「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

<ネタバレ注意!!>

本当は5月1日にレビューを投稿しようかと考えていたんですけど、よくよく考えてみたら、5月1日に投稿するよりも、5月5日に投稿した方が「5月5日に『五等分の花嫁』のレビューを投稿する」っていう5並びになって面白いんじゃないかと思い、5月5日にレビューを投稿することにしました。

とまぁ、そんなことは置いといて、この作品のレビューなんですが、その前に前置きを。

自分は2020年5月現在、全ての作品においてコミック派のスタンスを取っていて、本誌でストーリーを追っている作品は一つもありません。またこの作品、「五等分の花嫁」に関しては10巻あたりで読むのを止めていたので、風の噂で「五等分の花嫁」が終了したと聞いた時は(思ったより早いな)と思ったのと同時に、これだけ予想より早いタイミングでの終了となると、(おそらくこれはいつもの『俺たちの戦いはこれからだエンド』なんじゃないか)とか、割と曖昧な終わり方を予想していたのですが、いざ実際に最終巻まで一気に読んでみると思った以上にはっきりとした終わり方になっていました。

自分は当初、少年漫画のよくあるパターンから考えて、〇〇が最終的な花嫁になるんじゃないかと予想していたのですが、まさか最終的な花嫁に選ばれたのが〇〇だったなんていうのは正直言ってかなり予想外でした。というよりも、(誰を選んだというよりも)こんな風に主人公がはっきりと相手を選んで物語が終わるっていう、そっちの「話の流れ」の方に正直驚いてしまいました。

自分が見てきた中で、少年漫画の恋愛ものって、割と曖昧な終わり方にしてしまうっていうか、散々色んな人を振り回した挙句、結局誰も選ばずに、俺たちの騒がしい日常はこうしてこれからも続いていくんだぜやれやれ、みたいな終わり方をする作品が多いんですが、この作品は真正面から「この作品の最終的な花嫁は〇〇です」っていう結論を出してくれたので、こちら側としても、きちんと溜飲が下がるというか、すっきりとした気持ちで読み終えることができました。

ただ、これだけ大きくなってしまった作品でこれだけはっきりとした結論を出すことはかなり勇気がいることだったんじゃないかと思います。そんな中でもブレずに自分の芯を貫いた作者の決断力には心からの賛辞を贈りたいです。本当に、良い終わり方でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-05-05 18:24:32] [修正:2020-05-05 20:06:02] [このレビューのURL]

そもそもこの漫画は「第1巻の最初の数ページ」が作品全体のキモであり、かつこの漫画の一番面白いところでもあります。なので、このレビューの続きは、その最初の数ページを読んだ前提で読んでください。

さて、そんな訳で読んでもらって分かった通り、この漫画はズバリ、どう見ても女の子にしか見えない「男の娘」の物語です。

最初の数ページで衝撃を受けたところ以外は別段面白いところも、話の山場などもありません。あとは日常系コメディにありがちな「僕たちの日常はまだまだこれからも続いていく」的な終わり方で物語は完結します。

・・・ただ、個人的には藍川は「本当は女だった」の方が良かったな、と思ってます。

男の子×男の娘

の組み合わせが、恋愛として成立するとはどうしても思えないので。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2013-08-23 22:57:29] [修正:2020-03-15 18:06:15] [このレビューのURL]

以前マガジンで連載されていた「神さまの言うとおり」の原作者、金城宗幸先生の別作品ということで一時期途中くらいまで読んでいたのですが、思った以上にすんなり終わらなくて、中盤以降そのまま読むのを放置していました。

しかし今回、ドラマ化され原作も無事に完結したということで、早速その続きを読んでみたのですが、正に青年漫画という感じの終わり方でした。少年漫画のようにご都合主義に頼ることもなく、奇跡も偶然もとことん排除する至って現実的な解決方法。まぁ、すっきりはしませんが、無難な終わり方だったかなという感じです。

なお、評価点の6点は正確には6.8点くらいの評価点で、7点台を付けなかった主な理由は「10年後のエピソードが無駄に長く感じたから」です。個人的には、10年後のエピソードはパイセンと蓮子の二人だけで、2・3話くらいの分量でパパッとまとめてほしかったです。

