「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

Y=0x+4の方程式は簡略化するとY=4になり、これをグラフに表すと、x軸から4進んだところにあるY=4の平行な線が、一本どこまでも続いているグラフになります。

この漫画もちょうど、そんなY=4のグラフのような作品で、最初から最後まで何ら寄り道することなく、ひたすら旅の目的地である京都まで一目散に進んでいき、そして、無事に最終回を迎えたという、何とも味気も色気も無いストーリー展開になりました。

そんなY=4のようなストーリー展開をどう思うのかは人それぞれだと思うのですが、個人的にはもう少し何らかのハプニングやストーリーの起伏みたいなものがあっても良かったんじゃないかと思います。

ただ、もしかしたらこの作品を描くために、作者が東京から京都まで自転車で走りながら取材をしたのかもしれないと思うと、その苦労が色んな意味で悲しいです。

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[投稿:2012-05-11 22:01:25] [修正:2012-05-11 22:02:09] [このレビューのURL]

原作の「とらドラ!」は面白いです。自分が今までに読んだラノベのトップ5に入るくらいに好きな作品です。

アニメの「とらドラ!」も面白いです。自分が今までに見てきたアニメのトップ20に入るくらいに好きな作品です。

ですが、漫画の「とらドラ!」は微妙です。正直、自分が今まで読んできた漫画のトップ100にも入らないんじゃないかと思います。

同じ原作を題材としてアニメや漫画にしたはずなのに、なぜ漫画だけが面白くないのか?

その理由を自分の意見として言わせてもらうと、漫画はアニメに比べて情報量が少なすぎるため、アニメと比較すると、どうしても見劣りしてしまう部分が多いからだと思います。

漫画とアニメの情報量の違いを大まかに挙げると次の三点。
「音」、「色」、「動き」。この三つです。

アニメには登場人物の「声」があり、演出の「音」があります。視覚でしか捉えることのできない漫画とは違い、二つ目の五感、つまり「聴覚」で観る者の耳に強い印象を与えることが出来るわけです。

しかし。それでは「視覚」の上で漫画はアニメよりもアドバンテージを上げることが出来るのかと言えば、それは勿論ノーになります。理由は「色」そして「動き」が、アニメでは「視覚」としての情報で観る者の脳内に漫画よりも、より強い刺激を与えることができるからです。

ですがここで不思議なことに、漫画が原作となった他のアニメは、そのほとんどが面白くありません。これだけアニメの方がアドバンテージの大きい状況の中で、なぜアニメの方がつまらなくなるのかと言えば、それはおそらく、アニメの特性と連続性を活かしきれていないからだと思います。ただそれを、ここで論じるのは脱線になるので割愛します。

結論として、「とらドラ!」は「アニメ→原作」もしくは「原作→アニメ」の流れで知っていくのが無難であり、漫画はファンのための補完材料という形でいいのではないかと思います。正直、漫画は微妙です。

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[投稿:2012-01-27 23:29:17] [修正:2012-01-27 23:29:17] [このレビューのURL]

名もなき島に閉じ込められた6人の少女たちが島の中で無人島生活を繰り広げる、なんていう今時ありがちな設定のこの作品なんですが、それにしても緊張感が無い。それもそのはず。島の住人達はリクエストさえすれば何でもどこからともなく物資が支給されるという厚遇ぶりで、生きていく上での苦労は何も無いというお気楽ご気楽な、その状況。つまりサバイバルというよりは何者かに飼い慣らされているといった方が正確の無人島生活です。

この物語のポイントは、誰が何のために彼女たちを「島」に閉じ込めているのか?
またこの「島」が存在する理由は何なのか?

こんなところだと思いますが、その結論が、実にショボい。

一応最終巻まで読みましたが、読んでがっかりな内容でした。ネタバレはしない主義なので直接的な事は書きませんが、例えて言うなら、どうやっても解けない知恵の輪を、力づくで解いてしまったかのような解決方法です。要するに反則です。そして「島」とは何なのかという問い掛けに対しての、物語が提示した結論なんですが、これがまた・・・。

まぁいずれにしても、色々な意味で残念な作品だと思います。

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[投稿:2012-01-13 22:28:57] [修正:2012-01-14 00:03:16] [このレビューのURL]

今更言っても詮無きことですが、この作品、実は何年間か前に一度読んだ事があるんです。

ただ、その時は大して面白いとも思えず、最初の一巻だけ読んですぐに捨ててしまったんですよね。ですから、この作品がアニメ化されると聞いた時は本当に驚かされました。

実際に読んで一度面白くないと思った作品はたとえアニメ化されようと何だろうと、その評価が覆る事はきっと無いので、この作品は単純に、自分には合わなかったのだと思います。

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[投稿:2011-11-11 19:45:43] [修正:2011-11-11 19:45:43] [このレビューのURL]

アニメ化決定の吉報に水を差すようで申し訳無いんですが、自分はそんなに(アニメ化するほど)面白いとは思えない作品。

言っちゃ悪いとは思いますが、結局これは、「話題作りのためのアニメ化」なんじゃないかと。
そんな事を思います。

あの作品とか、あの作品とか。
別マガにはもっと面白い作品があると思っていますので。
(というかこの作品は、自分の中の「別マガ面白い作品ランキング」下から三番以内なので。)

