「gundam22v」さんのページ

総レビュー数: 644レビュー(全て表示) 最終投稿: 2010年12月06日

高校なんでも事件解決部漫画。こんな設定はよくある中で本作は現実的なラインを意識しています。かといってそれじゃ漫画として面白みがないので、変わり者な特技あるキャラ達が出てくるのですが、それも非現実感を出しすぎないギリギリの塩梅が逆に独特。基本1話完結でちょっとした事件を解決して行く運びです(作者がトイレのお供にと言っているような軽く読める作品)。派手さはないのですが、ときにセンスを見せる青春回顧的な空気感が上手かったです。

なによりキャラの魅力があるので楽しく読めました。この部活楽しそうだなと思いましたし。絵も最初は等身バランス、顔の輪郭など粗かったですが、次第に向上して可愛げがある良い意味でアフターヌーン的な作品になったかと。軽い作品の欠点故に(欲言えばもう少し事件が捻れれば良かった)4巻で打ち切りだと思いますが、「振らなきゃ当たらない。まず振っていけ」的なテーマを語り切った作品だと思います。ただいきなり10年後くらいに飛んでラストの各キャラエピローグが唐突に見えたのは残念でした。学年あがるくらいで区切って良かったのではないか(最終巻表紙の感じ)と思います。作者が初連載だったようなので次回作があれば期待したいです。

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[投稿:2015-10-16 22:00:41] [修正:2015-10-16 22:00:41] [このレビューのURL]

孔明死後から三国の終焉までを描いた完結編的作品。前作の終盤を補完しているところもあり。横山三国志でもこの部分はさっさと終わったはずなので、この部分においては本作品の分量はそれなりに十分だと思います。知名度が薄いがやっぱり知っておきたい「その後」を漫画でちゃんと読めたのはありがたかったですね。サクサク読めましたが、気づいたら前作と合わせると文庫で全17巻でそれなりの分量になっていたのは驚きました。
読みやすさに長けた作品だなと改めて感じた部分です。

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[投稿:2015-10-04 07:29:50] [修正:2015-10-04 07:29:50] [このレビューのURL]

8点 三国志

三国志漫画としては横山三国志と蒼天航路の二本柱状態ですが、どっちもイマイチ合わなかった自分としてはこの作品を推したいですね。横山三国志同様に演義ベースで少しだけ正史にも配慮という感じですが(第一部辺りは曹操の偉大さにも結構触れている。第二部からは完全に演義)、画力があって(特に二部以降は相当高い)、横山作品にはない描き分けや迫力があり、かといって蒼天のような引いてしまう癖ある描写もなかったです。キャラデザもイメージ通りのキャラが多かったです。ペースが結構早いですが、そこはテンポ良く読めたところもあり、内容も大事な箇所は抑えていると感じました。このレベルのことを知っておけばマニア以外は十分でしょうし、これでイメージ作りして文章媒体で補完したり、正史のことも知っていけば良いかなと。一気読み可能な分量も含めてそういう意味でのスタンダード的な良作だと思いました。

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[投稿:2015-10-04 07:23:56] [修正:2015-10-04 07:23:56] [このレビューのURL]

水木絵に酷似した絵柄で有名文学作品を10ページ前後で扱う作品。コンセプトが面白くそれを及第点で実現出来ていると思います。中には無理がある作品もありますが、要約も全体的に上手くまとめていますし(未読の人がしったかぶれる程度)、作品末での作者の横顔的な似顔絵と解説も勉強になりました。本作を読んだ後で作品の論評や詳しい概要をネットで調べて、その作品の凄さや深みを知ることも多く、そういう契機(動機)になるだけのクオリティがあったかなと。まだまだ有名文学はあるので続編に期待します。

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[投稿:2015-10-04 07:04:38] [修正:2015-10-04 07:04:38] [このレビューのURL]

ダークファンタジー作品で伏線が凄いと勧められて読んでみた作品ですが、そこに行き着くまで読めなかったです。絵は綺麗なんですが、バトルには迫力不足、キャラも主人公オズのキャラが気持ち悪いと感じてしまって読み進めるのが苦痛でした。「薄気味悪いガキだな」と作中でも指摘されるのですが、その通りだなと読んでて頷いてしまったのは苦しかったです。他のキャラ達も腹に一物含んでいる感じで感情移入しにくいですし。たまに挟まれるギャグも雰囲気に合っていない感じでした。作風も全体的に女性向きな感じでしたね。

