「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

この夏に読んでみるといいかもしれない怪談漫画。

この作品が本誌に掲載されていたのは自分が子供の頃の、「ドラゴンボール」や「スラムダンク」と同じ時期だったと思うのですが、今こうして再び読んでも普通に面白いと感じるのは、結構凄い事だと思います。

やはり学校の怪談というのは、極めて普遍的でオーソドックスなテーマであり、いつの時代も変わらない不変的な面白さを持っているのかもしれません。しかし十何年も経って、改めてこうして怪談話を読んでいると、こういった怪談に対する畏怖の感情と言うのは、つまりは「未知」の物に対する畏怖の念であり、「未知」という領域、つまりは経験で補いきれない「知らない物」に対する恐怖の感情から生まれてくるんじゃないかと、そんな夢もロマンチシズムも欠片も無い感想を抱いてしまいました。当時はこの漫画が怖くて読めなかったんですけどね。ホント、可愛げの無い成長を遂げてしまいました。

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[投稿:2011-08-12 23:10:05] [修正:2011-08-12 23:17:30] [このレビューのURL]

4点 B型H系

3歩進んで2歩下がり
4歩進んで6歩下がり
2歩進んで1歩下がる

そんな恋愛ゲームを三百話も繰り返して、ようやく長い長い「一歩目」を踏み出し、無事にハッピーエンドを迎えたこの作品。
完全に下ネタ盛りだくさんな所は、読む人を分けると思いますし、ヒロイン山田のワガママで傍若無人、それでいて自分勝手なお姫様キャラは、なかなか好感を持ちにくい人物かもしれません。ですが、そんな滅茶苦茶なヒロインに三百話も付き合った彼の恋人、小須田のように、温かい目で末永く見守って頂ければ幸いです。

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[投稿:2011-08-12 23:09:21] [修正:2011-08-12 23:09:21] [このレビューのURL]

今このレビューを読んでいる人は漫画が好きで、まだ自分の知らない面白さを秘めた漫画にもっと出会ってみたいと思っている。また知的好奇心が高く、未知の世界を覗いてみる事に対して強い興味や関心を持っているが、その一方で、実際に新たな出会いに対して積極的な行動を起こす事は少し苦手な傾向にある。

1巻の表紙にある「誰にでも当てはまりそうな文面」を少し真似してみました。

さて、この作品ですが、心理学と銘打ってはいるものの、心理学をテーマにした話では必ずしもありません。この作品の内容を簡単に言ってしまえば、登場人物達が一つのテーマにちなんだ日常生活の様々な出来事を、自身の考えや妄想と絡め併せて、しょうもない雑談を延々と繰り広げていくだけの内容です。なので、本気で心理学の分野を漫画の形を通して学びたいと考えている人は読まないほうがいいと思います。あくまでギャグ漫画ですので。

ただまぁ、一話ごとに出てくる心理テストは結構楽しめます。

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[投稿:2011-07-28 22:27:30] [修正:2011-07-28 22:39:59] [このレビューのURL]

マンガで分かる心療内科。もう一つの心理学を題材にした別の作品と比べれば、こちらの方がより正確に、タイトル通りの内容になっているんじゃないかと思います。

しかしまぁそうは言っても、本当に心療内科の具体的内容について詳しく書かれているかと言えば、それは首を傾げてしまう内容で、あくまで心療内科の基本的な事項だけを読者に分かりやすく説明するために、ギャグの力を借りておもしろおかしく伝えている、というのが、作品の本質じゃないかと思います。

まぁ個人的には好きなんですけどね、この作品。

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[投稿:2011-07-28 22:26:47] [修正:2011-07-28 22:26:47] [このレビューのURL]

困った事に作者の趣味丸出しのこの作品が、
困った事に自分の趣味とかなりマッチしてしまったこの作品。

作品そのものの本質としては、割とベタな事件解決ものなんですが、4巻から5巻、物語の終盤で明かされる「物語の真実」を知った途端、これまでの1巻から3巻までで起きていた様々な事件の本質が、全く違った視点で見えてきます。

その真実が具体的に何なのかは、ここでは言えませんが、多分、結構驚くんじゃないかと思います。

あと一点。今日この日にこの作品のレビューを書いた事には、きちんと理由がありまして、その理由は、この作品を最後まで読んでもらえばきっと分かってもらえると思います。
(ヒント:今日は何の日?)

