「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

授業中のヒマ潰しに、国語の教科書の顔写真に落書きをしたりだとか、算数や他の教科書の挿絵にイタズラ書きをしたりだとか、そういう、誰もがやったことがある「授業中のヒマ潰し」を、職人レベルにまで高め、ギャグの域にまで到達させてしまった漫画です。

この漫画の面白いところは、物語の視点が必ず「一人称のみの視点」であり、物語全体が複数人の視点で進行することが無い点だと私は考えています。要するに、誰かの主観(一方的な想像)のみで話が展開されているということです。

横井さんバージョンにしろ、後藤さんバージョンにしろ、各話の話の内容は語り手本人の主観(思い込み)のみで物語が進行しており、当の関くんだって、本人からしたら他の人たちとは全く違った物語を展開しているのではないかと思います。そして、一般人として最も正しいリアクションをしているのは、宇沢くんです。彼のリアクションこそが、本当に主観に依らない客観的な視点での反応なんだと思います。まぁ、この作品内ではデストロイヤーなんですが。

とは言え、この作品の世界観を一番楽しんでいるのは読者でも関くんでも他の誰でもなく、横井さんなんですよね。間違いなく。

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[投稿:2013-12-20 22:51:10] [修正:2013-12-20 22:55:48] [このレビューのURL]

冴えない男の家に突然可愛い女の子がやってきて、一緒に同棲生活を始めるなんていう基本設定は、女子高生だろうが、異能力者だろうが、今回のような他種族の場合だろうが、既にありきたりで、バニラ味のソフトクリームをチョコレート味に変えただけでオリジナリティを主張してくるような、つまらない発想力です。

面白くないというよりも、ありきたりでつまらない。1巻を読んだだけで今後の展開もある程度読めてしまう。何かもっとこう、「他とは違う何か」を見せて欲しいと思います。

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[投稿:2013-12-20 22:50:25] [修正:2013-12-20 22:54:14] [このレビューのURL]

光宙(ぴかちゅう)だったり、泡姫(ありえる)だったり、いわゆるDQNネームと呼ばれる登場人物達が、名前から降りかかる偏見を払拭しようと奮闘する物語なんですが、

この絵柄と、この作者の「石坂ケンタ」という名前。どこかで見た絵柄と作者名だなと思っていたら、そう言えば、別冊少年マガジンで「AKB0048」っていう、物凄くつまらない漫画を描いていた作者と同じだったと気付いてしまい、それからは、「この作者の漫画はつまらない」という固定観念に縛られて、純粋に物語を楽しむことが出来なくなってしまいました。

そんな固定観念に縛られながらもとりあえず1巻読んだわけですが、やっぱり前回と同じで、勢いだけで物語を乗り切ろうとしている気がします。もう少し話に深みを持たせるというか、話の内容をしっかりと練って、ストーリーを展開させて欲しいと思います。

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[投稿:2013-12-20 22:49:31] [修正:2013-12-20 22:53:44] [このレビューのURL]

予測不能で意味不明、理解不能で非現実的なギャグが次々と、前後左右どこからともなく360度全方向から襲い掛かってくるようなギャグ漫画です。

何と言ってもそのギャグが物凄く個性的というか独創的で、思いもよらぬボケをかましてくるので、当たらない時はさっぱり当たらないのですが、当たった時はまだ自分でも知らない未知のツボを押されたような感覚で不思議な笑いがこみ上げてきます。

ギャグのタイプとしては「マサルさん」や「ジャガー」で有名な「うすた京介」先生と似たタイプの方向性を持った漫画なので、そういうシュール系ギャグが好きな人は楽しめるかもしれません。

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[投稿:2013-10-27 23:51:04] [修正:2013-10-27 23:51:04] [このレビューのURL]

7点 GANTZ

確かに、トータルで言えば7点くらいなんですが、最終章の「カタストロフィ編」に限っては4点くらいです。
それくらい、物語終盤の凋落ぶりがハンパない作品でした。

何となく興味が薄れてしまい、途中で読むのをやめてしまったという人は、最終巻一つ手前の36巻だけでも読めば充分です。そこで物語全体の大体の「謎」は解明されますから。但し、便宜上の範囲で。

はっきり言って、36巻の「真理の部屋」で語られた「物語の真実」は、ダウトであり、作者がもっともらしく作り上げた「後付けの真実」だと言わざるを得ません。

そもそも、何年も前から宇宙人が地球へ侵略のために飛来していて、彼らに対して対抗するための手段として「GANTZ」のシステムや装備が作られたのなら、もっと正式な機関(つまりは国家とか軍隊とか)が、周到かつ綿密な準備と訓練のもとに対抗策を講じるはずです。それにも関わらず、「たまたま運悪く死んだ人の肉体」を「GANTZ」の戦闘候補生として選び出し、訓練させ、最終章である「カタストロフィ編」で宇宙からの侵略者に対して、人類全ての希望として戦わせるなんていう作品全体の流れは、どう考えても非論理的ですし、合理性に欠けています。それだったら、最初から軍隊とかプロアスリートとか、戦闘兵として素質のある人達に「GANTZ」の武具を装備させて異星人と戦わせて経験を積ませていった方がよっぽどか合理的ですし、確実です。わざわざ死んだ一般人に異星人と戦わせる理由が分かりません。

