「s-fate」さんのページ

総レビュー数: 880レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月08日

百人一首は内輪向けのアンソロジー、なるほど言い得て妙。
 活字の解説本とかで読むと一首のみの世界ごとの解釈に陥りがちですが、この作品は血縁関係とか当時の風習などもさりげなく諸説から大きく逸脱すること無く描写して百人一首の世界にわかりやすく広がりを持たせることに成功していると思います。
 それでいてすてきなフィクション部分も織りまぜつつも現代風にまとめてあり丁寧に作り込まれている良作と思います。
 絵は表紙が遠目に見て豪華絢爛耽美路線爆発みたいに見えますが実際はすっきり読みやすい絵です。
 個人的には何首か覚えている程度の知識レベルですが、百首分続けて欲しいと思います。資料が少なくてどんな人だったのかよくわかってない人もいて難しいでしょうけど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-17 02:22:22] [修正:2012-05-17 02:22:22] [このレビューのURL]

 主人公を取り巻く人達の言動と主人公の考え込む性格により結果的に無口でも、ほのぼの日常系マンガとして成り立っています。主人公の父親のコートから飲み屋のネーチャンの名刺が出てきて奥さんに平謝りネタとか、今時サザエさんでも見かけるかどうかのテンプレも一回りして意外に新鮮。山や谷の無いまったり空間にひたりたいときにどうぞ。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-17 01:22:51] [修正:2012-05-17 01:22:51] [このレビューのURL]

 遅れてきた架空戦記物って感じなのですが、主人公の歴史をもてあそぶ様子がどうにも好きになれずに一回途中で挫折しました。◯◯に刃物という点ではデスノートを劣化させたような主人公設定です。
 とはいえ架空戦記物の醍醐味である、実際には不遇をかこった人や兵器が活躍する「もしも」の部分は、面白いと言えましょう。個人的には主人公が空気になっている後半は結構好きです。

 しかしすべてを台無しにしたのはヨグソトースの登場からラストまで。イブニングの読者ならヨグソトースくらい知ってて当然なのでしょうか。突然出てきて既知のもののように扱われる様にとても違和感を持ちました。ヨグソトースによるオチもこれがまた・・・。
 
 この残念なラストに耐えられる人で、架空戦記物が好きな人は、どうぞ。

 なお、断じてクトゥルーものではありません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-05-12 01:32:22] [修正:2012-05-12 01:32:22] [このレビューのURL]

 「世にも奇妙な物語」的な怖さを持った作品です。簡単に言うと小さなコミュニティが主人公が痩せるだけで崩壊していく話です。太っていはいけないと強迫観念を持ちながらも結局食べないと心の維持ができない。本人はやせたくても周囲は誰もそれを望んでいない。それでも禁じ手を使ってでも痩せた。結果誰も幸せにならない。
 読後感は決して良い作品ではないですが、一気に読めてしまう作品です。
 

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-23 18:35:06] [修正:2012-04-23 18:35:06] [このレビューのURL]

 最初は、なんだか幽霊とのベタ甘カップルの話かと思いましたが、3巻あたりで転換点が来たかな?ここから怖い話になるかな?と思ったら肩透かしを食わされて、多少成仏への葛藤話が進んだものの、ほぼ変わらずベタ甘カップルよりに話が進んでいます。絵が綺麗でいかにもホラー系の展開を期待してしまうのですが、今のところそっち方面はあまり進んでいません。読みやすいのですが、着地点が難しそうな作品です。したがって今のところ6点としておきますが、今後の展開次第かと思います

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-23 16:19:16] [修正:2012-04-23 16:19:16] [このレビューのURL]

コミックス刊行当時、出たら手に取っていたのでごく普通に面白かったものと思います。ただ、地味でコンパクトにまとまりすぎている感があり、個人的にはタイトル聞いてかろうじて思い出せた、くらいの作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-23 02:19:06] [修正:2012-04-23 02:19:06] [このレビューのURL]

