「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

結局のところ、読切の時の話が一番面白かったという、悲しい末路を辿ってしまった作品。
(ちなみに、その読切の話は最終巻に収録されています)

もう連載が終わってしまった今だから正直に書きますが、自分はこの作品、主人公とヒロイン以外のキャラが全く好きになれませんでした。特に鬼頭衆と呼ばれる、ミヅキ、モモ、ユナの三人が。

この三人がホント気持ち悪いというか、何でこんなキャラクターにしたのか、ホント理解に苦しむほど、好きになれないキャラクターでした。読切の時に出てきた様な普通の女子中学生のままで良かったのに、何でこんな気持ちの悪いキャラクターにしてしまったのか。思えばこの時点で既に、作品全体に暗雲が立ち込めていたように思えます。

他にも生徒会長や、花婿候補。県王、覇王など、話が進めば進むほど、失望や落胆が雪だるま式に累積していきました。それでも最終巻まで読んでいたのは、「いつかは面白くなるかもしれない」という淡い期待だったんですが。結局は最後まで、つまらないままでした。

投資行為っていうのは、情が移ると本当に困ったものです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-06-09 14:58:55] [修正:2011-06-09 14:58:55] [このレビューのURL]

今から設定を読み上げていく途中で、つまらないと判断されたら「つまらないボタン」が作動します。ではスタートします。

高校生、烏丸与一は山での剣術の修業を終え、街にやってきた。
そして与一は、同じく高校生の斑鳩いぶき(女性)の家で共に暮らす事になった。
いぶきの実家は道場を営んでおり、彼女はその師範代だった。
いぶきの家には、いぶきの他に三人の美人姉妹が住んでいた。
→「つまらないボタン」作動

与一はどういうわけか、美人姉妹四人と接すると、いつもお色気ハプニングを連発してしまう。
→「つまらないボタン」作動

そんな与一に対し、いぶきは不快感を露わにした。しかし、いぶきはそんな与一の事が気になって仕方が無い。というか、好きになっていた。
→「つまらないボタン」作動

アレとかアレとか、似たような設定の話はこの世にごまんとありますよね。
一巻どころか、一話で「つまらない」と思った作品でした。二話以降は、もう読んでいません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-09 14:58:14] [修正:2011-06-09 14:58:14] [このレビューのURL]

まず1巻の表紙絵を見て下さい。
するとそこには、四人の男女の姿が映っていると思います。
さてその中で、画面前方左側にいる人物は、あなたの目にどう映りますか?
とても可愛らしい女の子に見えますか?
えぇ、普通はそうだと思います。私もそう思いました。
ですが、実はこの人物は男の子です。本当です。
自分も表紙絵をめくって、次の次のページを見てビックリしました。男かよ、と。

つまりですね。この作品は小林くんという、どう見ても女の子にしか見えないかわいい男の子を見てほのぼのとするような作品なのです。(どストレートな言葉を使えば、ショタコンの漫画とも言えますが。)

そんなわけで、自分は一巻の途中くらいでリタイアしました。頑張って読んではみたんですけどね。どれだけ小林くんがかわいく見えても「実は男」だという、厳然たる事実を前にすると心理的抵抗がハンパ無く押し寄せてくるんです。

まぁ、これは完全に女性のためにあるような少女漫画です。男性が読むのは、正直かなり苦しいと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-05-26 13:09:25] [修正:2011-05-26 13:09:25] [このレビューのURL]

8点 D-LIVE!!

漫画のコマ割りというものを考えた時に、漫画のコマ割りがまるで映画撮影の時と同じようにフィルムの一枚一枚をつなぎ合わせていく作業と同じものだと仮定すると、「いつのタイミングのシーンを切り取って、ストーリーの流れとしてつなぎ合わせていくか」という問題は、作品そのものの出来にも大きく影響する、とても重要な問題です。

ある対象物が球体内の中心にあるとして、その対象物を四角いフレームの中に収めようとする時に、どういった「方向」から、どれくらいの「距離」で、更に言えばどの「タイミング」でフレームの中に収めるのか。それを熟慮し、その結論に基づいた、それに相応しい「画(え)」を生み出していく事が、漫画のコマ割り作業の本質だと考えます。

