「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

「お酒は夫婦になってから」を読み始めて以来、すっかり酒飲み漫画にハマっているんですが、そんな中でこの作品は、自分の中のマイブームと、たまたま書店内で表紙絵を見た際のインスピレーションが奇跡的なベストマッチを果たし、「面白そう」と思い、買って読んでみた作品です。

実際この作品は、内容のようなものはほとんど無く、ただ一組のカップルがお酒のツマミネタのあれこれに関して談義するユルい内容の作品です。ですがそのユルさがまたクセになる、正に酒のツマミのような作品でした。

とは言え、酒飲みの漫画にハマっていると言いつつも、実は自分はお酒やビールなどのアルコール飲料が苦手で正直ほとんど飲めません。なので、どちらかと言うとこの作品に出てくる彼氏さんの気持ちの方がよく分かります。そんな中で酒飲み漫画にハマってしまうのは、おそらく「(実際はお酒が弱いけれども)こんな風にお酒を楽しめる人間になりたい」という願望や憧れの気持ちから来ているものなんじゃないかと思います。

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[投稿:2017-01-06 23:02:53] [修正:2017-01-06 23:14:35] [このレビューのURL]

最近、書店でのプッシュが凄いので気になって読んでみましたが、思いのほか面白くありませんでした。こう言ってはなんですが、手品ネタにしろ、登場人物にしろ、作品内のギャグにしろ、完全に「だがしかし」の劣化版というか下位互換の印象を受けます。

手品ネタは「だがしかし」の駄菓子ネタの劣化版。
手品先輩はほたるさんの下位互換。
助手くんはココノツくんの下位互換。

全てが中途半端というか劣化版の印象を受ける作品です。

実際売れているようですが、自分は正直、おすすめはしません。

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[投稿:2017-01-06 23:03:33] [修正:2017-01-06 23:03:33] [このレビューのURL]

今から十年前の自分に、平成のとある年に国民的人気アイドルグループが解散して、イギリスがEUを離脱して、こち亀が連載を終了する。更にはジブリ以外のアニメ映画で興行収入100億円を突破する作品が現れて、天皇陛下が生前退位の意向を示す。そんな、途轍もない出来事が立て続けに起こる一年が、近い将来やってくる。

なんて言っても絶対に信じてもらえないだろうと思うくらい、衝撃的な出来事が立て続けに起こった2016年。

正直、前々からこち亀のコミックが何だか分厚いなーとは思っていたのですが、「40周年200巻。そこでこち亀は終了します」という伏線だったとは、さすがに予想外だったと言うほかありません。

さて、そんなこち亀。自分にとってこち亀はそれほど思い入れが無い、というか生まれる前からジャンプで連載していて、物心がついた頃にはもうジャンプに載っていた存在なので、どちらかと言えば慣れ親しんだ友人というよりは、盆や正月などで年に数回顔を見る親戚のおじさんのような存在でした。しかもちょっと苦手なタイプの。

ただ、そうは言ってもたまに掲載されている人情系の話は良い話が多く、古き良き昭和の記憶を感じられるような名エピソードは、多数自分の記憶の中に刻まれています。

まぁ、そうですね。40年前なんていう、自分が生まれる遥か前から連載をしていて、しかも作者のペンネームが当初「山止たつひこ」(6巻まで)だったということを連載が終わってから知ったような人間が、この作品のことをあれこれ言うのは無粋だと思いますので、ただ一言。「お疲れ様でした」と言わせてください。

本当に、お疲れ様でした。

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[投稿:2016-09-30 23:11:12] [修正:2016-09-30 23:36:17] [このレビューのURL]

7点 orange

何となく、アニメで毎週ストーリーを追っていくのはしんどそうだったので、原作を先に読んでしまいました。

なお、今回のレビューは結末まで全て知っている前提のネタバレ全開レビューですので、アニメで今後の展開を楽しみたいという人は、このレビューを読まないでください。

10年後にいる未来の自分から、このままだともうすぐいなくなってしまうクラスメートを助けるために、未来を変えて欲しいと頼まれるこの作品。

話のキモはずばり、「自分の心の中にある罪悪感に抱えたクラスメートを、自殺の未来から救うことができるのか」という点です。

その未来を回避するため、未来にいる自分から送られてきた手紙によって伝えられた今後起こりうる出来事を事前に把握し、現在を生きる主人公たちがそれを回避するため、あるいはよりよい未来に変えていくため奮闘する、というのがメインストーリーなんですが、あれですね。思った以上に面白かったですね。恋愛漫画というよりはどちらかというとサスペンスドラマみたいな感じで。このまま進むとバッドエンド直行だと分かりきっているのに、読んでいる読者は何も出来ずにただ登場人物たちを見守ることしかできないというハラハラ感。ホントに、上手く作ってあると思います。