とは言え、道中は結構面白かったです。ただ、少年漫画と違って話の中身が色々と「青年漫画」なので、その辺はご注意いただければと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-08-04 19:49:01] [修正:2020-03-15 18:03:50] [このレビューのURL]

実際のところ、別冊少年マガジンでこの作品が連載されていた時は全く面白いと思えず、1話か2話くらいまで読んだだけで、あとはそのままスルーしていました。

しかし先日アニメ化されたということで試しにこの作品のアニメ版を観てみたのですが、これが予想以上に面白く、改めて原作を読みなおしてみると自分がこれまでこの作品に対して抱いていたマイナスイメージがまるでウソのように面白い作品だったという、自分でもびっくりな手のひら返しとなってしまいました。

たまにこういう、1巻1話の連載スタートの段階から爆発的な面白さを持った弾丸のような作品ではなく、じわりじわりと読者の心に根付いてくるような強かな面白さを持った作品が現れてくるので、物語ってのは油断できないなって思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2017-11-03 18:02:57] [修正:2020-03-15 18:01:42] [このレビューのURL]

まだ1巻だけなので何とも言えないんですが、割と面白かったです。

吸血鬼の話ということで、もっとダークでブラックな内容を想像していたんですが、そこは作者の個性というか、コトヤマ先生らしい、割とのんびりした、そしてほのぼのとした世界観となっています。

おすすめできるかどうかは悩みどころですが、前作の空気感が好きだった人はきっと合うんじゃないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2020-02-07 18:24:33] [修正:2020-02-07 18:44:17] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

31巻で一旦読むのをやめて、先日、この作品が完結したと噂で聞いて、今回最終巻が発売されたということで、32巻から最終巻までを一気に読んでみたのですが、噂に違わぬひどい内容でした。多分、1巻ずつ単巻でこの作品を読んでいたら、最終巻まで読むことは無かったと思います。

改めて、この作品の全体像を振り返ってみて、一体何が問題で、どうしてこのようなひどい結末を迎えてしまったのかとか、色々考えてみたのですが、おそらく問題の本質は、「出版社側と製作者側との間でこの作品を通してやりたいことが違っていた」ことにあったのではないかと自分は思っています。

つまり、出版社側としては、この作品を「食戟をメインとしたバトル漫画」として売っていきたい。しかし製作者側としては、この作品を「ソーマ達学生たちが学生生活を通して切磋琢磨していく青春物語」として描いていきたい。

そうした、物語に対する方向性の違いが、作品全体を通して(主に薊政権以降から)チグハグな流れを生み出して、そうした両者の思惑の違いから生まれた「ズレ」や「溝」みたいなものが、結局、最後まで埋まらないまま終わってしまった。それが、今回、この作品が不完全燃焼な形で終わってしまった原因なのではないかと自分は考えています。

勿論、この考えに根拠はありませんし、証拠もありません。単に自分の想像が生み出した妄言のようなものです。ただ、おそらく終盤に立て続けに登場してきた、才波朝陽、薙切真凪、幸平珠子などの重要人物は、おそらくもう少し別の形で登場をするはずだったんじゃないかと、最終回後のエピローグ3話を読んで、そんなことを思いました。

今回の評価点5点は正直あまり意味が無く、パート毎に0点から10点まで入り乱れているような激しい点数の乱高下だったので、とりあえず中庸な点数を付けておいたという感じです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-11-01 19:42:40] [修正:2019-11-01 19:42:40] [このレビューのURL]

今にして思うのは、こういう、いわゆる「推理モノ」が流行ることができたのは、現代のようにインターネットやSNSなどのソーシャルツールが発達していない時代だったからこそできたものなのかもしれないということで、おそらく今当時のように「犯人当てゲーム」のようなことを企画していたら、インターネットやツイッターなどであっという間に犯人や推理情報が拡散してしまい、企画そのものが成立しなくなっていたなと、そんなことを、ふと、考えていました。

ちなみにこの作品は、「金田一少年の事件簿」を犯人の視点から描いている究極のネタバレ作品なので、先に「金田一少年の事件簿」を読んでから読むことをおすすめします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-08-09 19:46:27] [修正:2019-08-09 19:46:27] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

