「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

「マンガで分かる声優業界」といった内容で、声優を目指す登場人物たちが日々の声優業やユニット業などから売れっ子声優を目指す、「現役声優の浅野真澄が紹介する声優業の舞台裏」といった表題が正しいかと思います。

作画を「ハヤテのごとく!」の畑先生が務めていますが、話の内容に「ハヤテ」っぽさはほとんどありません。強いて言えば絵のクセが「ハヤテ」っぽいくらいです。

普段の生活では絶対に知ることのできない「声優業のリアルな姿」を知ることができるので、声優になりたいと思っている人はぜひ一度読んでみるといいかもしれません。

ちなみにアニメも観てみましたが、アニメはアニメで、アニメにしかできない表現が多々あって良かったと思います。

「芸」を仕事にすることの難しさ。

絵柄はかわいいですが、話の中身は現実さながらの甘さ控えめな内容です。

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[投稿:2015-07-10 23:00:01] [修正:2015-07-10 23:56:14] [このレビューのURL]

「ニセコイ」のヒロイン達が魔法少女になったら、という設定の「ニセコイ」のスピンオフ作品です。

ただこの作品はその設定そのものよりも、本誌掲載時とは少し違った「ちょっとした工夫」を施したことで爆発的な知名度を獲得し、また書店での売り切れ続出現象を引き起こしました。

しかし、肝心の中身は点数でも示している通り、普通よりも少し下といった印象です。

少なくとも、面白くはありません。そもそも話のベースとなる基本設定が誰でも考えつきそうなテンプレに次ぐテンプレで、ひねりも何もあったものではありません。

「ニセコイ」の前看板が無かったら本当にどこにでもある「ごく普通の魔法少女もの」で、こんなに話題にもならなかったと思います。

水面に浮かぶ一時(いっとき)の波紋のような作品で、水流を形成するほどではないと思います。

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[投稿:2015-06-13 22:36:34] [修正:2015-06-13 22:36:34] [このレビューのURL]

「ヒャッコ」で知られるカトウハルアキ先生が、「真田ジューイチ」と名義を変え、新たに発表した最新作です。この物語は、ストーカー女、妄想電波女、ドM女、殺人鬼、吸血鬼などといったアブノーマルな特性を持つ女の子たちが主人公の男の子と、キャッキャウフフの学園生活を送る、ごくごく普通の学園ラブコメデイである

わけがなく、

そうですね。例えば深夜アニメには「3話切り」という有名な不文律がありますが、この言葉が広まった主な発端は、「とあるアニメ」の第3話で物語の方向性や雰囲気がこれまでとはがらりと変わり、1話や2話だけでは分からなかった物語の本質部分が3話目を通してようやく分かるようになってきた。だからアニメの視聴を継続するかどうかは、3話目の話を観てから判断した方がいい、みたいな意味ですが、それと同じく、自分は、全く予備知識も事前情報も無い漫画を読む時は出来る限り「2巻まで読んで」それ以降の単行本を購入するかどうかを判断しています。

その理由は主に二つ。一つは面白いのは1巻だけで、2巻以降は徐々に失速し面白くなくなっていくネタ切れパターンがあるから。そしてもう一つは、1巻は面白くないけれど2巻以降から、正確には巻数を重ねれば重ねるほど面白くなっていくパターンがあるから。この作品は今のところ後者のパターンを辿っています。

1巻目はあくまで舞台装置作りと状況説明。2巻目以降から作風ががらりと変わります。
とりあえず2巻まで読んでみて、その作風が合うか合わないかを判断してほしいと思います。

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[投稿:2015-02-06 22:27:16] [修正:2015-02-06 22:54:30] [このレビューのURL]