未来を変える。過去改変ものに共通して言えることは「過去に対する後悔」です。つまりあの時ああしていればもっと良い未来が待っていたんじゃないかという結論の出ない仮定論。

ただ、自分はどちらかというと作中の萩田の意見に近く、過去に戻ることなんて絶対に出来ないと思っていますし、仮に戻って過去を変えたとしても、それで必ず今が幸せな未来に変化するとは限らない、とも思っています。結局、過去の後悔っていうのは過ぎた時間の中で生まれた「感情のひずみ」みたいなもので、どんな時間軸を歩んだとしても大なり小なり必ず発生してしまうものだと思います。要はその生まれてしまった「ひずみ」に対して、自分の中でどの程度折り合いを付けるのか。そこが大事なんじゃないかと思います。

この作品のラストで、現在を生きる主人公たちは翔を無事に救うことができましたが、彼が死んでしまった未来にいる主人公の時間軸では、やはり翔の姿は現れませんでした。おそらくそれは、彼らが翔を救うことができなかったことに対して今でもやはり後悔はしているけれども、それでも今は、その出来事を一つの事実としてきちんと心の中に受け入れられる。そんな登場人物たちの心情を伝えるために、こういうラストにしたんじゃないか。そんな風に思いました。

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[投稿:2016-07-09 00:53:01] [修正:2016-07-09 01:07:09] [このレビューのURL]

まず原作の名誉のために言っておきますと、原作とアニメは全くの別物です。

アニメ第2話までは今期トップレベルで面白かったのに、第3話以降は、まるで坂を転げ落ちるかのようにつまらなくなっていき、最終回に至ってはまるで擁護のしようのないレベルにまで堕ちていってしまったのは一体どうしてだったのかと思い、急遽既刊の第6巻まで買って読んでみましたが、実際に読んでみて、その理由が何となく分かりました。

要するに、このアニメの制作スタッフはこの作品が持つ「面白さ」を充分に引き出せていなかったのだと思います。あるいは理解しきれていなかったのか、もしくは解釈そのものを間違えていたか。いずれにせよ、正しい「面白さ」を引き出せるようなアニメ作りをしてこなかった。そんな印象を受けました。

原作を読むと分かるのですが、この作品は「まちちゃん可愛い」とまちちゃんを愛でるためだけの作品ではありません。この作品は吉元ますめ先生が生み出す独特の発想とシュールギャグ、そしてほんの少しの「毒」を楽しむための作品です。そこの解釈がまず間違っています。

それともう一つ。漫画とアニメではテンポ。つまり「間」の取り方が違います。漫画はコマの流れで面白さを作りますが、アニメは時間の流れで面白さを作り出します。アニメでは微妙だったヴィレヴァン回もしまむら回も原作で読むと確かに面白いです。その違いは何だったのかと問われたらやはり「間」の使い方。原作の絵とセリフをただ単に映像に起こすのではなく、きちんとアニメとして面白くなるように加工していく。それがアニメの制作スタッフが行なうべき仕事であり、プロとして行なうべき仕事だったのではないかと、そう思っています。

あとは一番肝心のギャグを活かしきれていない。せっかく原作で良いボケポイントを数多く用意してくれているのに肝心のアニメがそれを全く活かそうとしていない。相方のツッコミがヘタクソな漫才を延々と観せられているかのような印象です。正直観ていて微妙だった試食販売回や炊飯ジャー回も、もう少しギャグ寄りに面白く出来たんじゃないかと思うと、やはり力量不足を感じざるをえません。

