「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

フリーダム漫画。

遥か昔の、霞のような記憶を頼りに、何巻かだけ、今再び読み返してみたのですが、何とも自由で楽しそうな漫画です。

きんぎょが空を飛んで言葉を喋り、牛が同じクラスで授業を受け、サメがプールで泳いでいる。

これまでも様々な漫画を読んできましたが、この漫画は本当に「枠」に囚われない自由な発想を持った良い漫画だと思います。


ちなみに、今現在、オリジナル版、新装版共々、絶版状態となっているため、書店や中古書店で全巻買い揃えるという事は非常に困難です。一度絶版になった物を再び見つけ出すというのは、本当に大変でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-10-29 20:04:25] [修正:2008-10-29 20:04:25] [このレビューのURL]

例えて言うなら、小さな町の喫茶店で出されるブレンドコーヒーのような、独特のクセを持った作品です。

正直、この作品を昔、本誌で読んだ時は、とても気持ちの悪い作品か、とてもいやらしい作品といった印象しかありませんでした。しかし、十年以上経って改めて読んでみると、各話ごとに作者が伝えたかった事が何だったのか、改めて伝わってくるような感じがします。

ただ、後半は少しネタ切れの印象が強いので、その辺りが少し残念な所です。しかし、ストーリーそのものの厚みという点では、近年の漫画達に比べれば、よほど優れていると思います。久し振りにこの作品を読んでみて、本当にタイムカプセルを開けたかのような懐かしさを覚えました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-24 20:28:41] [修正:2008-02-24 20:28:41] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

黄金期以降、落ち目に来ていたジャンプを支えていた作品の一つです。物語のテンポも良く、世界観もしっかりと出来ているため結構好きな作品なのですが、やはり物語の鍵となる人誅編では、少し納得のいかない部分があります。

京都編での勢いが嘘のように、人誅編では話の流れが鈍化していきます。その中で最大の山場となる「薫の死」を巡っては、作者自身の、どうしたらいいかと右往左往する姿がはっきりと見てとれます。

最終巻の作者コメントを見た限りでは、本当は薫は殺すべきだったが、読者の反応が心配だったため、敢えてああいう選択を取ったという風に見受けられます。

確かにヒロインが死んでしまってはハッピーエンドとは言い難く、後味も悪いかもしれません。しかし、だからと言って、無理に描きたいものをねじ曲げてハッピーエンドの形を繕っても、それはハッピーエンドとは言えません。単に体裁を整えただけです。

結局、殺すべきか殺さぬべきかという問題ではなく、周りの目を気にして妥協してしまった事が問題のように思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-02-11 23:11:24] [修正:2008-02-11 23:11:24] [このレビューのURL]

2巻から薦める漫画です。とりあえず何も考えずに2巻を読んでもらって、それで面白かったらその前の1巻や、その後の3巻を読んで欲しい。そういう漫画です。

しかしそれには理由があり、1巻の内容に品が無さ過ぎて、その内容に引いてしまう可能性が高いからです。その後、1巻の終盤辺りからヒロインの森さんが出てきたりして、話の質が安定してくるのですが、いずれにしても、1巻の序盤だけを見てそのまま避けられてしまうのは惜しい作品です。

2巻以降、話の内容としてはほのぼの漫画として進んでいきますが、後半、主人公やヒロインの恋愛物語が主軸となってからは、いまいち話の展開が普通過ぎて、それまで持っていた個性が薄れていってしまった様な感じがします。

頭と尻尾がつまらなく、中間が面白いという不思議な作品です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2008-02-03 20:18:30] [修正:2008-02-03 20:18:30] [このレビューのURL]

1234567
次の10件>>

月別のレビュー表示