「s-fate」さんのページ

総レビュー数: 878レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月08日

当時友人から奨められて読んで問答無用で爆笑させられた作品です。ギャグマンガが好きな人にはオススメします。ただし、最初の頃の絵がまだ安定していないので、最初の絵で受け付けなくても3巻くらいまでは読んでみて下さい。
 今読むと普通記憶から無くなりがちな小学生から高校生ぐらいまでの男子のバカ話(と行動)的成分が全体の雰囲気を作っている気がします。その結果、懐かしさをともなって笑いのツボを容赦なく押してくる破壊的なギャグが笑いを呼ぶのだと思います。
 マンガとは関係ありませんが、当時「稲中Tシャツ」とか郊外型大型店とかで普通に売っていました。買いませんでしたが「そんなに流行っているんだ」と思いました。
 名作、というとちょっと違う気もしますが、何度も読んだので8点。

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[投稿:2010-11-06 19:12:47] [修正:2010-11-06 19:12:47] [このレビューのURL]

 サンデー風アッサリサッパリ路線でヤンキーマンガやったらこうなりました、という感じがします。少なくとも当時のヤンキーマンガ、特に青年誌の脂ぎった世界観とは無縁です。じゃあユルい話かといえば、悪役に結構エゲツないヤツが出てきたりして、普段はチャラけた(伊藤はそうでもないか?)主人公コンビに撃退されてスカッとします。ギャグもヤンキーマンガにありがちな下品方面じゃなく茶目っ気と意表のつき方が笑えます。
 確かに当時ジャンプ一辺倒の友人に読ませたらサンデーも読むようになったマンガだったりするので、それなりに人気はあったんだろうなと思いましたが、皆さんの評価の高さとレビュー数にちょっとびっくり。個人的には好きでリアルタイムで買って読んでいましたので、8点といったところです。どこから読みかえしても面白いので長く楽しめます。ただちょっと90年代初頭の雰囲気が懐かしくなってきた気もします。

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[投稿:2010-10-28 23:43:16] [修正:2010-10-29 20:48:53] [このレビューのURL]

 匂いフェチマンガで済ませてしまうにはあまりに惜しいマンガです。字が少なくてコマが少ないけど密度が濃い、いいマンガだと思います。匂い以外にもフラメンコとかジプシーバイオリンとか、シャレたものを取込んでいて視覚というか感覚に訴える要素が傑出しています。シブイです。
 上巻の帯の「読むな!嗅げ!!」という上條淳士さんの言葉がこの作品を表していると思います。
嗅ぐ前に手に取らないと始まりませんが。

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[投稿:2010-09-29 23:14:08] [修正:2010-09-29 23:14:08] [このレビューのURL]

ひぐらしの「解」のなかでは「解答」の「解」というより「解決」の「解」の意味が強いような気がします。先の目明し編、罪滅し編は、ある意味行き着くところまでイッちゃった末の「解答」であると思います。しかしこれは一つの問題を「解決」しています。ここが違うと思います。解決法は社会人には耳タコの「報告、連絡、相談」と「組織化」です。こういった事をテーマにしたマンガ(ゲーム)も珍しいと思います。至極真っ当な解決法(実行するのは大変ですが)ですが、金銭の利害関係無しに結束する姿は感動を呼ぶものです。ただしサブタイトル通り、もう一つの謎がわかった直後に皆殺しにされてしまいます。
 もう一つの謎はある意味反則的なものですので、次の祭囃子編では毒には毒をもって制す的な「解」が待っているので、それを是とするか否とするかでこの作品と祭囃子編の相対的評価に差が出るのじゃないかと思います。

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[投稿:2010-09-24 21:41:07] [修正:2010-09-24 21:41:07] [このレビューのURL]