「人生にセーブポイントは無い」

この作品を読んで、なおかつその上で改めて作者が読者に伝えたかったことを集約すると、この一言に体現されるのではないかと考えます。

おそらく人生がままならないのは、誰しもが日々の生活の中で「最良の選択」を取れないためであって、間違った選択を取ったからといっても、その選択肢はやり直すことができず、その間違った選択肢の延長線上でその後の人生を生き続けなければならない点にあると自分は思っています。

そして、何より重要なのが、その間違った選択肢を選んでしまったとしても「自分は」その間違った選択肢をどう「解釈」するのか。ここが、この作品を通して作者が読者に対して最も伝えたかったことなのではないかと考えています。

間違った選択肢を選んでしまったことに不貞腐れていじけた人生を送ってしまうのか。あるいはこの作品の主人公のように間違った選択肢を受け入れて次につなげていこうとするのか。その違いこそが、その人の今後の人生を考える上で大きな違いになる。そのことを作者は読者に対して伝えたかったのではないかと思います。

ちなみに、ジブリ映画で有名な宮崎駿監督がこの作品を基に映像作品を作るらしいので、どういった表現になるのかとても楽しみです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-02-01 19:16:29] [修正:2019-02-01 19:16:29] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

(ネタバレ注意!!)
少し前にアニメ化されて、そのあとすぐ連載が終了したということで、どういう結末になったのか気になり、原作を最後まで読んでみたのですが、何ともコメントに困る結末でした。

とりあえず、今回は「どうしてああいう結末になったのか」を自分なりに考えてみました。

この作品の読後感を考えるにあたって、まず真っ先に疑問に思うのが、「どうしてあきらと店長が恋人同士になるという結末にならなかったのか」という点だと思いますが、そこを考えるにあたってのヒントとなる部分は、やはり作品内に何度も出てきた「羅生門」のくだりにあるのではないかと自分は考えています。

おそらく作者が作品内で何度も「羅生門」のくだりを出してきたのは、この作品の主人公「橘あきら」にとって、今回のファミレスでのアルバイト期間というものは、本人の足のケガ(のトラウマ)を克服するための精神的な準備期間であり、つまりは雨宿りとしての意味合いを持つ猶予期間のようなものだったということを読者に明確に主張したかったからではないかと考えています。

しかし、とは言えあそこまでお互いの心が通じ合っているはずなのに、どうして結ばれない終わり方を選んだのか。腑に落ちない部分は確かにあると思います。ただ、その部分については原作3巻の後半で、二人が下人の行動について語り合っていた部分に、その答えの一端が間接的に示されていたのではないかと考えています。つまり、店長からして見たら「羅生門」の作品内で下人の取った行動は「取らない」のではなく、「取れない」のであって、そこには自身の年齢とか立場とか、そういった本人の社会的事情や取った場合のリスクなど、そういった色々なものを秤にかけて総合的にみた場合にやっぱり「取れない」と考えてしまうものであって、それは単純に良い悪いで論じられるものではなく、言ってしまえば「状況」が許さない類のものなのだと思います。

主人公の橘さんと「付き合わない」という選択肢も正にそういう「状況」から導き出された結論だと思いますし、そうせざるを得なかったというのが実態なんじゃないかと思います。

少しほろ苦い結末となってしまいましたが、作品内で橘さんが下人の気持ちをどう思うかと尋ねられた時のように、二人の今後の人生において何らかの形でプラスに働いていくのであれば、今回の出来事にも何らかの意味はあったんじゃないかと、そんなことを考えます。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2019-01-04 19:02:33] [修正:2019-01-05 05:54:14] [このレビューのURL]

(このレビューは原作3巻までのレビューです)

この作者の前作にハマっていた者の身としては、自分は、この作者が紡ぎ出す物語にハマっていたのではなく、この作者が生み出すキャラクターにハマっていたんだなと気付かされました。

何と言うか、周りに何も無い平坦な一本道をママチャリで延々と走り続けているかのような退屈さで、読んでいて面白みがありません。

個人的にはどこかでもう一つ、ハヤテのように「振り切れた何か」な部分が作品内にあると良いのに、と思っています。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2018-11-02 19:14:47] [修正:2018-11-02 19:14:47] [このレビューのURL]

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