「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

「藤村くんメイツ」の作者、敷誠一先生の新作です。

主人公が憧れる女子生徒の相沢さんが、ふとした出来事をきっかけに複数人に増殖してしまったというラブコメディーです。が、これはきっと面白くないでしょう。

「藤村くんメイツ」の時もそうだったのですが、ボケ役の彼女が大人しすぎるというか、ボケかたが控えめすぎるところが、ギャグ漫画としていまいち印象に残らない、あるいは読者にインパクトを残せない原因なんじゃないかと思います。

とりあえず、このままだとギャグなのかラブコメなのか良く分からないまま、ただ何となく話が進んでいって、ただ何となく登場人物が増えていって、ただ何となく物語が終わっていくだけなんじゃないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2014-11-14 22:37:32] [修正:2014-11-14 22:43:23] [このレビューのURL]

一人の女子生徒が、近くで話をしている男子生徒二人組の会話を盗み聞きして、その二人の会話に対し心の中でツッコんでいくというスタンスのギャグ漫画なのですが、肝心の男子生徒二人組の会話の中で生じるボケも、それに対する女子生徒の心のツッコミも正直、全然面白くありません。

まぁ、合う人には合うのかもしれませんが、自分は全く合いませんでした。

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[投稿:2014-10-03 22:12:46] [修正:2014-10-03 22:14:11] [このレビューのURL]

AKBにしろ、金環日食の日食眼鏡にしろ、一時的なブームに着目した便乗商法の何もかも全てが悪だと断定することは、火災現場にやってきた野次馬の全てが放火犯だと判断するくらいに早計で、偏った固定観念によって導き出された結論だと言わざるを得ません。

しかし一方で、一時的なブームに便乗して商品レベルとして充分な水準に達していない「粗悪品」を世にばら撒くことで、生産者のみが利益を得ようとする生産者側のスタンスは、いわゆる「社会悪」として判断されて然るべき行動なのではないか、と、そんなことを考えさせられます。

で、この作品。正直言って「AKB」という冠詞が無かったら、単なるご都合主義のSFファンタジー漫画として記憶にも印象にも残らないまま、あっという間に打ち切りになってしまいそうなほど、ヒドい作品です。色んな意味で。

まぁ、結局は一時の流行に合わせて作られた「企画漫画」です。多分、それ以上でもそれ以下でもありません。今後、この作品が別冊少年マガジンでどれだけ続くのかは分かりませんが、おそらく、AKB人気の終焉と共にこの作品もひっそりと終わりを迎えるのだと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2012-06-22 23:15:53] [修正:2012-06-22 23:53:17] [このレビューのURL]

よくある作者の趣味漫画です。

絵柄も薄っぺらいですし、話の中身もスカッスカですし、きっとこの作品をジュースにしたら、明らかに砂糖の配分が少ない、ほとんど水のような砂糖水のジュースが出来たことでしょう。せめてほんの少しでも炭酸が入っていればもう少し刺激のある作品になったんじゃないかと思います。

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[投稿:2012-04-27 23:27:44] [修正:2012-04-27 23:27:44] [このレビューのURL]

面白いのは表紙絵のパクリネタだけで、それ以外は面白いところが何一つ無いという、見事なまでのダメ漫画です。

1巻では「ハルヒ」っぽく、2巻では「バカテス」っぽく、3巻では「エヴァ」っぽく表紙の装丁を整えて、表紙絵のインパクトだけで中身が素人同然のつまらないコミックスを売りさばくというそのスタンスは、実に売る側の悪意に満ち溢れています。

カニで言えば、ある日、通販の広告に載っていたカニに魅かれてカニを注文したとします。しかし、実際家に届いたカニはそれよりもずっと小柄で、重さも広告の表示グラム数よりもずっと軽かったという、そんな、ありがちな失敗さながらのこの作品です。

何度も言いますが、面白いのは表紙絵だけです。その他は無意味かつ無価値で、心の琴線に触れるようなものは何もありません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2012-02-24 23:06:10] [修正:2012-02-24 23:34:12] [このレビューのURL]

