「s-fate」さんのページ

総レビュー数: 878レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月08日

[ネタバレあり]

タイトルは「原罪」だけでいいと思います。親の因果が子に報い、という言葉そのものの設定、その因果に割り込むタコピーという異分子、しかしタコピーにはそんな神レベルの所業に手を染めるにはあまりにいろんなものが不足している。結果どうにもならない。でもタコピーがいなくても二つの家族は早晩崩壊していたでしょう。ラストでいじめっ子といじめられっ子が仲良くしていますが、タコピーの贖罪によるものと素直に読めばいいかもしれません。しかし個人的にはどうにも親の因果が抜け落ちているのが気になり、不倫による親の蒸発、残されたDV母親も親権を奪われ子供の前から姿を消し、残された子供二人は強烈な共依存により仲良くしている、というありがちだがゾッとする背景があるのではと思ってしまいました。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-04-11 01:03:37] [修正:2022-04-11 01:03:37] [このレビューのURL]

秋本先生の強い女性系ですね。馬車分解したり汽車や船の描写には往年のメカへのこだわりが見えたり、主人公がガッツリ話を引っ張るスタイルは秋本先生らしいです。個人的には悪役側の殺しに慣れ切ったガンマンのうつろな目が、とても印象的です。この時代を生きた描写としてこれ以上饒舌な表現はなかなかないとすら思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-01-01 13:34:30] [修正:2022-01-01 13:34:30] [このレビューのURL]

6点 君は008

流れはケンイチと同じなんですよね。取り柄のない主人公がとんでもない人達に鍛え上げられてとんでもない組織に立ち向かうという。そしてヒロインはとんでもない高みにいるところも同じ。でも得意とするものを描いている感があって出れば読む、という流れに何も抵抗なく読んでいけます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-12-25 10:33:47] [修正:2021-12-25 10:33:47] [このレビューのURL]

「きりきり亭」に出てくる下ネタ親父の息子が主人公のスピンオフです。親父の面影はカケラもなく、ぶら雲と一部キャラが被ってる部分を抽出した感じです。「きりきり亭」「おせん」シリーズが好きならどうぞ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-10-25 09:34:10] [修正:2021-10-25 09:34:10] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ギャグマンガです。一応復讐劇の体をなしてはいますが、北斗の拳に心酔しすぎて道を誤った男の物語?です。一巻目に瞬間最大風速が来るので出オチ感もありますが、どこに着地するのか見てみたい気がします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-08-30 13:56:29] [修正:2021-08-30 13:56:29] [このレビューのURL]

さじ加減がうまいですね。投げっぱなしの不条理に振りきれがちなネタを主人公の不器用というかへタレなキャラにして収束させてる。そしてほんの少しエロ成分を。画力に頼らないエロ成分の添加はなかなか難しいと思います。サラっと読めてまた忘れた頃に読めていいマンガだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-03-13 07:38:03] [修正:2021-03-13 07:38:03] [このレビューのURL]

正直、絵はお笑いマンガ道場かな、って感じですが、このマンガのすごいところは、サウナの入り方を浸透させたことです。サウナのある施設に、このマンガでいうところの「ととのい椅子」が設置され、休憩を挟んで入る人がどっと増えました。今あるものを効果的に使う方法を配信し需要を掘り起こすという点ではかなり成功したかと思います。いろいろ買ったり準備したりしなくても、このマンガ読んでサウナ行けばいいだけですから手軽で目の付け所がいいですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-02-08 16:17:56] [修正:2021-02-08 16:17:56] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

エルフは長寿で里の森を焼かれて放浪していて絶滅間近、的な設定が何が原典かわからないがなんとなく頭に入ってますが、じゃあパーティーの皆が天寿を全うするとして、残されたエルフはどうするのだろう、というのはいろいろな解釈があるので、悪役令嬢ものとかパーティー追放系とかと同様、当たればジャンルとしてはアリかもしれません。自分たちより長生きするであろうエルフが寂しくないようやたら銅像建てたがる勇者などは、他の作品では生き疲れて自死を選ぶエルフ設定などもあるのでほっこりするし、同じ長寿であるが忌むべき魔族と、ともすれば価値観が人間よりも近いものになりかねないところを思い出と新たに増えゆく仲間に触れて自分は魔族とは違うと再認識するところが面白いです。ただ、追悼の旅っていうか、青森行ってイタコに死んだ婆ちゃん呼んでもらうような話なので、しんみりする部分が多く、掲載誌が少年誌っていうのが意外です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-01-11 23:05:12] [修正:2021-01-11 23:05:12] [このレビューのURL]

最初はインパクト勝負かと思ったが主人公が背負った業に立ち向かうというか、迷ってる状態が形になって二足の草鞋みたいな話が続く。おそらく仏教的知識が有れば深い意味が理解できそうな気もするが、そんなこと考えずにテレビドラマ仕立ての読み易いマンガとして読んだ方がいいかもしれない。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-12-30 15:26:49] [修正:2020-12-30 15:26:49] [このレビューのURL]

ぶっちゃけるといじめられっ子にいじめっ子のロジックが一切通じない転校生が降臨していじめられっ子の心の扉をブチ破る話です。話の構造としては異世界ものに似ています。大人の人生やり直したいという願望が露骨な導入部がかなりの確率であり、その後無双する異世界もの、諦めを積み重ねて厭世観が根底にある達観の領域に迷い込んでいた女の子にヒーローが現れ変わる日常を描くこの作品。閉塞した社会には現実逃避が必要、とハッピーエンドに固執する小説家が言っていましたが、この作品の役目はそれだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-11-28 07:13:51] [修正:2020-11-28 07:13:51] [このレビューのURL]

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