「gundam22v」さんのページ
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点数は細分化されているために結構迷います。
完全に主観ですが、6点以上なら及第点
で楽しめた作品という感じです。

7点 武田勝頼
超有名で今も武名が轟く武田信玄亡き後、それを勝頼が継いでたった10年で滅んでしまった衝撃的な事実。普通のドラマでは信玄死亡、途中で長篠敗北・武田滅亡とあっさりになりがちな行間を描いた稀有な作品です。結果論から導かれる通俗的な勝頼が暗愚で無能だったからという部分を否定しながらも、美化擁護というほどの演出にはなっていない(武将として信長や家康が恐れる優れた部分を描きながら、跡目を継いでも身内を纏めたり、抑え込めず勝機を逃したり、改革を先送りにしている部分などは可哀想の一言では済まない)ところには中立性を感じて評価出来ます。他は横山漫画の長所や短所を含めて同じですが題材の良さに個性を感じる作品です。展開に考えさせられつつ実質戦うことさえも出来ないでドミノ倒しみたいに武田が滅んで行く終盤の物悲しさは心に来るものがありました。
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[投稿:2015-02-28 20:27:31] [修正:2015-03-01 06:54:19] [このレビューのURL]
6点 スマグラー
絵に個性はありますがデビュー作ということもあってか、粗くキャラの描き分けが甘い部分、女性キャラに至っては馬顔そのままな部分は気になります。ただ内容としては読ませるものがあり、「運び屋」という裏世界ならではの面白さは出せていたと思います。全1冊ものとしては良い出来で完結しており、映画原作となったのにも納得です。新装版で読みましたが本編の前日談が後付けで追加されて、画力の向上には驚きました。内容も本編の良い補完になっていたと思います。
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[投稿:2015-02-27 19:23:32] [修正:2015-02-27 19:37:15] [このレビューのURL]
8点 刻刻―KOKKOKU
「寄生獣」と設定は違いますが、雰囲気が似ていて画力の点ではこちらが上だと思います。狭い人間関係の割に駆け引きがあり先が読めない展開、竹を割った感がある(粘着質ではない)が本質を抉る心理描写などにもその辺を感じます。さりげないギャグ描写も意外に笑えました。主人公側よりも悪役の佐河に独特の魅力があったと思います。ややラストに唐突感がありましたが上手く畳んだ方ではあったかと。無料で現在配信されている「刻々300日後」という後日談を読めばその唐突感があった人物についても多少掘り下げるフォローもされています。まあ全体として止まった世界での限られた少人数の争いという地味めな作品であることは否定しませんが、近年の秀作であることは間違いないです。作者にかなりのセンスを感じたので次回作も期待します。
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[投稿:2015-02-27 01:59:23] [修正:2015-02-27 01:59:23] [このレビューのURL]
6点 県庁の星
民間研修に行く公務員主人公という珍しい漫画。同じような傾向に感じた「機動公務員かもしか」に比べると原作が当時ヒットした小説だけに突っ込みどころは減っているところ、随所に公務員のお役所体質をネタにしながらも、一定のオブラートに包みながら笑いで描くバランスは良かったと思います。真剣に考えると腹立たしいのですが。
主人公が県庁エリートに割には馬鹿に思える描写が多いこと、アラサー小2子持ちシングルマザーヒロインとの見てはいけないような気持ちになってしまうラブコメ要素(彼女との掛け合いは楽しいんですけどね)など余計に感じた部分はありますが、全4巻で纏まっている佳作だと思います。
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[投稿:2015-02-20 07:03:54] [修正:2015-02-20 07:03:54] [このレビューのURL]
6点 島津戦記
漫画の出来としては同作者の「元親」の方が良いです。地方の王者歴史ものとして基本スタンスは同じですが、こちらの作品では秀吉、家康の中央天下人が典型的な極悪・小物なだけ(両名ともがこうなっている作品は珍しいが)で島津にやり込められて悔しい演出になっており、美化伝記だなと感じる要素が強いです。島津の戦上手かつ一本気で真摯な部分は十二分に描けていますが、一方での頑固さやプライドの高さが災いして後半の失敗に繋がる部分は無視した格好になってしまっています(元親は結局俺は井の中の蛙だったのだな、秀吉の器量の圧倒される部分も触れている)。
関ヶ原直前に夜襲を提案して蹴られて、三成と喧嘩をしてやる気を失くした島津義弘のどっちもどっちの史実的な醜態を描かずに、歴史に残るがただの撤退戦を家康を奇襲で討つための示し合わせた作戦、あともうちょっとだったとかしている部分等も明らかに無理がありました。
それでも島津を主人公に扱った歴史漫画が他にはないこと、前半の九州統一辺りまでは突っ込みどころも少なく出来が良い作品であること、漫画でイメージを持ちつつ足跡を知ることで勉強になる部分がある作品であることは間違いないですが。
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[投稿:2015-02-18 00:49:08] [修正:2015-02-18 00:49:08] [このレビューのURL]
7点 長宗我部元親