安っぽいラノベを読んでいるかのような、ありがちな設定とありがちな世界観。そしてそこから当然のように湧き上がる設定や世界観に対しての疑問点や理解不能部分。しかし、そういった矛盾点や疑問点を一切説明、解説することもなく、作者が自分の描きたいものだけをただ延々と描き続ける自己満足も甚だしい利己欲求追及漫画。
それがこの作品です。

SFとか、ファンタジーとか、多くの作家が平然と、しかも手軽に描こうとしていますが、その大体が科学に対する絶対的な不勉強で、空想だからと言って何でも許されると考えている作家があまりにも多いと思うんですよね。最低限、空想の世界で繰り広げられる物理法則の現象説明を、読者に納得させるだけの理論を構築した上で、SFやファンタジーを描きあげてほしいと切に願います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-11-11 19:44:38] [修正:2011-11-11 19:44:38] [このレビューのURL]

「地獄先生ぬーべー」のいわゆるスピンオフ的な立ち位置を取っているこの作品ですが、はっきり言ってスピンオフにさえ成りきれていません。1巻だけで作品の是非を判断するのは早計だと思い、2巻まで読んでみましたが、はっきり言って2巻まで読んでも全く面白くありませんでした。なので、私は2巻で読むのをやめました。

こういう作品を何と言うのか。昔とった杵柄と言うのか、虎の威を借る狐と言うのか、それとも親の七光りと言うのか。それは分かりませんが、これだけは言えると思います。これは、読者に何かを伝えるためとか、読者に何か新たな感動を与えるためとか、そういった能動的な目的を持って生み出された作品ではありません。これは、作者が「生活」するために生み出された、ひどく世俗的な作品です。まぁ、過去にヒットした作品を再び青年誌に掲載して作品を描くなんて行為のほとんどは、大体がそういう目的なんですけどね。(その行為自体は決して罪では無いし、責められるものでも無いのですが、何と言うか、その劣化を見ると色々な感情が沸き起こるんです。心の中に。だからせめてもの願いとして、まだ憧れの対象であってほしいと。そんな勝手な事を思うんです。読者は。)

ナイスレビュー: 0

[投稿:2011-10-21 23:37:44] [修正:2011-10-21 23:42:43] [このレビューのURL]

今から設定を読み上げていく途中で、つまらないと判断されたら「つまらないボタン」が作動します。ではスタートします。

高校生、烏丸与一は山での剣術の修業を終え、街にやってきた。
そして与一は、同じく高校生の斑鳩いぶき(女性)の家で共に暮らす事になった。
いぶきの実家は道場を営んでおり、彼女はその師範代だった。
いぶきの家には、いぶきの他に三人の美人姉妹が住んでいた。
→「つまらないボタン」作動

与一はどういうわけか、美人姉妹四人と接すると、いつもお色気ハプニングを連発してしまう。
→「つまらないボタン」作動

そんな与一に対し、いぶきは不快感を露わにした。しかし、いぶきはそんな与一の事が気になって仕方が無い。というか、好きになっていた。
→「つまらないボタン」作動

アレとかアレとか、似たような設定の話はこの世にごまんとありますよね。
一巻どころか、一話で「つまらない」と思った作品でした。二話以降は、もう読んでいません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2011-06-09 14:58:14] [修正:2011-06-09 14:58:14] [このレビューのURL]

本屋でパッと見かけて試しに読んでみた漫画。

しかし、その感想は今ひとつで、まず何より設定から失敗している。そんな印象を受けました。

主人公が通う学校には「階段部」と呼ばれる部活があり、その部活は校舎内の階段や廊下を走り回り、そのタイムを競い合うことを活動の主たる目的としている。確かにここまでは問題無いと思います。しかし、問題なのは学校内での「階段部」の立ち位置にあります。

当たり前のことですが、校舎の廊下や階段を走ってはいけません。理由は簡単。他の人にあぶないからです。これは社会通念とも言える当然のルールです。「階段部」を物語の舞台として選ぶためには、まずこの暗黙の了解となっている基本ルールを打破しておく必要がありました。しかし、この作品はそのルールを克服することなく、そのまま物語を始めてしまいました。丁度、すぐ爆発する事が明白な爆弾を抱えて走り出すように。