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[投稿:2011-11-11 19:45:09] [修正:2011-11-11 19:45:09] [このレビューのURL]

4点 B型H系

3歩進んで2歩下がり
4歩進んで6歩下がり
2歩進んで1歩下がる

そんな恋愛ゲームを三百話も繰り返して、ようやく長い長い「一歩目」を踏み出し、無事にハッピーエンドを迎えたこの作品。
完全に下ネタ盛りだくさんな所は、読む人を分けると思いますし、ヒロイン山田のワガママで傍若無人、それでいて自分勝手なお姫様キャラは、なかなか好感を持ちにくい人物かもしれません。ですが、そんな滅茶苦茶なヒロインに三百話も付き合った彼の恋人、小須田のように、温かい目で末永く見守って頂ければ幸いです。

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[投稿:2011-08-12 23:09:21] [修正:2011-08-12 23:09:21] [このレビューのURL]

面白くないわけでは無いけれども、面白い所は挙げられない、正に4点評価そのままの作品。

何かこう、あらゆる要素が中途半端というか抜け切れていない感じがします。キャラクター押しの作品でもなく、お色気押しの作品でもない。かと言ってストーリーを重視した作品という訳でもなく、今流行(はやり)のユル系脱力漫画という訳でも無い。テニスが題材であるにも関わらずテニスの試合も中途半端。

もう、どうにもこうにも着地点を見出せない作品です。アニメ化はしましたが、あまりオススメはしません。

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[投稿:2011-04-14 17:10:15] [修正:2011-04-14 17:10:15] [このレビューのURL]

ある一人の新任教師が南端に存在する島の学校に赴任し、そこで学校の先生として島の子供たちとの交流を深めていく、という超有名小説そっくりな初期設定です。

まぁ確かに取材をしただけあって南国の島独特の空気感みたいなものはよく出ているんですが、はっきり言ってしまえばそれだけの漫画です。悪い作品ではないのですが、「漫画」としての面白さが全然ありません。絵が巧いとか、ストーリーが秀逸であるとか、あるいは構成が卓越であるとか、発想が斬新かつ奇抜であるとか、そういった漫画を読むときに楽しみとなる、作品としての妙味がことごとく欠けています。

表紙絵のパッと見の印象が良かっただけに、実に残念な作品でした。

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[投稿:2010-12-29 10:22:42] [修正:2010-12-29 10:30:20] [このレビューのURL]

このレビューは雑誌の掲載話分を基準にしています。そのため、コミックス派の人はこのレビューを読まないようにして下さい。

さて、異色揃いの別マガの中でもとりわけ異色の画風と世界観を持っていたこの作品ですが、結果的にはわずか三巻で終了となってしまいました。

つまらなかったという訳ではないんですが、率直な印象としては「ただキモかっただけ」というのが作品全体の印象です。つまり、話に広がりが無いというか、もう少し分かりやすい敵キャラを出すとか、作品全体の世界観を読み手にきちんと伝えるとか、主人公が何と戦い、何のために戦っているのか。そういった分かりやすさが、この作品には足りなかったのではないかと考えます。

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[投稿:2010-11-13 14:29:40] [修正:2010-11-13 14:31:05] [このレビューのURL]

4点 MAJOR

まともに読めるのは、ワールドベースボール大会決勝でのアメリカとの戦いまで。そこまで読んだら後は読まない方が良いです。

まぁしかし、これだけ長い事やっていて、結局面白かったのは学生時代の野球の試合ぐらいだけだったという、「MAJOR」というタイトルが完全に泣いてしまっている作品となりました。

この作品の悪い所は、主人公の行動原理に説得力と共感性を持たせていない事にあると私は考えます。つまり、例えば海堂編で吾郎は「こんなに強い海堂を倒したいから、敢えてここで退学をして、別の学校からこの海堂を倒す挑戦をしたい」なんて事を言ってますが、今考えてもこの行動原理は無茶苦茶です。それならば最初から海堂に入らずに、三船とか他の高校に行って、そこのチームのメンバーと海堂を倒すために奮起一転頑張れば良かっただけの話になります。

海堂に入ったのなら入ったで、そこのメンバーで日本一を目指して全国の強豪校達と戦う。海堂に入らなかったのなら入らなかったで、海堂や他の強豪校を倒すために、そこのメンバーで頑張る。こういった明確な話の方向性を示さないまま話のインパクトだけで流れを決めてしまうから結果として一番中途半端な話の流れになってしまったのではないかと私は考えています。

で、肝心の「MAJOR編」も疑問が多く、そもそもいい年したオジサン達の野球の試合を小中学生の読者達が見て楽しめるのかという所に疑問を感じていて、「MAJOR編」は正直青年誌で掲載した方が良かったのではないかと、結果論ですが思っています。

長期連載が生み出す「歪み(ひずみ)」というものを、如実に見出せる作品です。

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[投稿:2008-06-13 20:18:55] [修正:2010-10-09 11:36:13] [このレビューのURL]

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