「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

今の中高生の子供を持つ親達にとっての「あの頃の記憶」の物語。

読んでいてどこか郷愁を誘うのは、やはり「今となっては遠い日の良き思い出」のように感じてしまうからでしょうか。

恥ずかしすぎる位ありきたりで、純情で、色気も何も無いような青春ストーリーですが、とても綺麗にまとまった作品です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-23 20:19:37] [修正:2009-01-23 20:19:37] [このレビューのURL]

7点 蟲師

普通、「この漫画は、こうこう、こういう漫画で、こういう長所があり、こういう短所があります。」みたいな事をその作品が持つ「実体」として捉え、レビューを書いていくんですが、この作品はどうにもその「実体」がありません。まるで、縄で水を捕らえようとしているかのような不思議な感覚です。

その原因としてはおそらくこの作品全体が明確な主張を行なう事をせず、ただ淡々と話そのものを伝えるだけという役割に徹しているためではないかと考えています。

淡白でありながら、しかし静かに読んだ人々の記憶に入り込んでくる。まるで民話か昔話のような作品です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-01-15 20:28:04] [修正:2009-01-15 20:28:04] [このレビューのURL]

少し昔の超有名少女漫画。

この作品を読むと、男性が描く恋愛漫画と、女性が描く恋愛漫画は、大きな違いを持っている事を強く感じさせます。

私が思うに男性のアプローチは平面図における二次元方向でのアプローチ。対して女性のアプローチは、空間図における三次元方向でのアプローチ。つまり、男性よりもずっと複雑で、ずっと変化に富んでいる。そう感じる訳です。

まぁ、一つの作品を見ただけで全ての少女漫画の真髄を見たような気になってはいけないと思いますが、男性から見た少女漫画というのは、非常に感情表現の機微が細かい。そしてあまりに繊細。

だからこそ、世の男性達が「女心を分かってない」と言われるのは、こういう事なんだろうな、と感心させられる作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-01-07 20:21:26] [修正:2009-01-07 20:21:26] [このレビューのURL]

この作者が「ウケる」作品の方向性は、だいたいいつも同じですね。ある一つのテーマに対して、社会的、文化的側面から共通する事項を見つけ出し、つづいて漫画やテレビ、アニメなど、様々な分野から拾い集めた共通項を、そのテーマと結びつけて紹介していく。

まぁ、それ自体は読んでいて共感でき、時事的問題等に関しては「あー、これは、あの事を言ってんだな」と元ネタ探しなどを楽しむ事が出来るんですが、この方向性に対して私は、大きな問題点が二つあるのではないかと思っています。

まず一つ目が、時事的事柄を扱うが故に、時期がある程度過ぎたら途端につまらなくなる事。要するに、あくまで「その時」に読むから面白い話なのだという事。

次に二つ目が、話の展開がワンパターンであるためにすぐにマンネリ化する事。

これらは、他社で連載されていた前作にも共通している問題点であり、今連載されている、現作品の現状を見ていても、正直あまり改善されているとは思えません。

結論として、雑誌で読むに留めた方が無難な漫画であり、話の内容同様、一過性の漫画である気がします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-12-17 20:37:05] [修正:2008-12-17 20:37:05] [このレビューのURL]

野球で例えたら、たまに三塁打を放つ、打率二割未満の8番バッター。

作品全体を通じて面白いという訳ではないのですが、たまにクスッと笑えるような小ネタがあるといった感じの4コマ漫画です。

まぁ、本腰を入れて読むような漫画ではなく、ヒマつぶしに1、2巻程度、ダラ〜ッと読むような漫画です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-12-17 20:10:36] [修正:2008-12-17 20:10:36] [このレビューのURL]

どこまでも広がる大空を、全速力で駆け抜けていくかのような、疾走感と爽快感を持つ作品です。

そそっかしくて向こう見ずな行動ばかり引き起こす主人公の女の子には、見ているこっちもハラハラさせられますが、無事に問題が解決した時は、登場人物のみならず読者自身も「あー、良かった」と、ほっと胸を撫で下ろしてしまいます。

中には多少、時代錯誤な部分もありますが、今読んでも充分面白いと思います。

正直、この作品が当時アニメで放送されていた時の記憶はほとんど無いのですが、何年経っても、ある時ふっと思い出して読んでみたくなる作品。そんな作品は素晴らしいと思います。そして、「終わり」が描けるという事は、悲しい事でもあるけれど、幸せな事でもある、という事を切に感じます。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-12-07 20:27:10] [修正:2008-12-07 20:27:10] [このレビューのURL]

自分好みのほのぼの系ギャグ漫画です。が、これは少し微妙でした。

ギャグとしても、ラブコメとしても、惹きつけるものが無かったです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-12-04 20:08:47] [修正:2008-12-04 20:08:47] [このレビューのURL]

最近、何かと目に付く作品だったので試しに読んでみました。

内容は、内と外のギャップを持った主人公の女の子が変身アイテム「しゅごたま」を使って、悪の組織「イースター」と何でも願いの叶うたまご「エンブリオ」を巡って争うという、至って単純明快、シンプルな内容でした。

展開が少し強引すぎる、画面構成が分かりづらいなどの、細かい欠点はありましたが、面白くなくはないと思います。普通より、ほんの少し上、という感じですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-13 20:37:07] [修正:2008-11-13 20:37:07] [このレビューのURL]

どうにも取っ付きにくい漫画です。

例えて言うなら、いつも奇抜な服装を着て来て、意味不明な発言や行動ばかりしているクラスメートに対して、意を決して話しかけてみたのはいいけれど、結局話は上手くかみ合わず、やっぱりよく分からないな…という、印象になってしまった漫画です。

作品を作る上で、個性や斬新なアイディアを出すことは、作品を特徴付ける点でも非常に重要なことだとは思いますが、やはりその中でも多くの人々に対して共感を得られるような「普遍性」を保つことも重要なことなのではないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-11-06 20:11:46] [修正:2008-11-06 20:11:46] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

色々と話題なので試しに二巻程読んでみたのですが、成程、これは確かにツッコミ所満載の漫画です。

<設定・世界観について>

よく考えては、いる。よく考えては、いるんだけど、どうしてもそれが結局は作者一個人の頭の中だけのことでしかない。という印象がどうしても拭えない。

「公権力」の名の下、生命の価値を再認識させるために無作為に選んだ人間に死の通知を行なう。作品中ではその法律による効果が至る所で見られるようになった。なんて事を言っていますが、普通に考えてこんな考えや政策は、ただの独裁であり、どう考えても有益な効果なんて出る訳がありません。

そもそもこんな法律が法律として成立している国は法律そのものが死んでいます。法律よりも人為的な強制力の方が勝っているからです。

<個別のストーリーについて>

全く24時間という設定を生かしきれていません。せっかく制限時間を設けているのに、肝心の最後の数時間をナレーションだけでさらっと流されてしまったら、死んだ人も浮かばれずに、見ている読者も「あれ?もう終わり?」みたいな気持ちとなってしまいます。

「人間の死=感動を呼ぶ」という安易な発想から作った作品としか思えません。本当に人が、特に、大切な人が死ぬというのは、どういう事なのか。それさえもきちんと考えずに、「こういう設定なら感動を呼ぶだろ」みたいな安直な考え方で作品を作らないで欲しいと思います。

不慮の事故であったり、不治の病であったり、理不尽な現象に巻き込まれて大切な人を亡くした人達の気持ち。そういった人達の「心」をまるで解かっていない、ただの頭でっかちな作品のように感じました。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2008-11-01 22:07:01] [修正:2008-11-01 22:07:01] [このレビューのURL]

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