「s-fate」さんのページ

総レビュー数: 878レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月08日

[ネタバレあり]

エルフは長寿で里の森を焼かれて放浪していて絶滅間近、的な設定が何が原典かわからないがなんとなく頭に入ってますが、じゃあパーティーの皆が天寿を全うするとして、残されたエルフはどうするのだろう、というのはいろいろな解釈があるので、悪役令嬢ものとかパーティー追放系とかと同様、当たればジャンルとしてはアリかもしれません。自分たちより長生きするであろうエルフが寂しくないようやたら銅像建てたがる勇者などは、他の作品では生き疲れて自死を選ぶエルフ設定などもあるのでほっこりするし、同じ長寿であるが忌むべき魔族と、ともすれば価値観が人間よりも近いものになりかねないところを思い出と新たに増えゆく仲間に触れて自分は魔族とは違うと再認識するところが面白いです。ただ、追悼の旅っていうか、青森行ってイタコに死んだ婆ちゃん呼んでもらうような話なので、しんみりする部分が多く、掲載誌が少年誌っていうのが意外です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-01-11 23:05:12] [修正:2021-01-11 23:05:12] [このレビューのURL]

 社会現象になってますね。テンポも爆速で引き込まれるのもやむなしの素晴らしい少年マンガです。説明が、時代背景が、お約束の流れでここは、みたいな編集に説教されそうな部分をすっ飛ばしても勢いを重視している点がかつての少年マンガらしさを思い出させてくれます。また主人公が聖人君子レベルの性格というのは特徴としてあります。しかし個人的には発表時期によっては社会現象にまでは至らなかったと思います。今ほど「理不尽なモノに立ち向かい日常を取り戻したい!」という時期はないと思います。この作品はその時期と完全にリンクした結果共感が生まれ社会現象にまで至ったのだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-01-10 12:18:40] [修正:2021-01-10 12:18:40] [このレビューのURL]

最初はインパクト勝負かと思ったが主人公が背負った業に立ち向かうというか、迷ってる状態が形になって二足の草鞋みたいな話が続く。おそらく仏教的知識が有れば深い意味が理解できそうな気もするが、そんなこと考えずにテレビドラマ仕立ての読み易いマンガとして読んだ方がいいかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-12-30 15:26:49] [修正:2020-12-30 15:26:49] [このレビューのURL]

ぶっちゃけるといじめられっ子にいじめっ子のロジックが一切通じない転校生が降臨していじめられっ子の心の扉をブチ破る話です。話の構造としては異世界ものに似ています。大人の人生やり直したいという願望が露骨な導入部がかなりの確率であり、その後無双する異世界もの、諦めを積み重ねて厭世観が根底にある達観の領域に迷い込んでいた女の子にヒーローが現れ変わる日常を描くこの作品。閉塞した社会には現実逃避が必要、とハッピーエンドに固執する小説家が言っていましたが、この作品の役目はそれだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-11-28 07:13:51] [修正:2020-11-28 07:13:51] [このレビューのURL]

ネットでいじられ放題だったマンガがまさかの非エロ?路線で登場。ベタと汚いオッサンにクレイジーなまでにこだわった暗い作風は身を潜め、明かるい基調の絵面に、近年の妙なギャグを取り込む作風で悪即斬みたいな後日談を付け足したような感じです。個人的にはエロ雑誌になぜかあるエロくない路線のマンガと昭和のサブカル系の自重しないマンガの融合が現代に異質なものとして現れた感じです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-10-26 05:24:56] [修正:2020-10-26 05:24:56] [このレビューのURL]

最初は原作よりであったが、次々と濃いキャラを投入して歌劇から遠ざかり、誰も退場できなくなって話が進まなくなった。結果七色いんこの名を冠してはいるもののハリウッドアクションものと日本の刑事ものの合成物のような展開となった。もしこのまま原作の流れでいんこが本懐を遂げるまで進んだとしたら、原作の数倍の巻数となっただろう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-09-15 20:33:13] [修正:2020-09-15 20:33:13] [このレビューのURL]

グルメマンガ寄りですが、ドイツでの生活にも多くを割いています。ドイツというと、いも、ソーセージ、ビールってなりそうですが、そうはなりません。実際は旦那さんと一緒なのでしょうが、二足歩行の猫を相方としています。ご馳走というよりドイツで自炊してみたという感じです。その結果ドイツの生活に根付いた描写が興味深く描かれています。市場で買い物、スーパーに驚くほど並ぶ乳製品、季節になると出てくる屋台、ドイツ式のオーブン付きコンロ、瓶詰め文化等々。またドイツのいいところだけでなく冬季の晴れ間の見えない鬱屈感なども描かれています。外出がはばかられる今、異国の雰囲気が身近に味わえていいマンガだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-08-09 18:59:25] [修正:2020-08-09 18:59:25] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

 モノクロとカラーで二つの話が進み、モノクロのほうではいつもの同業者いじりや歴代珍引っ越し裏話などを加えてフィクション仕立てのマンガ家マンガ、カラーの方はその未来?…という凝った作りです。二つの話は見事に融合し、下ネタマンガ家にもハッピーエンドは訪れ、その血脈は密かに引き継がれるという、久米田さんの遺作としては最高じゃないかと思うほど良くできています。いや久米田さん死んでないし今後も活躍して欲しいですけどね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-07-26 07:57:59] [修正:2020-07-26 07:57:59] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ギャル視点で言えば自分も諦めていたギャルに親身に応じてくれた先生と部活を通してゴールインという話です。先生視点で言えば生徒には平等に向き合ってきたつもりが生徒と教師という関係性も邪魔して極めて遅まきながら異性として意識していましたという話です。で、二人を繋いでいたのが部活で作っていた料理。というわけで昨今増えている料理紹介グルメ系ほど料理にウェイトは置いてません。終わりが見えてきてからの風呂敷のたたみ方が慎重でスキャンダラスでないところが逆に新鮮で良かったんじゃないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-06-28 05:36:46] [修正:2020-06-28 05:36:46] [このレビューのURL]

話のつくりがこち亀の延長線上にあると思います。常識破りのキャラが話を一方的に引っ張っていく感じはそっくりです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-05-24 05:56:02] [修正:2020-05-24 05:56:02] [このレビューのURL]

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