結局のところ、作者自身が考え無しに物語を描いてきた結果、初期設定との整合性がつかなくなったんじゃないかと思います。まぁ仕方無いですね。「GANTZ」という作品は元々そういう作品。つまりは、作者の自己満足で描かれていたような作品ですし。

結果、一時の娯楽としてはそこそこ楽しめるエンターテイメントにはなったと思いますが、あくまで、そこまでの作品だと思います。

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[投稿:2013-10-11 23:49:35] [修正:2013-10-11 23:53:55] [このレビューのURL]

マニアックな面白さを持つギャグ漫画の魅力を伝えるのは難しいです。

伝わらないことを承知で例えて言うなら、この漫画のギャグの仕掛け方はまるで「酔拳」です。予測不能の動きでこちらへ近づいてきて、予測不能のタイミングでギャグという拳法技を繰り出してくる。しかもそれは酔拳のようにふらついてるので、相手に上手く当たらないこともあるが、上手く当たった時の破壊力は抜群。と、そんな感じのギャグ漫画です。なので、ハマる人は超絶ハマると思いますし、ハマらない人はこれっぽちもハマらないと思います。まぁでもいいです。それがギャグ漫画だと思いますし。

後半、やたら物語がハーレム化していきますが、自分はそんなに気になりませんでした。ただ結局のところ、一番面白かったのは最初の1巻だけという、ギャグ漫画にありがちな結末にはなりました。

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[投稿:2013-09-27 23:11:44] [修正:2013-09-27 23:20:43] [このレビューのURL]

18禁ゲームの制作会社に勤める姉が、人手不足なのを理由に高校生の妹に18禁ゲームの声優を任せる、なんていう悪ふざけ以外の何物でもないような初期設定のこの漫画ですが、結構面白かったです。

面白かった理由を考えるなら、それはおそらく主人公と同じ目線で「知らない世界」を知ることができるから。つまりは、「18禁ゲーム業界の世界」という、「知らない世界」を知ることができる(知的好奇心が満たされる)からだと思います。

単純に、そういう描写が苦手だと言う人はどうしようもないかもしれませんが、そういう描写は極力抑えられていますし、それよりもむしろ「18禁ゲーム業界」の実態を知る上でとても興味深い、ノンフィクションの姿が分かりやすく描かれています。

なので、そういう描写は一旦置いておいて、「18禁ゲーム業界」の実情を知るという視点で物語を読んでみると結構面白いんじゃないかと思います。

ちなみに、終盤やけにあっさりと物語が終わりますが、高校生が18禁ゲームに出るとは何事だ、とかそういうややこしい展開になって話全体の空気が暗くなるよりは、こういうあっさりとした終わり方のほうが良かったんじゃないかと、自分は思っています。

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[投稿:2013-09-27 23:11:13] [修正:2013-09-27 23:19:06] [このレビューのURL]

まさかの2巻打ち切りに衝撃を受けています。

実は自分、2013年の3月号を最後に、別冊少年マガジンを読むのをやめてしまったんですよね。だから、本誌が今どうなってるのかとか全く知らなかったので、今回この2巻を読んで初めて打ち切り終了を知った時は本当に驚きました。

ギャグのツボがマニアックだったり、ギャグの発想が基本下ネタだったり、明らかに別マガの、雑誌としての方向性やカラーとは少し浮いてたり、とそんな細かい減点要素はあったんですが、それでも自分は結構気に入ってました。

まぁ確かに、最後4話の話の畳み掛け方がハンパないですからね。
本誌でこれを読んでいたら「あー、もうすぐ終わるなー」と嫌でも勘づくと思います。

それにしても残念です。

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[投稿:2013-08-09 20:19:45] [修正:2013-08-09 20:29:39] [このレビューのURL]

まず始めに結論から言っておくと、「2」ってのは大概面白くないのが一般的で、「1」で人気が出たものだから調子に乗って作ったはいいけども大失敗! なんてオチが大半なんですけど、この「魔法陣グルグル2」は(いい意味で)予想に反して面白かったです。

いかにも「グルグル」らしい、とでも言うんでしょうか。ファンタジーの世界観なのに、登場人物一人ひとりが人間臭く、生々しい。決めるべきところで決まらず、締めるべきところで締まらない。そんな限りなくリアルな立ち振る舞いを、独自のセンスでギャグに昇華させてしまう、作者のこの発想力は相変わらず健在で、唯一無二の個性を持っていると思います。

取りあえず、これから先、話の展開がどうなるかはまだ何とも言えない状況なので、今回は様子見で7点にしておきました。

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[投稿:2013-07-26 23:21:23] [修正:2013-07-26 23:35:36] [このレビューのURL]

6点 Rec

全16巻。124話。掲載年数10年4ヵ月。そんな長期連載を経て無事に円満終了を迎えたこの作品ですが、改めてその足跡を振り返ってみても、これと言って印象に残るものは何も無かったというのが正直な感想です。

普通の男女が普通に恋愛物語を紡いでいるような、そんな、ごくごく平凡な恋愛物語なので、結局のところ普通すぎて印象に残りません。読んでいる最中はそれなりに面白いと思ってるんですが。まぁ多分、作品そのものの「底」が浅いから読後感が残らないんだと思います。

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[投稿:2013-07-12 23:32:00] [修正:2013-07-12 23:42:23] [このレビューのURL]

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