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[投稿:2011-07-07 22:36:31] [修正:2011-07-07 22:36:31] [このレビューのURL]

間違いなく「過程」を楽しむタイプの漫画だと思うこの作品。

この作品のミソは次の二点。
1 見た目超優等生のメガネちゃんが、実はバリバリのヤンキー。
2 見た目バリバリのヤンキーが、実は元超優等生。
このギャップがこの漫画の面白い所であり、ミソであると私は感じます。

ストーリーとしては全体的に勢いまかせで、ヒネリや伏線も何もないキャラ漫画ですが、その分キャラクター一人ひとりの面白さや魅力が際立っているので、安定した面白さは持っていると思います。

しかしやはり、読んでいて痼り(しこり)として残るのが、物語の最後の結末部分です。果たして、どうしてこのような結末になったのかという事を、あくまで自分の推論として述べさせてもらいます。

まず結末の要点を整理しましょう。

自身の正体と家庭の事情が原因で学校に来る事ができなくなってしまい、引いては卒業式はおろか、大学進学も諦める事になってしまったヒロイン足立花。卒業式の日、品川大地は答辞を読み上げていく中で、この三年間、自分は足立花に振り回されながらも、彼女がいた事で自分の高校生活三年間がいかに輝いていたのかを改めて気付かされ、自分にとって足立花という存在がいかに大きなものだったのかを改めて知り、そこで初めて涙を流すのだった。
そして、四年後。品川大地は母校、紋白高校の教師として働いていた。そして学校行事の社会科見学が迫ろうとしていた時に、ふと休憩がてらにトイレに入っていると、そこに突然、あの足立花が現れた。丁度、初めて二人が登場したあの時(第一話)と同じように。
こうして、二人は四年振りに、今度は先生と生徒として、無事に再会を果たすのだった。

と、まぁこんな感じではないかと思いますが、おそらく、作者の頭の中ではこのラストシーンの方が先にあったために、ああいう流れになったのではないかと思います。
(つまり、分かりやすく言えば、本来予備校編は連載当初から予定されていた話ではなく、連載をある程度引き延ばすために、後から作られた話だったのではないかと。見た目ヤンキーの品川が実は、元有名中学校の在校生だったとか、しかも全国一位の知り合いがいるとか、いかにも後付けっぽい設定ですし。それに、もし仮に足立花の家庭問題が無事に解決し、足立花も品川大地も二人無事に揃って紋白高校を卒業してしまうと、作者が描きたい理想の結末が描けなくなってしまいます。足立花が高校を「卒業」してしまう訳ですから。)

ただまぁ個人的な感想を言えば、これまでの過程を考えると、その結末(品川が殿大に出たにも関わらず母校で教師をやっていて、そこに四年ぶりに高校を中退した足立花が現れたという結末)はちょっと無理があったんじゃないかとも思います。何にしてもこの漫画は結末よりも、その途中を楽しむための漫画ですので、そこに整合性を見出そうとする事自体、ヤボな事かもしれません。

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[投稿:2011-06-21 14:21:02] [修正:2011-06-21 14:24:37] [このレビューのURL]

当初の予定では、一作ずつ個別のレビューを書いていこうと思ったんですが、全体的にあまりパッとしない作品ばかりだったため、個別のレビューを書くのはやめました。

正直に言えば、それほど面白い話は有りません。かろうじてタイトルにもなった「ポジティブ先生」が、ほんの少し強いインパクトを持っているくらいです。

期待外れとは言わないまでも、がっかりする事請け合いの短編集だと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-21 14:20:19] [修正:2011-06-21 14:20:19] [このレビューのURL]

