センスがいいだとか思っている人は好きになれないだけです。

しかし一方で、この作品を見ていると、今の時代「売れる」という事が、作品そのものの持つ本質的な良さとはほとんど無関係になってきていると、つくづく感じます。
つまり、今の時代「売れる」という事において、重要な要素となるのが、いかに上手く広報活動を行なうか、そしていかに(金銭的な意味においての)支援者が付くか。この二つに大きくかかっていると私は考えます。

要するに、この作品が売れているのは、出版社のカネとコネの力(ちから)があるからだけです。

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[投稿:2009-06-16 20:36:17] [修正:2009-06-16 20:36:17] [このレビューのURL]

可愛らしい絵柄とは裏腹に、とてもダークなストーリーを展開している作品です。

まぁ、自分は結構好きなんですけど、全体的に俯き加減なストーリーなので、正直、暗い話は苦手と言う方には、ちょっと合わないんじゃないかと思います。

ちなみに、この作品を果物に例えたら、夏ミカンか、柚子。甘さよりも酸っぱさの方が強く残るような、少し渋みのある作品です。

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[投稿:2009-06-03 20:11:53] [修正:2009-06-03 20:11:53] [このレビューのURL]

とても直球な漫画。最初こそ少し意外な展開で「おやっ?」と思ったのですが、それ以降は割と平凡に、淡々と物語が進んで行きました。

何と言ってもこの作品。非常に直球で、思っている事、考えている事、そして伝えようとしている事が物凄くストレートで、実に分かりやすい。しかもキャラクターがいい人達ばかりで、表情や感情に裏表が無い。とても素直な作品です。

一方ストーリーとしては、序盤こそ料理マンガらしい切り口もあったりして、新鮮味のある面白さだったのですが、中盤辺りから物語の内容が恋愛関係中心になってしまったので、その辺りが読んでいて少し残念な部分でした。まぁ、多少終盤で盛り返しましたが。

しかし、平凡ながらも読後感は実に爽やかで、清々しい気持ちにさせてくれる作品です。

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[投稿:2009-05-07 19:48:14] [修正:2009-05-07 19:48:14] [このレビューのURL]

最初の内は好きな作品でした。が、最近、特に8巻以降はあまり面白くないと思う話ばかりが目立つようになりました。

その原因として、この作品が持っている設定や世界観があまりに読者を置き去りにしている点にあると、私は考えています。

つまり、作者自身の頭の中では、何か壮大な設定や世界観があるのだろうとは思われるが、肝心のそれを読者に全く伝えられていないという事。そこが、この作品が抱える大きな問題点ではないかと、私は思っています。

この作品に出てくる人物(の肩書き)や専門用語の定義付けがはっきりと出来ていないまま物語が進んでいくという事は、結局、物語全体を曖昧な物にしてしまい、結果、読者の心を離れさせていってしまう事に繋がります。

素材としては面白いだけに、もう少し作品全体をクリアにしてほしいと思います。

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[投稿:2008-06-27 20:26:51] [修正:2009-04-15 20:28:37] [このレビューのURL]

少女漫画は清楚で、奥ゆかしく、淑やかなもの…なんていう固定概念を思う存分ぶち破ってくれる、実に愉快で痛快な漫画です。

この漫画の魅力は、主人公二人のバカッぷりもさることながら、何と言っても、主人公二人の仲を引き裂こうとする悪役達のドSっぷりにあります。少年漫画とは一味違う、少女漫画独特の「陰湿な悪」の概念には、少年漫画では体験し得ない恐怖を感じる事ができます。

ただ個人的には、「優しい悪魔」は少し長すぎた感じがしました。

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[投稿:2009-03-13 20:40:25] [修正:2009-03-13 20:40:25] [このレビューのURL]

野球に例えたら、九回裏二死。「あと一人抑えれば完全試合達成」という場面で、ヒットを打たれてしまい、記録達成が叶わなかった。というゲームを見たような、読後感を抱く作品です。

つまり、今までこれだけ面白い話が展開されてきたのに、最終回(というより最終巻全体)で、あんなにぞんざいなストーリー展開をしてしまったばっかりに思いっきり評価を下げてしまった、という作品です。

詳しい内訳としては…
1〜3巻…6点
4〜6巻…9点
7〜10巻…8点
11〜19巻…7点
という、感じです。

最後だけは、かなりがっかりですが、全体としては高水準の、隠れた良作だと思います。

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[投稿:2009-03-07 20:31:58] [修正:2009-03-07 20:31:58] [このレビューのURL]

1巻は確かにキモいだけでした。しかし、2巻目以降から傾斜角3度くらいの上昇率で、すこ〜しずつ面白くなっていきました。

ダメ人間達のダメっぷりと、リアルタイムで時が進むという事で周りの人間がどんどんと変化する一方で、主人公だけはいつまでも変わらず、むしろ悪化の一途を辿っていくという、その負のスパイラルを見る面白さが、この作品の醍醐味なのではないかと思います。

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[投稿:2009-01-11 20:25:53] [修正:2009-02-16 20:23:47] [このレビューのURL]

あくまで1巻のみを読んだだけでのレビューなんですが、これは完全に失敗作と呼ばれる部類に入るのではないかという気がします。

正直その内容は目も当てられない程ひどい状況なのですが、この作品の一番の問題点は、話そのものの流れに整合性が取れていない点にあると私は考えています。

例えば、なぜそもそも涼宮ハルヒが面白おかしい団を作る気になったのか。その際に重要となる事の発端をきちんと詳細に描き、しっかりと読者側に提示できるようなストーリー展開をしなければ、この作品はただ猛スピードで主人公の周りにとんでもない事が起こっていくだけの、よく分からない超展開続きのストーリーとして見なされるだけの作品になってしまいます。

確かに、原作の方も一見すると突飛な展開ばかりする物語のように感じるかもしれません。しかし、原作にはきちんと緩急のテンポが存在し、そこで読者に一呼吸置いてもらい、次の展開へと受け入れるように仕掛けています。

ただ描く事と、読者に「伝える」事は全くの別です。一般に面白くないと感じられる作品は、単純に伝え方が上手くない作品が多いと、私は感じています。

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[投稿:2009-02-10 20:28:16] [修正:2009-02-10 20:28:16] [このレビューのURL]

人は、何の悲しみも持たずに生きられる事の方が「本当に」幸せになれるのか?という、今尚、答を導く事の出来ない永遠の命題を自分に突きつけた衝撃の作品です。

生きてく上で味わった苦しい事や、悲しい事、辛い事の記憶を全部無かった事にして、まっさらな自分になって生きていく事は本当に幸せな事なのか?

この作品は、記憶を無くす事で、傷ついた人々の心を救っていますが、それが本当に正しい事なのか。今も結論は出せません。

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[投稿:2009-02-07 20:41:44] [修正:2009-02-07 20:41:44] [このレビューのURL]

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