そんな前置きをしてこの作品ですが、この作品はそういった漫画のコマ割りのセンスが抜群に優れています。

超人的な運転技術を持った主人公が、多種多様な乗り物を操って次々に襲いかかる難題を辛苦の末にクリアしていくこのストーリー。そんなストーリーを基盤に持つこの漫画は、ストーリー毎に出てくる乗り物を使った超絶アクションの見せ方が途轍もなく巧いです。それはもう、先程の例に挙げたように、このアングルで、この距離感で、このタイミングでしかないという、ドンピシャな瞬間を切り取ったような「画(え)」で、読者に臨場感や緊張感をダイレクトに訴えかけてきます。

しかし勿論、見所はその「画(え)」だけではなく、話としても一級品です。多少シナリオに他者の介入が入っている部分は否めませんが、それでも、事前の準備や予備知識の収集、あるいはそれらの資料に基づいた緻密かつ精密な描写は、正にプロの仕事です。(描き手からしてみれば、それくらい当然だと言われてしまいそうですが。)

絵柄そのものに好き嫌いが出るかもしれませんが、カッコよくて面白い漫画を読みたいという人にはぜひともオススメしたい作品です。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2011-05-05 21:51:33] [修正:2011-05-05 21:55:56] [このレビューのURL]

ことごとくつまらない漫画。久し振りにこんな、中身スッカスカのつまらない漫画に出会いました。

原作のライトノベルは読んでないので、あくまで漫画だけで評価しますが、まず初期設定だけでもつまらない。ある時主人公の男の子が、突然女の子になってしまった。そして何故か『ケンプファー』という戦士となり、バトルに巻き込まれてしまうことになった。『ケンプファー』は一戦士として剣や魔法などの特殊能力を用いてバトルを乗り越えていかなければならない。

まぁ、なんともそれらしい設定盛り付けておきました感たっぷりな初期設定です。しかも話が進むにつれ生徒会長やら幼馴染やら、ありがちなキャラクターが次々と出てきて、主人公を取り巻くハーレムを成していきます。

どんな妄想だー!とホントつっこまずにはいられない、どうしようもない漫画です。こういう話は趣味の世界でやって下さい。こんなのばっかりライトノベルの作品として生産されるから、ライトノベルがいかにもオタクで、安っぽい話ばっかりになるんです。萌えとか、お色気とかホント要らないから、もっとこうハートにガツンと来る、熱い魂を持った作品を作れー!と出版社に絶叫したくなるほど、怒りを覚える作品です。グチりだすときりがないのでこの辺でやめておきますが、これは本当に面白くありません。買わない方が良いです。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-16 22:45:27] [修正:2011-04-16 23:33:15] [このレビューのURL]

この作品。言わずと知れた「2010年マンガ大賞」受賞作なんですが、自分の率直な感想を言わせてもらうと、そんなに面白くはありませんでした。にも関わらず、なぜこんなに賞賛され、絶賛の嵐を浴びているのかというのを考えてみたところ、歴史上で似たような事例が見つかりました。

その事例というのは、「コロンブスの卵」です。

「コロンブスの卵」についての詳しい説明は省略しますが、要するに、この作品は、風呂漫画という誰も考えつかなかった切り口で、おもしろおかしく漫画を描いたその斬新さが、世間一般で高く評価され、結果マンガ大賞を受賞する事となったのではないかと、そんな事を考えました。

ただやはり、話としては面白くない。というかワンパターンです。
古代ローマ人が現代にタイムスリップし、そこでの入浴設備やシステムの違いに驚き、深いカルチャーショックを受ける。やがて彼は、自分の時代に戻った後で古代ローマの入浴施設にも現代の入浴設備やシステムを取り入れて、やがて人々から賞賛され、絶賛の嵐を受ける。と、かいつまんで説明すればこんな感じです。