スティールボールランをスルーしてしまったせいで荒木さんの近作にあまり触れていないためか、なんか寂しい感じがします。2巻に至っても登場人物があまり増えないし、書き込みも昔のジョジョのコミック巻末で誰かが描いていた「無駄無駄無駄ァ!」と指が折れる勢いで描いているような迫力が感じられません。密度が薄めな気がします。
 次に何が起こるのかわからない引きの強さは健在で面白いことは面白いのですが、かつての長編的面白さというよりも、短編集的面白さに近い感じがします。もう少し先が見えるまで様子を見たい気もしますが、スティールボールランのように読む機会を逸してしまう気がして悩ましいところです。今のところ6点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-22 19:29:11] [修正:2012-04-22 19:29:11] [このレビューのURL]

 萌えクトゥルーもの、でいいのでしょうか。題名からナイアーラトテップ関連だと思ってたらその通りでした。作りとしては、クトゥルー神話のいくつかの要素を拝借してそこに萌え要素とマンガ等のお約束ネタをちりばめて一丁上がりという感じです。
 あのナイアーラトテップがフォークで刺す程度でおとなしくなるのは、ある意味斬新ですが作品としては中学生くらいがストライクゾーンでしょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-16 00:06:33] [修正:2012-04-16 00:06:33] [このレビューのURL]

メディアへの露出が少ないのですっかり忘れ去られていますが、70年代のジャンプを牽引したマンガの一つです。ただし下品さでは、がきデカと争うマンガですのでその手のまんがが嫌いな人にはすすめられません。
初期の赤塚不二夫さんの絵と酷似している頃が、いろんな意味で一番強烈です。この辺はちょっと個人的には強烈すぎていただけません。その後だんだん面白くなっていきますが、13巻頃のメタクソ団結成の頃から、がぜんギャグマンガとして面白くなります。「マタンキ」「七年ゴロシ」などはこのマンガを知らなくても知っている人もいるかと思います。メタクソ団結成以降はキャラがほぼ固定化して安定したドタバタギャグマンガループへと突入します。そしてループに入ることの出来たマンガの特権として、時代劇ものとか、忍者シリーズとかロボットシリーズとか破天荒な設定も許されつつ30巻まで続きます。長期連載ギャグマンガのひな形は、このマンガで確立されたものと思います。終盤の息切れ感も含めて。
物持ちの良い兄弟がいたおかげで子供の頃に読むことが出来ましたが、子供の時は間違いなく10点のマンガでした。今は正直採点不能ですが今、ゼロから読むとなると4点ぐらいかと思います。
意外とハートフル系の良い話もあったり、終戦記念日頃には戦争マンガを描くという真面目な一面もあるのですが、メインの内容が内容だけに夢中で読んでいた子供がある程度お金が使えるようになる時期に復刻することが出来なくて、後世に思ったほど影響を与えること無く歴史に埋もれてしまった感があります。
今となってはまず、お目にかかることは無いでしょうが、見つけることが出来たら一時代を作ったマンガとして目を通してもいいかもしれません。

追記:電子書籍化されました。ただ各巻のサブタイトルが一部変更されています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-03-28 00:29:21] [修正:2012-04-14 20:49:17] [このレビューのURL]

6点 WORKING!!

最近一気読みした印象は、連載開始時期に多かったタイプの4コママンガの仕立て方だな、という印象です。絵柄も内容も。
 進行は普通です。連載がスタートする、メインである数名のキャラ付けが固定してくる、若干キャラ同士の関係を進展?させる、新キャラ投入・・・という長期4コマにありがちな流れです。
 メインキャラは大柄姉妹に翻弄された結果ロリコンこじらせてる主人公、元ヤン店長、帯刀している店長の下僕その1、極度の男性恐怖症、ちび、腹黒厨房、傍観者のちにいじられ役厨房、といったところです。
キャラが気に入れば、サラッと読めます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-04-07 20:14:04] [修正:2012-04-07 20:14:04] [このレビューのURL]

月別のレビュー表示