今年、最も「上手いタイトルを付けたな」と思った漫画。

その中身はと言うと、ちょっとぽっちゃり体型の腐女子の女子高生が、自分の好きなアニメキャラが死んだことに精神的ショックを受けて、しばらくの間、家に引きこもっていたら激ヤセして、しかも滅茶苦茶美人になっていて、クラスの男子からもモテモテになったという、驚きのビフォーアフターにも程がある初期設定の作品でした。

とりあえず2巻まで読んだんですが、まあまあ面白いと思います。が、ちょっと全体的に「作者の趣味や妄想」としか思えないような登場人物やストーリー展開ばかりなので、もう少し、登場人物一人ひとりに人物としての魅力を感じられるような人物像を構築させて、ストーリー展開も「こんな出来事が起これば良いのに」という作者の妄想のようなストーリー展開ではなく、読者が読んでいて面白いと感じるような物語を構築させていってほしいと思います。

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[投稿:2014-12-23 22:03:55] [修正:2014-12-23 22:03:55] [このレビューのURL]

予め断っておくと、ナルトを真剣に読んでいたのは中忍試験までで、それ以降の我愛羅が出てきた辺りから流し読みになり、第二部が始まった辺りでは全く単行本を読まなくなりました。それでも、今回15年の時を経て物語が完結したということで、最終回だけでも何年か振りに買ったジャンプで読んでみました。

そういった事情のもと書かれたのが今回のレビューなので、今回のレビューはレビューというよりは、むしろ所見、あるいは「ナルトと私」という思い出話のようなものなのかもしれません。それでも良ければ続きを読んでみて下さい。

さてこのナルト。当時高校生だった自分の友人が物凄くハマっていて、その友人の薦めでこの作品を読むようになった、というのがそもそものきっかけです。

ちなみに当時自分は「るろうに剣心」の京都編の終盤あたりでジャンプを買うのをやめていて、その時ジャンプで今どんな作品が掲載されているかとかは全く知らない状況でした。ですが「ワンピース」と「ハンター×ハンター」の二作品だけは既に周りでかなり人気だったので、それ以前から知っていました。

ただ実際のところ、自分にとって「ナルト」はどこまで行っても「ワンピース」や「ハンター×ハンター」の次に面白い作品で、それら二つと比べるとどうしても見劣りしてしまう。それが自分の「ナルト」に対する率直な感想であり、正直な印象でした。そんな印象だったので、高校を卒業し、「ナルト」を紹介してくれた友人と離れ離れになってしまった大学時代では、自然と「ナルト」に関わる機会は少なくなり、しかも周囲からは話の展開が間延びしてつまらないと言われるようになっていたので、ますます「ナルト」から離れていくようになりました。

で、そんなこんなで15年です。最終回だけ読んだ感想を言うと、「結局無難な所に落ち着いたんだな」という印象です。周囲の話を聞いた限りでは、何だかナルトとサスケが喧嘩別れをしていて、最終決戦の大戦がいつまで経っても終わらない、ということは予備知識として知っていましたが、至極全うな「あれから何年後END」で安心しました。

「ナルト」が終わるだけで15年。

まだ全く終わる素振りさえ見せない「ワンピース」が終わるのは果たしてあと何年後なのか。そして、ほとんど全く関わることが無かった「ナルト」でもこれほどの感慨が湧くのなら、「ワンピース」が終わった時には一体どれほどの感情が溢れ出てくるのか。そんなことを思いながら、「ナルト」最終回が掲載されたジャンプをもう一度読み直し、いつか「ワンピース」が終わるその時まで、今回のエピソードが描かれた本誌を大切に保管しておこうと思います。岸本先生、お疲れ様でした。

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[投稿:2014-11-14 22:38:16] [修正:2014-11-14 22:44:21] [このレビューのURL]

「藤村くんメイツ」の作者、敷誠一先生の新作です。

主人公が憧れる女子生徒の相沢さんが、ふとした出来事をきっかけに複数人に増殖してしまったというラブコメディーです。が、これはきっと面白くないでしょう。

「藤村くんメイツ」の時もそうだったのですが、ボケ役の彼女が大人しすぎるというか、ボケかたが控えめすぎるところが、ギャグ漫画としていまいち印象に残らない、あるいは読者にインパクトを残せない原因なんじゃないかと思います。