「若い未亡人の管理人、浪人生、隣人はピーピング趣味の正体不明の男とバーのお姉さん。ボロアパート」と設定を並べ立てると、官能小説となんら変わらない設定。高橋さんの作品は、うる星やつらしか知らない頃に同じ作者が青年誌でこんな作品もやっている、とその設定を聞かされたときは、あまりのギャップによからぬ期待をしたというか、子供なのに読んでいいものかどうか、葛藤しました。当時は今みたいに情報があふれていないので風評が頼りでしたので、「過激」な設定に踊らされました。で、読んでみたらやっぱり高橋さんの作品だな、という印象でした。うっすら毒を感じさせるものの、設定とは裏腹にエロい、という言葉が無いかのような世界。この辺はうる星やつらと変わらないな、と思いました。違うのはギャップの有無だと思います。浪人して三流大学受かって卒業したものの就職浪人でキャバレーの呼び込みやって、って何もそこまでやらんでも、というとこまでやって、ハッピーエンド。初期から最後の絵の変化もリンクしてギャップを与えていて、「ただいま・・・」といって一刻館に子供つれて帰ってくる、やさしいタッチの絵なんかが絵のギャップのピークだと思います。偶然の産物も含まれていると思うが、うまい。
当時はさんざん読み返しましたので8点としておきましょう。

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[投稿:2010-09-23 02:27:18] [修正:2010-09-23 02:27:18] [このレビューのURL]

8点 GT roman

基本的に車をからめた小話をちりばめた作品です。ちょっとした恋愛話とかもありますが、当時の車好きにありそうな話が多い前半が特に好きです。ボロアパートに住んでマセラティ買う話とか好きでした。貯金がたまった時、友人のほうがハイテンションになって当の本人を引きずるようにして前祝いに行くところとか。また、ハチロク乗っててニイナナに乗り換える話とか。フルチューンのセリカXX降りてホンダS800に乗り換える話とか。昔先輩に借りてバトルしたZ432をヘソクリで買う決心をする話とか。
絵自体は中盤以降がいいと思いますが、だんだんイギリス車とイタリア車に偏る傾向になり、絵は下手でも初期のほうの話が適度にマニアックで好きです。
ただ、今から読もう、という人は結構予備知識が必要かと思います。どちらかというと、たとえば奥さんはいすゞのジェミニハンドリングバイロータスを買うと思っていたら旦那は本物のロータス買ってきちゃった、という話が理解できる世代の車好き向け、だと思います。

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[投稿:2010-08-12 16:46:13] [修正:2010-08-12 16:46:13] [このレビューのURL]

読み終わって振り返ると、ものすごい超展開です。中学まではいじめられっ子。そして最終回は護送車で刑務所へ送られるが、道端には主人公に感謝する人であふれかえる。そして「お、男の花道や・・・」と言って号泣。これだけでもやり過ぎ感満点ですが、内容がまたすごい。
 最初はギャグも多く、主人公の力勝男は実は意外と強かった的な設定と、力を名のある人と勘違いして子分になった鉄とで、宮本武蔵の一条寺下がり松を真似てなんとかかんとか敵に勝ったりとかして、このまま行けば後年のカメレオンの女が出てこない版みたいな感じ(トンチとハッタリで勝負のマンガ)になったかもしれません。
 しかし、その後最後まで陰で糸を引く獣田という男により、火野という拳法を使う男が力の子分になります。そして力は牛殺しの玉井という男と戦うために、火野によって徹底的に鍛えられ、本当に強くなってしまいます。このあたりから、もうギャグは減っていき、力はギャグ顔には滅多にならず、インフレバトルに突入します。玉井に勝ったあと、富岡というカラスマスクの男が出てきて、兄弟の仇を取ってくれと懇願され、力は承諾してしまいます。この仇というのが最後まで敵として戦う「北大阪の虎」です。この辺からはもはや、「あなたたちは本当に高校生ですか?」というツッコミなど軽く粉砕して話はどんどんエスカレートしていきます。体にどうやっても隠せないだろう的な規模のエモノを隠し持っているくらいは序の口、ケンカにトラック持ち込んだり。そしてついに改造バイクがでてきます。しかしいわゆる族車じゃなくて、ハリネズミのように矢がついていたり、大砲がついていたりのトンデモバイクです。しかもラスボスはもはやバイクというかホバークラフトみたいなものに乗ってナギナタ振り回してます。力も負けずにホバークラフトみたいなものに乗って金属製トンファーを振り回して対決!みたいな感じです。
 はっきり言って昭和のドサクサに勢いで描き切った感は否めないですが、あまりに荒唐無稽すぎて面白すぎました。ある意味これぞマンガです。これだけ書いてもこの作品のツッコミどころ・・いや、読みどころのほんの一部です。古いマンガですが、興味が持てたらご一読を。