よく言う刑事編(第4巻)が長いからアニメオリジナルを増やさざるを得なかったという意見も、自分はあまり正しいとは思っていません。仮に刑事編の第4巻をカットして、第5巻以降の話を第4巻での出来事が無かった前提で上手く消去して物語を作っていったとしても、充分作れる内容の原作だったと思いますし、そのストックも充分あったと思います。にもかかわらず、よく分からないアニメオリジナルストーリーばかり作って原作の評価をひたすら下げていき、あまつさえ、登場人物たちのキャラを崩壊させるような最終回を作ったアニメスタッフは明らかに怠慢だったと思いますし、原作者たちは本当に気の毒だったと思います。

アニメでがっかりした人はぜひ原作第5巻以降の「くまみこ」を読んでほしいと思います。そうすればこの
「くまみこ」という作品が持つ本当の面白さを、もう少しは分かってもらえるんじゃないかと思います。

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[投稿:2016-06-25 00:30:57] [修正:2016-06-25 00:39:05] [このレビューのURL]

父親が再婚し、年の近い弟が出来た。というベタなストーリー。ベタ過ぎてしかもストーリーは普通過ぎる
ので、ストーリーに関しては今のところ言うことがありません。

それよりも問題なのは発刊ペースで、第1話が掲載されてから第1巻が発売されるまで何と2年3か月も
かかっています。このままのペースで行くと、第3巻が発売されるのは東京オリンピックが終わった後くらいという、とんでもないスローペースです。

第1巻を買ったはいいけどそのまま本棚の肥やしになってしまわないか心配です。

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[投稿:2016-05-04 21:14:31] [修正:2016-05-04 21:17:52] [このレビューのURL]

この人の作品はいつも同じで、話のインパクトだけを狙って、やたらインフレを助長させるも、結局そのパワーバランスのインフレ状況に上手い解決策を見出せなくて、結果として更なるパワーインフレを引き起こすことで物事の解決と事態の収束を図ろうとする、ご都合主義の典型例のような作品ばかり生み出しています。

同じような展開をこれまで何度も繰り返してきて、ホント、いい加減学習しないのかと呆れてしまいますが、おそらく単純に作者自身がそういう展開が好きなんだと思います。まぁ分かりやすですし、派手ですけどね。ただ、インパクト止まりだと思います。

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[投稿:2016-04-08 23:54:33] [修正:2016-04-08 23:54:33] [このレビューのURL]

元軍人女子高生と普通の高校生たちが織り成すギャグ漫画。

絵柄とギャグのセンスが自分好みで、気が付いたらハマっていました。

しかしまさかの3巻終了で、まるで旅行先で見つけた美味しい料理屋の味を久し振りに思い出して、何年か振りにその店を再び訪れたら閉店していたかのような、そんな突然の別れの結末を迎えてしまいました。

個人的にはかなり好みで、好きな作品だったんですけどね。残念です。

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[投稿:2016-02-26 21:15:02] [修正:2016-02-26 21:15:02] [このレビューのURL]

面白いかどうかを論ずる以前に「男が性別を偽ってアイドル活動を行なう」なんていう大前提が既に意味不明で、この大前提が現実問題として成り立ってない以上、物語の中で何をやったとしても結局は茶番でしかない気がするという、ごく自然で当たり前のツッコミを一切合財スルーして、正に茶番としか言いようがないような、とんでもない結末で物語は大団円を迎えました。

この作品に対する不平や不満、疑問点や不審点は腐るほどありますが、でもまぁ、本人たちが楽しかったのなら、それでいいんじゃないでしょうか。ちなみに、評価点の1点はそれでもここまで長く続けられたという尊敬の念を込めて付けた1点です。

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[投稿:2016-01-29 20:49:07] [修正:2016-01-29 20:49:07] [このレビューのURL]

7巻くらいで買うのをやめていたら、気が付いたら連載が終わっていました。

慌ててそこから最終巻まで一気読みしたのですが、まぁ確かに潮時だった感じはしました。序盤の展開こそ面白かったのですが、そこから先はこれまでと同じような話やネタの繰り返しだったので、そういった部分がいまいちヒットを掴めず、また短命に終わった原因だったのかもしれません。

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[投稿:2015-11-22 00:00:03] [修正:2015-11-22 00:01:24] [このレビューのURL]

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