もし今、とある誰かが(充分な画力があるという前提で)過去にヒットしたヒット作のどれでも使っていいので、その設定やキャラクターを使って新たに物語を作って下さい、と言われた時、その人は、そのヒット作よりも面白いものが作れるのだろうか? という問い掛けの答の一つを提示したかのような作品。

まず結論から言えば、ある誰かが、何かの設定やキャラクターを借りて物語を作ったとしても、それと同じもの、ましてやそれより面白いものなんて、よほど作る事が出来ないと私はそう思っています。その理由はとても簡単で、結局創作というのは、作者の精神世界の具現化そのものであって、その作者以外、その世界を正確に表せる人間はこの世に存在しないと考えるからです。

例え、物真似や変装、あるいは魔法の力を使って表面上全くの他人に成りすましたとしても、その内面、つまりは精神性や価値観、思考回路、発言内容まで完全に他者の真似をする事なんて出来ない。奇しくも魔法の力を使って他人に成りすますこの漫画でそれを証明してしまった事はとても皮肉な話ですが、創作の世界に、真似のスタンスを持って来た時点で、この漫画の運命は既に決定していたのかもしれません。

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[投稿:2010-04-20 19:31:20] [修正:2011-06-21 14:17:33] [このレビューのURL]

結局のところ、読切の時の話が一番面白かったという、悲しい末路を辿ってしまった作品。
(ちなみに、その読切の話は最終巻に収録されています)

もう連載が終わってしまった今だから正直に書きますが、自分はこの作品、主人公とヒロイン以外のキャラが全く好きになれませんでした。特に鬼頭衆と呼ばれる、ミヅキ、モモ、ユナの三人が。

この三人がホント気持ち悪いというか、何でこんなキャラクターにしたのか、ホント理解に苦しむほど、好きになれないキャラクターでした。読切の時に出てきた様な普通の女子中学生のままで良かったのに、何でこんな気持ちの悪いキャラクターにしてしまったのか。思えばこの時点で既に、作品全体に暗雲が立ち込めていたように思えます。

他にも生徒会長や、花婿候補。県王、覇王など、話が進めば進むほど、失望や落胆が雪だるま式に累積していきました。それでも最終巻まで読んでいたのは、「いつかは面白くなるかもしれない」という淡い期待だったんですが。結局は最後まで、つまらないままでした。

投資行為っていうのは、情が移ると本当に困ったものです。

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[投稿:2011-06-09 14:58:55] [修正:2011-06-09 14:58:55] [このレビューのURL]

ことごとくつまらない漫画。久し振りにこんな、中身スッカスカのつまらない漫画に出会いました。

原作のライトノベルは読んでないので、あくまで漫画だけで評価しますが、まず初期設定だけでもつまらない。ある時主人公の男の子が、突然女の子になってしまった。そして何故か『ケンプファー』という戦士となり、バトルに巻き込まれてしまうことになった。『ケンプファー』は一戦士として剣や魔法などの特殊能力を用いてバトルを乗り越えていかなければならない。

まぁ、なんともそれらしい設定盛り付けておきました感たっぷりな初期設定です。しかも話が進むにつれ生徒会長やら幼馴染やら、ありがちなキャラクターが次々と出てきて、主人公を取り巻くハーレムを成していきます。

どんな妄想だー!とホントつっこまずにはいられない、どうしようもない漫画です。こういう話は趣味の世界でやって下さい。こんなのばっかりライトノベルの作品として生産されるから、ライトノベルがいかにもオタクで、安っぽい話ばっかりになるんです。萌えとか、お色気とかホント要らないから、もっとこうハートにガツンと来る、熱い魂を持った作品を作れー!と出版社に絶叫したくなるほど、怒りを覚える作品です。グチりだすときりがないのでこの辺でやめておきますが、これは本当に面白くありません。買わない方が良いです。

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[投稿:2011-04-16 22:45:27] [修正:2011-04-16 23:33:15] [このレビューのURL]

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