「s-fate」さんのページ

総レビュー数: 878レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月08日

[ネタバレあり]

ちばてつやさんの作品が好きなら、もしくはアシスタントをたくさん抱えて漫画が描かれていた時代に使われていた技巧に興味があれば面白いと思います。たとえば「おれは鉄兵」のこの部分はこうやった、とか非常に具体的に描かれています。締め切り間に合わせるために絵を細切れにしてアシスタントでタッチを合わせて分業、とかそんなことできるのか、という逸話まで描かれています。
 個人的にはこういった週刊誌連載でも背景の小物ひとつにもこだわるような描き方(しかも手描き)は、トーンベタ貼りすら影をひそめて白いマンガとベタが目立つマンガが増えた今、ロストテクノロジーと化しつつあると思うので豪華な作品群だったんだなと思いました。

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[投稿:2015-06-27 11:00:50] [修正:2015-06-27 11:00:50] [このレビューのURL]

 いつもの久住マンガと違うところは、店がほぼ固定しているところです。ギャグもないです。お店は前回きたときなかったものが次に来たときはある、持ち込みOK、酒もほぼおまかせでうまそうなものが、かといってそう高いものでもなさそう。そして客もいわゆる酔っ払いやウザい客がいない。食べ物より店の方が「いいな」と思える。荒野のグルメ成立の前提にオアシスと呼べる店があること、ということだと思います。そしてオアシスは現実では得てして蜃気楼のような存在だったりする。ある日からウザい客が入り浸って雰囲気ぶち壊しになったり、女将が代わってまるで違う店になったり。というわけで今のところおっさん達のありそうでない日常の小さな楽しみを描いたものとなっていると思います。

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[投稿:2015-06-07 09:27:46] [修正:2015-06-07 09:27:46] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

 素直に楽しめるものではありませんが、ダレるところもないので6点とします。雨蘭さんの作品で「無邪気の楽園」というものがありますが、導入部は酷似していますがその後が全く違う方向へ進みこちらは「邪気の狂宴」といったところです。体は子供、中身は大人の状態で小学時代にタイムスリップして殺人、陵辱を繰り返す。かろうじて連載できたのはタイトルが自己犠牲をいとわない復讐劇を意味するからでないかと思います。
 個人的には誰にでも勧められるものではないと思います。

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[投稿:2015-06-01 13:32:31] [修正:2015-06-01 13:33:41] [このレビューのURL]

このマンガのキモは、今あるラーメンを女子高生がおいしそうに食べていることです。したがって興味を持ったら、流れの変わりやすいラーメン界の中で風化する前に、早めに読むことを薦めます。

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[投稿:2015-05-03 20:07:15] [修正:2015-05-03 20:07:15] [このレビューのURL]

 基本前作と印象は変わりません。「なんだこりゃ」と思うか「これは面白いと」思うか好みが分かれると思います。クールそうに見えてエキセントリックなヒロインと、意外としっかりしている主人公という構図は前作と同じだと思います。ただ今回はヒロインが増殖するというハーレムと言っていいのかどうか難しい要素を追加しているところに違いがあるといえばあります。
 個人的にはテンプレになりがちなラブコメをコメ方面で独特な手法でひねりを入れようとする意気込みが感じられるので結構好きです。

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[投稿:2015-05-03 19:44:19] [修正:2015-05-03 19:44:19] [このレビューのURL]

これほど長期連載になるとは思いませんでした。前代未聞の週刊ペースで約一年分くらいの焼き直しをしても読者がついてきたということはすごいことだと思います。最初は主人公がアグレッシブじゃなくて萌え要素を入れた現代風「拳児」みたいな感じかな、と思っていましたが、ギャグとシリアスとバトルのバランスが良くて素直に楽しめます。また、少年誌らしく「心技体そろわないものは未熟」「特定流派が強いのではなく、精進したものが強い」という基本設定が守られているところが安定した面白さを保っているかな、と思います。

追記:これだけ長期連載して終わり方が端折り気味というのは残念でした。小学館の台所事情でしょうか。

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[投稿:2010-02-28 11:56:57] [修正:2015-05-03 11:00:34] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

早い話が悪の参謀が、悪も目を背ける惨状に置かれる魔法少女に萌えてしまって、なんとか周囲にバレないよう戦ってるふりして、お茶したり貢いだりする面白おかしいマンガです。だからタイトルが「いた。」と過去形なのでしょう。
 残念ながら作者が夭折してしまったので未収録分が発刊されたとしても、完結という形にはならないでしょう。非常に残念です。

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[投稿:2015-05-03 10:47:05] [修正:2015-05-03 10:47:05] [このレビューのURL]

ぶっちゃけると、おっさんが場末の飲み屋、食堂にほぼ事前情報なしに入って一喜一憂するマンガです。それこそビールが大びんか中びんかだけでもその時の気分で盛り上がり方が違う。店も昭和っぽい、10年以内には景色ごと消えそうな店が多い。そういうマンガですので、昭和の記憶が残っている年齢層向けのマンガだと思います。しかし「夜行」のころから玄人受けはしていましたが、このジャンルも今やずいぶん展開したものです。

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[投稿:2015-05-03 09:56:03] [修正:2015-05-03 09:56:03] [このレビューのURL]

 期間限定で6点とします。最終話WEB掲載時にアクセス集中してなかなか読めないほどの注目を集めたのは、例の事件によるものでしょう。今後の作者の活動次第で評価は変わるでしょう。身辺すっきりさせて再出発するか、それはそれで執筆活動続けるか、消えたマンガ家の仲間入りをして20年後くらいに伝説として語り継がれるか。いずれもマンガ界には過去にあったパターンですのでベストな選択をしてもらいたいものです。

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[投稿:2015-04-12 09:05:29] [修正:2015-04-12 09:05:29] [このレビューのURL]

 もはや、いくつ続編が出てきても驚かないでしょう。読みたい人は「彼岸島」からどうぞ。ただしいわゆる「グロ注意」です。一巻あたりの読書所要時間は短いので、しおりを挟む必要もないと思います。時間つぶしには冊数単位で調整できるのでちょうどいいと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2015-04-12 08:20:59] [修正:2015-04-12 08:20:59] [このレビューのURL]

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