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[投稿:2015-09-28 22:16:38] [修正:2015-09-28 22:16:38] [このレビューのURL]

話としては化物退治と孤児達との交流で読めるものはあったんですけど、絵柄が合っていないの一言ですね。バトルが凄いとも一切思えないのが。途中で空に出て崩壊した街を見下ろすシーンがあるんですけど、全くゾッとも出来ないのが残念でした。

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[投稿:2015-09-15 22:02:02] [修正:2015-09-15 22:02:02] [このレビューのURL]

設定は面白いし、キャラの描き分けが甘い以外は画力もあるんだけど合わなかった作品。作者が巻末で愚痴っている欠点通りというのが。説明調のセリフが多すぎてページが足りてない、展開が地味で平坦、強引なギャグが世界観的に浮いているなど。主人公が掴みどころがないキャラ(天然っぽいの狙っているのか?個人的には好きじゃない)で「○○(例えば幸せ)ってなんだろう」と周囲に聞いて回って、最後は8人殺している殺人犯に啓蒙されるオチなのも違和感が。可愛げがない暴力的な関西弁ヒロインにも好感が持てず。ロボアクションよりも哲学と学園青春ものっぽいのが主流でその作風のノリにどうも合わなかった作品でした。

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[投稿:2015-09-15 21:59:00] [修正:2015-09-15 21:59:00] [このレビューのURL]

ガリレオシリーズで有名な原作者作品の漫画化だし、全2冊だから読んでみるか、映画化もされるようだしと思って読んでみた作品。内容は原作が20年前という先見性に驚く作品でした。サスペンス漫画としても面白いながらもメッセージ性が強く、原発という難しい問題の是非論よりもそれに向きあっていない国民多数「沈黙する群衆」を問題にしているところも好印象。漫画オリジナルでしょうが現在の時事にラストを繋げたのも良かったです。小説原作漫画は外れが少ないと再確認。ただ絵柄が表紙の通り(レディコミとかに多そう)なのでいまいち自分には合わなかった、時々人物作画が安定していない時がある、この辺に残念さはありましたね。

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[投稿:2015-09-09 23:54:50] [修正:2015-09-09 23:54:50] [このレビューのURL]

原作未読ですが漫画として良く出来ていると思いました。絵が綺麗ですし、琵琶湖を舞台にした地味な超能力バトルと男の友情をテーマにしています。結構深刻なこともやっているはずなのに独特のゆるい雰囲気(ギャグも笑える)、琵琶湖ライフを味わえる世界観が良かったですね。伏線を回収したり黒幕が居たりして物語としても読ませるものがあります。超能力の仕組みがイマイチハッキリしないところ、主人公の恋愛が完全に肩透かし(それっぽいの出してここまでスルーで終わるのは珍しいかも)なのは欠点に感じましたが、上記テーマに絞った作品としてみれば元が小説1冊、漫画として全4冊(尺が十分なはず)として成功の作品だと思います。

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[投稿:2015-09-08 01:20:39] [修正:2015-09-08 01:20:39] [このレビューのURL]

3巻まで既読。途中ですが原作1巻分まで漫画化されているようで現時点で一応の区切りが良いです。

古書には人に渡って来ただけの物語があるというネタをミステリーとしており、扱う古書ネタも面白いですけどあくまで味付け程度で本質はミステリーです。3巻終盤で今までの短編を纏めて伏線にしていたのにはちょっと驚きました。派手さはありませんが人が死なないミステリーとして珍しい分野の佳作ではないかと。もっと明るいものかと想像していたら人の暗部を描いています。古書で扱う純文学らしいと言えばそうですが。

演出、キャラデザからしてもう1つの少女漫画的な漫画版よりこちらのが好みですね。ただ画力がやや拙いのか人物の描き分け、等身に粗があるのはマイナスではありますが。
続巻が出たら読みたいのですが次が最終章と銘打ちながらもなかなか出ていないようです。原作は先まで結構あるようですがこの辺どう折り合うか難しいのでしょうね。

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[投稿:2015-09-06 14:12:00] [修正:2015-09-06 14:12:00] [このレビューのURL]

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