確かに発想の奇抜さや、設定の斬新さには多少驚かされた部分もあるんですけど、果たしてそれだけでその漫画が面白い漫画と言えるかどうかは全くの別問題で、少なくとも自分は面白さを感じる作品ではありませんでした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-16 22:46:39] [修正:2011-04-16 22:48:26] [このレビューのURL]

面白くないわけでは無いけれども、面白い所は挙げられない、正に4点評価そのままの作品。

何かこう、あらゆる要素が中途半端というか抜け切れていない感じがします。キャラクター押しの作品でもなく、お色気押しの作品でもない。かと言ってストーリーを重視した作品という訳でもなく、今流行(はやり)のユル系脱力漫画という訳でも無い。テニスが題材であるにも関わらずテニスの試合も中途半端。

もう、どうにもこうにも着地点を見出せない作品です。アニメ化はしましたが、あまりオススメはしません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-04-14 17:10:15] [修正:2011-04-14 17:10:15] [このレビューのURL]

あくまで「今のところ」の点数としての6点。

そもそも桜場先生の作品の特徴というのは、一話一話が断絶された読み切りタイプの話の中で、絶妙な落としどころに落ちたオチを、その面白さとして楽しめるところが作品そのものの、引いては作者そのものの大きな魅力であると感じている訳なんですが、この作品はあくまでストーリー全体が、一つの繋がりを持っているため、そのウリである一話ごとのオチがひどく弱いものになっていると感じます。

まぁ、まだ一巻だけなので何とも言えませんが、「今のところ」は6点です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-03-10 23:03:45] [修正:2011-03-10 23:03:45] [このレビューのURL]

どうやら最新の科学技術では、メス単体の存在だけで次の世代の命を作る事が出来るらしく、じゃあオスの存在理由って何なの? っていう疑問の答がここにあるような作品。

つまり、ある免疫学者の言葉を借りるなら、男っていうのはやっぱり「現象」だと思うんです。「現象」だからこそ必要以上にその存在意義を強調したくなり、見栄やプライド、あるいは権威と言った存在意義を主張できるようなステータスを持とうとするんじゃないかと、そう考える訳です。

あ、ちなみにこの作品はそんな高尚な漫画ではなく、男子高校生のどうでもいい日常を一話につき何ページとかでダラダラとやっているような物凄いユルい漫画です。

道に落ちている棒を見つけてRPGごっこをやり始めたりだとか、サッカーの練習で必殺シュートを編み出したりとか、ホント男子高校生ってしょうもない事ばっかりやってると思うんですけど、そういうしょうもない事を真剣に、しかも必死にやってる生き物が「男子高校生」なんだと、世の女性方に分かってもらえれば幸いです。

ちなみに、個人的に好きなキャラトップ3は、唐沢さん、りんごちゃん、タダクニの妹の三人です。

ナイスレビュー: 3

[投稿:2011-03-10 23:03:02] [修正:2011-03-10 23:03:02] [このレビューのURL]

問題
ある時、A、B、C、Dの四人が学校のトラック一周分のレースをしました。次の四人の証言を聞いて、このレースの順位を答えなさい。ただし、四人のうち一人だけは嘘の証言をしています。

A:私の次の次にゴールしたのはBだった。
B:私の前にゴールしたのはCだった。
C:私は一位だった。
D:私は一位だった。

この作品は、こういうタイプの問題を登場人物達がクイズ対決みたいな感じで次々と解きあっていく作品です。クイズとしても解きやすく面白い問題も多いので、結構楽しめるのではないかと思います。ちなみに、読む時は紙とペンを側に置いて読む事をおすすめします。読んでいると、答を出される前に自分でも解いてみたくなりますので。

結果としては5巻で完結とコンパクトな作品になってしまいましたが、ネタ切れになってダラダラと続けるよりは、よっぽどかスッキリした終わり方だったと思います。ただ、個人的にはもうあと1、2巻くらい続いて欲しかったというのが本音です。最後に、もう一問だけ、作中で面白かった問題を紹介します。

「2011年と全く同じカレンダーを使える次の年は、西暦何年か?」

答は5巻のとある場所に載っているので、探してみて下さい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-01-07 11:25:30] [修正:2011-02-20 22:49:58] [このレビューのURL]

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