とりあえず、このままだとギャグなのかラブコメなのか良く分からないまま、ただ何となく話が進んでいって、ただ何となく登場人物が増えていって、ただ何となく物語が終わっていくだけなんじゃないかと思います。

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[投稿:2014-11-14 22:37:32] [修正:2014-11-14 22:43:23] [このレビューのURL]

一人の女子生徒が、近くで話をしている男子生徒二人組の会話を盗み聞きして、その二人の会話に対し心の中でツッコんでいくというスタンスのギャグ漫画なのですが、肝心の男子生徒二人組の会話の中で生じるボケも、それに対する女子生徒の心のツッコミも正直、全然面白くありません。

まぁ、合う人には合うのかもしれませんが、自分は全く合いませんでした。

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[投稿:2014-10-03 22:12:46] [修正:2014-10-03 22:14:11] [このレビューのURL]

つまるところアニメから生み出される「面白さ」というのは、生のままでも充分美味しい食材(原作)が目の前にあったとして、その食材を捌く料理人(製作スタッフ)がいかに上手く、その食材を調理できるかどうかに懸かっている、ということと同じことなのかもしれません。

そういった意味ではこの作品は良い料理人に恵まれた幸せな作品だったのですが、勿論原作の方も充分面白いです。

「少女漫画家あるある」ネタをギャグにして繰り出すボケは、華やかで煌びやかな印象を与える少女漫画の世界も、一歩裏口に入り、その舞台裏を覗いてみれば実にリアルで生々しい、人間臭い世界に満ち溢れているという至極当たり前な姿を、ギャグの力を借りて読者に見せつけてくれます。

現行の巻数もそれほど多くないのでぜひ多くの人に読んでもらいたい作品です。

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[投稿:2014-10-03 22:12:13] [修正:2014-10-03 22:12:13] [このレビューのURL]

(ネタバレなし 既刊4巻までの感想です)

正直、今の展開には驚いています。

というのも、自分は当初今の話は単純にバラライカをさっさと倒して終わりの短いショートストーリーだと思っていたのですが、実際はそうでは無く、

「前作『ハーメルンのバイオリン弾き』の『とある一点』を全く別の方向に持って行ったらどんな物語になっていたのか」

というのをとことんまで突き詰めていった、いわば前作のifストーリーのようなものに話が急展開したからです。

詳しい内容を書くとネタバレになってしまうので詳しくは書けませんが、何にしても、3巻終盤以降の衝撃の展開は、前作を最後まで読んだ人なら驚くこと必至だと思います。

正直、ものすっごい続きが気になります。

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[投稿:2014-07-22 20:43:44] [修正:2014-07-22 20:45:00] [このレビューのURL]

基本的に、一つの現象に対して「現象が起きた事実そのもの」よりも「現象が起きたメカニズム」の方が気になる自分にとって、「ツイッターのフォロワー数が0になったら死ぬ」というのが、どういうメカニズムの元に発生する現象なのか、それが不明瞭なままだとどうも話に入り込めないというか、要するに、「フォロワー数が0になったら死ぬ」という、一発芸的なネタをやりたいがためにこの話を作っただけなんじゃないの? というのが、1巻を読んでの率直な感想です。

もっと言えば、実際のところ、最初の第1話の話をやりたいがために作った話であって、後の第2話以降は、無理矢理ツイッターのシステムに結び付けて大量殺戮ネタをやってるだけなんじゃないの? というのが、正直な感想です。

何となく、話を続ければ続けるほど、ツイッターとは関係の無いサバイバルゲームになっていきそうな予感がします。

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[投稿:2014-07-11 20:24:27] [修正:2014-07-11 20:24:27] [このレビューのURL]

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