「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

作者にとって最新かつ最長作品。これまでの作者作品の特徴を踏まえつつ、世界の神や異形達を絡めながらのハードボイルドアクション作品(ギャング街風)。特徴としては

1、作者作品では特に絵が見やすい(ただ終盤などに簡素化し過ぎていると思える箇所も)
2、異形のウンチクを話に上手く絡めるだけでなく、作中でもしっかり解説してくれる(今まではやや素っ気無かった)
3、個々の事件を扱う短編と全体の復讐・抗争劇のバランス進行
4、謎や伏線が多くそれについてはほぼ回収して、主人公マッコイの物語としてはちゃんと完結する(終盤真相が明かされる舞台となっているエリア51の問題は何も解決していない)

尖っていたがセンスの塊だった「ジャバウォッキー」、丸くなりつつ総合力の「エリア51」という感じで双璧だと思いますし、どちらか一作なら本作を薦めたいと思える出来でした。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2017-09-24 10:52:35] [修正:2017-09-24 10:53:14] [このレビューのURL]

原作未読ですが古典名作がしっかりとコミカライズされていると感じました。絵が綺麗で(やや分厚いとはいえ)全一巻ものとしてテンポの速さも否定出来ませんが、大事そうな場面はちゃんと演出もされています。

あとがきでその辺の苦心が書かれていますが、成果が十分に感じられました。巌窟王の別名で日本でも様々な形(モチーフ、比喩など)で有名ですが、復讐劇にしては今でも多くないハッピーエンド的なラストにはビックリしましたし、概要を知れて良かったと思える物語です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-09-17 07:10:44] [修正:2017-09-17 07:10:44] [このレビューのURL]

「アフター0」の中にある続きものを一冊にしたような短編という印象。発想などで面白くないことはないのだけど、何か物足りないという同じような感想になります。ヒロインのセーナにはかわいさはあったのですが(彼女の宇田川への想いは終盤にはもっと前に出た方が良かったと思う)。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-09-17 00:10:05] [修正:2017-09-17 00:10:05] [このレビューのURL]

知名度が乏しい作品ですが、オカルティックバトル漫画(グロあり)として力作だと思います。ややクド過ぎると思った箇所もあるものの、マヤ文明関係のウンチクを絡める大胆な作中考察は勉強にもなりました(原作が小説だけはあるなと)。

何より絵が本当に綺麗かつ描き込みが凄いです(作画担当の人が作中に普通に登場して話に絡んじゃうのですが、その人物描写からはとても想像出来ないほどマメさを感じる)。それでいてバトルが見やすく迫力満点なのも評価点。たまに立ち位置が見えにくくなりますが(相関図でも随所に差し込まれると良かった)、様々な勢力が入り乱れての攻防だったのもストーリーに引き込まれ読み応えがありました。日本編とユカタン編からなりますが、ユカタンに行ってからの方が物語がクリアかつ収束して行く感じがあって良かったですね。

雑誌休刊など困難に見舞われて、そのことが作中でも婉曲に愚痴られていますが、執念のネット連載でしっかり完結させたのは大したものだと思います。原作と違う結末らしいですが、救いを残したようで読後感が良かったです。ただそのせいで単行本で読むなら工夫しても後半が文庫になってしまうのが、長所である絵を楽しむことを考えると惜しいなと思ってしまいましたが。いきなり差し込まれるギャグ描写も日本編は分量も多くて違和感がありました(次第に抑えられて良いバランスになった)。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-09-15 20:59:15] [修正:2017-09-15 20:59:15] [このレビューのURL]

前作の続きで一般的には評価が高いですが、グダグダや陰鬱な空気感が続いて読むしんどさが勝ったというのが個人的感想です。

世界観は良く出来ていて掘り下げられるし、主人公の不殺が何に基づくものなのかを裏付の伏線を回収したり、評価出来る部分もあるのですが。絵は前作より洗練された部分と見にくさがあがった部分で一長一短ですかね。前作では西部劇だったのが、主に空気感の重さで押されたのが惜しかったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-09-05 18:39:01] [修正:2017-09-05 21:45:10] [このレビューのURL]

少しSF的な一話完結集として確かに質は悪くないのです
が、読んでいて眠くなるなあというのが正直な感想です。

理屈っぽい感じだったり、ときに説教臭さが出たり、強引にハッピーエンドになったりする(必要なブラックさが描けない)のが、絵柄やコンセプトからどうしても比べてしまう藤子F短編に比べると幅や懐で物足りなさを感じてしまいます。

藤子F短編が好きならと薦められることも多い作品ですが、その辺の差異もあるので要注意だと思いました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-08-29 20:28:23] [修正:2017-08-29 20:28:23] [このレビューのURL]

干潟での活動を題材とした作品ですが、話の焦点がどこにあるのか散漫で浅く、ヒロインはじめ周辺の女性キャラが皆同じ顔立ちだったり実力不足を感じました。それでも表紙を飾るヒロインは可愛いですし、部活のほのぼの感やパロやネットスタングを用いたギャグもそれなりに楽しめるところもありました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-08-29 20:15:40] [修正:2017-08-29 20:15:40] [このレビューのURL]

美大予備校を舞台にしたスポ根的作品。作中で扱われるのがデッサンだけですが、ライバル(兼指南役)的な指原の怪演的な存在、作者の体験やリサーチを基にしたノウハウなどを盛り込んでなかなか読ませるものがあります。題材的な厳しさは否めずに打ち切られた模様で、なんとか一区切りはつけていますが、美大合格までの続きが読みたかった作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-08-28 18:09:01] [修正:2017-08-28 18:09:01] [このレビューのURL]

6点 FLIP-FLAP

ピンボールという珍しい題材。ラブコメ要素はありますが、それよりピンボールを中心にした構成が良かったです。ピンボールの魅力、ゲームに熱中する心理や意味についてなど掘り下げて描かれています。巻末にある読み切り版も世界観が同一の補完になっていました。全一巻ものとしておすすめ出来る佳作だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-08-25 20:30:07] [修正:2017-08-25 20:30:07] [このレビューのURL]

偉人能力を手段とした宇宙侵略者との王道バトル漫画。世界観、ストーリーはどこかで見たような既視感が大きく、雰囲気も重いので「ジャバウオッキー」より面白さではかなり劣るような気がしました。しかし、作者特有のセンスは健在、綺麗な終わり方や後発作品故に絵が見やすくなったり洗練も感じました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-08-24 20:37:19] [修正:2017-08-24 20:37:19] [このレビューのURL]

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