例えば、この学校(もしくはこの世界)では、「階段部」が学校中(もしくは日本中)で高い人気を誇っていて、誰もが憧れる超メジャーなスポーツであるとか、そういった風に、ある程度肯定化された状況を物語の舞台として整えておかないと話が進まない設定だったんじゃないかと、そんな印象を受けました。

便宜を図る上で、物語に都合の良い設定を作る事は問題視されるべき事ではない、とそんな事を考えさせられる作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-11-13 14:28:54] [修正:2010-11-13 14:32:36] [このレビューのURL]

この作品に限らず、ライトノベルのコミックス化については、常々言いたい事があるのですが、それらは毎回、結局のところ下記の三点に集約されます。

1 原作本のイラストと、コミックスの絵柄を統一して欲しい。

おおよそ、ごく一般的な、ライトノベルを原作としたコミックスは、割と原作のイラストに忠実な作画を行なっていますが、この作品はヒド過ぎます。はっきり言って、ムダに官能チックです。原作の弁明のために言っておきますが、原作はこんなにいやらしい作品ではありません。もっと健全でマトモな作品です。どうしてこういった線質を持った作家に作画を依頼したのか。編集部の判断に対する理解に苦しみます。
まず何より絵柄が原作と全然違う。この時点で既にこの作品には黄信号が点滅しています。

2 もうちょっと漫画作りの上手な人物(正確には画面構成や演出等に対して高い能力を持った描き手)にコミックスを描いて欲しい。

総じて、ライトノベル原作のコミックスは面白くありません。その最たる理由は、「漫画としての見せ方がヘタ」だからです。
ライトノベル原作のコミックスは、そのほとんどが「漫画」としての体を成していません。ではそれらは何なのかと問われれば、物語の過程の中で主要なシーンとなる部分のみを断片的に抜き出して、それら一つ一つを絵の形で描き起こしただけの貼り絵のようなものだと私は思っています。
漫画というのは、コマとコマの流れによって動きを生み出すものであるため、常に切り取られた1コマ1コマが生み出す「流れ」を意識して話を作っていかなければなりません。しかし、ライトノベル原作のコミックスは、その「流れ」に対する認識の欠如があまりに顕著です。
原作が面白いコミックスであればあるほど、盛り上げ方のヘタな相手にその物語を描かれている事がとても不憫でなりません。絵としても失敗し、話の展開としても失敗している。そんな作品の一つであるこの作品は、もはや完全に赤信号が点灯しています。

3 そもそも、小説を漫画にトレースする事なんて不可能に近いと思っている。

もし仮に、100パーセント完全に一冊の小説を漫画の形でトレースするとしたら、それには膨大な量のページ数を必要とします。なぜなら、小説で出てきた会話の一字一句を残らず全て、コマの中に一つのシーンとして小分けにし、描き起こさなければならないためです。しかし現実的には、そんな事は勿論できるはずがありません。ではどうすればいいのかというと、原作に出てきた会話の中で、幾つかの言葉を削るという作業を行なわなければなりません。ですが、この原作の中にあった言葉の幾つかを「削る」という行為が、ライトノベルのコミックス化を度々失敗させている大きな原因ではないかと私は考えています。と言うのも、何を「削る」かによって、話そのものの大筋の「流れ」が大きく変わり、引いては漫画そのものの出来不出来が大きく左右されてしまうと考えるためです。
究極的な理想を言えば、原作に出てきた言葉の一言一句を残らず全て削らずに、かつ物語としての「流れ」を途絶えさせる事なく充分にその「流れ」を保ったままコマ割り作成を行なっていき、更には一個の漫画として原作とは違った面白さを醸し出している。
これが、ある意味では完成されたライトノベルのコミックス化だと思うのですが、まぁ普通に考えてこんな事は限りなく不可能です。こんな事が出来るのは神様くらいなものです。

まぁ、色々考えて思うのは、小説には小説の面白さがあるのだから、わざわざ漫画にする必要はないんじゃないかという事です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-07 19:29:18] [修正:2010-07-07 19:29:18] [このレビューのURL]

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