四国の雄「長宗我部元親」戦国時代を勉強すれば誰もが知っている人物ですが、かといって詳しい人は少ないマイナーな域を出ていない元親を主人公にした作品。絵柄に癖あれど画力、迫力、演出が良くて単なる歴史語りになっていない、概ね史実準拠で話がまとまっているところなどからも学習用要素もあり評価出来るかと。四国から見た信長、秀吉との中央政権とのリンクにはニヤリとするところがあり新鮮な歴史を楽しめます。最近台頭する本能寺四国原因説をほぼ採用しているのも勉強になると思います(実際はあるとしても補助要素くらいかとは思いますが。斎藤利三は本作じゃそれが要因で謀反賛成ですが、史実的には無謀と反対していたようですし)。『センゴク』の主人公仙谷権兵衛の醜態は如何にも悪役なキャラはともかく概ねこの通りなのは事実ですし、知ってはいたものの衝撃です(その後復活したのも知っているからこそ尚驚き)。元親は大河ドラマでも主人公をやれそうな要素たっぷりな人物であり(仙石が要因である息子の死後は暗愚化しますがそのことはエピローグで触れている)、その魅力を描きながらも天下人には届かない限界という部分も描いており、単なる主人公賛美で終わっていないところも素晴らしいかと。歴史漫画として良作であり、作者作品は他にもこの手のが多いようなので読んでみたいと思える出来でした。
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[投稿:2015-02-12 02:34:21] [修正:2015-02-12 02:34:21] [このレビューのURL]
7点 麻酔科医ハナ
麻酔科医という地味なところに焦点を当てながら医療お仕事漫画として十分な水準に達しています。
画力もそれなりで手術や説明が分かりやすい。医療薀蓄も想像以上に過酷な麻酔医という視点から焦点を当てて、豊富で勉強になるところが多いです。女性主人公ですが嫌味がない可愛い性格なので感情移入出来る部分も良いかと。おそらく最初は1巻完結予定だったのか、そこで話は纏まっているところもあるので興味が薄い人もまず1巻だけという読み方も出来ると思います。そこから連載が続いてい上記の良さは出ているのですが、話が暗に傾く比重が多く1巻の方が楽しく読めていたなと。作者自身もあとがきで苦しみを吐露しており、連載ペースがかなり遅くなっているところが気がかりです。連載8年目ですがようやく5巻が来月に出る予定の模様。もう少し過酷でもそれをネタで笑い飛ばすようなところもあった初期の路線に戻って欲しいなと思いつつ、楽しめているのも確かなので風呂敷を畳んで出来るだけ早期かつ綺麗に終わることを期待しています。
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[投稿:2015-01-31 23:04:58] [修正:2015-01-31 23:04:58] [このレビューのURL]
5点 機動公務員かもしか!
公務員主人公で実際あった「なんでもやる課」をモデルにした珍しい漫画。コンセプト自体は良いと思います。ただ実際打ち切りを喰らったように受けなかった訳ですが、少年誌じゃなく青年誌で現実寄りの公務員要素を多くしてやるべきではなかったのかと思います。話を派手にするような脚色話が少年向けには物足りず、青年向きには突飛に見えるという半端な感じになっているように思えました。作者が実力のある人なので破綻せずになんとか読めるのは流石ですが。
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[投稿:2015-01-23 19:57:22] [修正:2015-01-23 19:57:22] [このレビューのURL]
8点 おとぎ奉り
和風退魔アクション系漫画。当初はコテコテの物語スタート、ステレオタイプなキャラ、画力はあるのに安定しない絵などで正直外れかなって感じだったです。
そこからいろりという女の子の仲間キャラ(変な関西弁だけどヒロインよりバトルして、可愛さもあり存在感がある)が出て来てから面白くなって来て、六臣家の因縁・敵の目的など物語全体の構図が明らかになったと同時に、警察や自衛隊が出撃する大事になってから目が離せずに最後まで一気に読めました。最初から妖怪の迫力は素晴らしかったのですが、それが中盤以降の話のスケールの大きさに伴い活きて来て、画力の向上・安定が重なり、なかなか見れない画力レベルでの妖怪バトルアクション漫画になりました。一見の価値があります。話も編ごとに進めるやり方が分かりやすく、それを重ねて進み終わってみれば上手に展開して畳んだと思います(神道信奉者は引っ掛かるかもしれませんが、作中の神は態度がやたら傲慢なので自分としては納得の終わり方です)。
自分が買ったのは豪華版全8冊で全台詞の見直し、結末の修正がなされているようですが、台詞回しがしっかりしており、結末も痛みを残しつつカタルシスを感じる良いバランスでした。ステレオと前述しましたが途中でヒロインに彼氏がいることが発覚したり、主人公に好意を寄せてくれる幼馴染が存在感を発揮したりして、その中で惹かれ合う主人公とヒロインの関係が興味深くなり、結末もハッキリとは明示しなかったのも余韻がありました(今後結ばれるんでしょうが上記二人の存在もあるので、あの時点では正解な演出でしょう)。
次回作で現在連載中の「BTOOOM!」も完結したら読んでみたいと思いました。こちらの方がマイナー作品ですがもしかすると出来が良いのではと思うほど隠れた良作だと思います。
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[投稿:2015-01-18 14:45:18] [修正:2015-01-18 14:45:18] [このレビューのURL]
4点 おちけん
落語に知識を持ちたくて全1巻で手頃なので読んだのですが、漫画媒体であっても、関心が薄い人間ってのもあり、かなり厳しい感じでした。どうしてもテキストの羅列感があって苦痛を感じてしまいました。女の子は可愛いし良く描けているのですが。
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[投稿:2015-01-16 19:55:00] [修正:2015-01-16 19:55:00] [このレビューのURL]
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