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[投稿:2010-07-14 23:03:50] [修正:2010-07-14 23:03:50] [このレビューのURL]

名作というほかありませんね。60年代のマンガなのに古さを度外視して読めるマンガもそうそうありません。小学生のときちょうど入手が困難だったころ、力石が死んだところまでコミック持っていた友達に借りて読んで以降何度も読んでますが、年食ってこちらの視点が変わってもなお面白さを見出せるところがすごい。純粋にかっこよさや、あの最終回に感動するもよし。紆余曲折はあったのに最高の最終回に持ち込んだ製作者らのプロ魂に感動するもよし。
個人的には最近読みなおして、同じ鑑別所から出たマンモス西が早々にボクシングをあきらめ小さな幸せ(といっても社長の娘婿、だから普通以上だとは思う)を築いていく様をちょくちょく新車を買い換えたり、店を大きくしたり等、残酷なまでに物質的貧富の差を淡々と描いていることに気付いて何が選択肢として良かったのかを考えさせる部分も用意されていたりするところに驚きました。そういえば丹下のおっさんですらジムの再構築に成功している。ここにジョーのもうひとつの孤独感を見たような気がしました。
また何年かしたら読み返そうと思います。

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[投稿:2010-07-04 17:43:41] [修正:2010-07-04 17:43:41] [このレビューのURL]

これはなつかしい。高バランスで面白かったです。一名しかいなくなってしまったかつては名門だった相撲部にいる主人公の試合に掛ける熱意に負け、集う柔道やレスリングや囲碁の猛者とその他一名が試合に出てガチで勝負したり、反則やったり。盛り上がったり笑えたり感動もできました。観客がドサクサまぎれに吹き出しだけでボケとツッコミやってるのが地味に好きでしたね。間延びを感じることなく巻数もちょうどいいです。
 鼻の曲がった空手家崩れが、何かにつけてまむしドリンクをやたら飲む場面がありますが、当時それを真似して学校の近くで安売りしていたまむしドリンクを箱で買って飲み過ぎて学校早退したヤツがいたなぁ。当時まわりでけっこう読んでる人多かったけど、意外とレビュー少ないですね。

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[投稿:2010-06-25 00:54:31] [修正:2010-06-25 00:54:31] [このレビューのURL]

8点 SEX

先に書いておきますが、私は上條さんのマンガには絵と雰囲気だけでノックアウトされてしまう質なので、余程のことがない限り高得点で評価してしまう傾向はあります。
 何となくキナ臭い話が始まりそうで面白そうだな、というところで最初の薄手の大判のコミックスはプッツリ2巻で刊行が止まってしまい、ガッカリしていました。雑誌のほうは読んでいなかったので打ち切りだと思っていました。それがどういう風の引き回しか、突然発刊が開始されました。何巻目かの帯に、「13年前の爆弾、いま炸裂。」と書いてありましたが、まさにそんな感じでした。
このマンガは、読むというより、見てもらいたいと思います。いつ見てもカッコいい。

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[投稿:2010-06-24 18:38:02] [修正:2010-06-24 18:38:02] [このレビューのURL]

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