「s-fate」さんのページ

総レビュー数: 878レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月08日

兄の出版社を手伝う高校生の主人公が電車に乗って取材に行く途中、家出少女(高校生)に出会い、一緒に取材に行くようになり‥という話です。小山田さんのちょっと年齢の割に大人びたことをやってるけどその割に初心な恋愛というパターンに鉄道という要素を加えてみた、という感じです。
 復刻版や電子書籍版ではおまけで絵が丸顔全盛期の頃の「すぺしゃる料理人」、ホラー系に行った頃の「くすのき亭の日々」、4コマ系雑誌に挑戦して絵柄がちょっとだけアップデートされている「約束」が収録されています。
 点数は小山田さんの作品が好きな人前提となります。

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[投稿:2016-06-24 20:32:25] [修正:2016-06-24 20:32:25] [このレビューのURL]

このマンガは単純にエンターテイメントとしてのマンガとしては受け入れづらいと思います。前作の「今日の漫画」から読めばわかりますが、社会復帰のリハビリで描いたマンガから発展して本作に至ったと思われるからです。それを作者が大好きな昭和50年代くらいまでの、特に吾妻ひでおや手塚治虫あたりに影響を受けた絵、そしてそれら巨匠の時代に見られた毒も取り入れた現代では異質な表現方法。作品から見て取れる素の躁と鬱というか、ハレとケの振れ幅が(これでも)小さくなり作者が社会復帰の方向へ向いたことに安堵できる内容ではあると思います。
 文章の作品ならこの手のものもありますが、マンガでは少ないので受け取り方が難しいと思います。

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[投稿:2016-06-11 14:20:03] [修正:2016-06-11 14:20:03] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

性転換ものとしては意外なほど世界観がしっかりしており、その中でリンクした3つの話が描かれています。自ら望んで、悩んだ挙句、親に無理矢理、とそれぞれが違う理由で性転換しますが、どれもおおむねハッピーエンドです。特に最後の話は性転換の根づいた世界で見せることのできるパートナーへの覚悟の提示が素晴らしい。
 3巻で終わらせるにはもったいない設定だと思いました。

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[投稿:2016-06-02 23:49:36] [修正:2016-06-02 23:49:36] [このレビューのURL]

 下品一歩手前の、いや半歩手前のギャグマンガです。子供っぽい下ネタとかわいい絵柄でなんとか踏みとどまっている感じです。ほかの作家さんに出せない味があるといえばあります。なので作者の他作品を読んでいる人で時々入ってくるちんちんネタとか嫌いじゃない人はどうぞ。

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[投稿:2016-05-05 11:29:44] [修正:2016-05-05 11:29:44] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

短編集です。このタイトルは「夜鷹」を指します。小山田先生が鬼籍に入られた後、およそ小山田先生らしくないタイトルをいったい誰がつけたのでしょうか。タイトル作は騙されて女郎にされた挙句顔に傷をつけられて女郎すらできなくなり夜鷹となるほかなく・・・という最後は救われるものの、夜鷹の悲惨さは伝わっても、下卑たアイキャッチにされるような話ではありません。他の収録作品も古典をベースにした小山田先生らしい作品です。個人的にはファン向けの作品だと思います。
 ただしファンサイトなどで見てもわかりますが、まだ未収録作品はたくさんありますので、最後の作品がこんなタイトル作で終わらないよう祈ってます。

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[投稿:2016-05-05 11:21:22] [修正:2016-05-05 11:21:22] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

 機転を利かせてクールに問題解決する部分と、人間離れしたこともやってのけるのでクールで済ませられない部分が笑いにつながるマンガだと思います。ちょっと特有のクセがある作風なので万人ウケするかな?という面はあります。坂本くんはまったく自分が何を考えているか話もしなければモノローグもないのですが、その行動を見て周囲の人が解釈する感じになります。特にラストはそれまで人外説もありかと思っていましたが、人間だったんだな、という解釈を読者に与えてうまく終わらせたなと思います。

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[投稿:2016-04-10 02:21:34] [修正:2016-04-10 02:21:34] [このレビューのURL]

 今もあるのでしょうか?駄菓子屋。私の生活圏からは無くなりました。そんな駄菓子屋事情の中でこのマンガが始まったので、懐かし系かと思いましたが、駄菓子自体は現役なのですね。マンガのほうは駄菓子の紹介を絡めて少ない登場人物のまま、季節も今のところ基本的に夏のまま進んで?います。このマンガのすごいところは、アニメ化の影響もあったのでしょうが、マンガに出た駄菓子が今まで置いてなかった店に並ぶようになったこと、そして一部当代限りで店じまいの様相を呈している話も出てきているものの、すでに包装が刷新されてマンガと違ってしまってるものが出てきていて、駄菓子業界も速めのサイクルで頑張ってるところはあるんだなと再認識させてくれたことです。

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[投稿:2016-04-10 02:00:42] [修正:2016-04-10 02:00:42] [このレビューのURL]

 吸血鬼側としては納得のいかない倒され方で吸血鬼を狩る話ですが、天丼、で済まないくどさが人によってだれてると感じるか面白いと感じるかで評価が分かれると思います。
 個人的には最初から終わりは決まっていてあとは続けられるだけ続けた風な造りが、くどさの原因かと思います。

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[投稿:2016-03-31 01:22:54] [修正:2016-03-31 01:22:54] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

 バチバチシリーズの最終章のようです。主人公補正がない厳しい設定で、同期にはだいたい差をつけられた番付で登場。しかしそれは一場所単位でなく一番単位で全力を出してしまう主人公の相撲観による怪我によるもの。よって一番一番が濃い。前シリーズ同様熱い展開で一気読みがいいかと思います。

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[投稿:2016-03-31 01:15:34] [修正:2016-03-31 01:15:34] [このレビューのURL]

天才のまわりに渦巻く人間模様を描く、という感じです。テーマが純文学というのが珍しいと思いますが、純文学が何か知ってなくても大丈夫です。作中で読んだ人のリアクションから凄さを想像させるという手法ですので。天才は奇人が多いとか、変態は変態を呼ぶとか、自分が欲しいものを持っていないことを嫌という程見せつけられる凡人の葛藤とか、ただ珍しいテーマに頼るだけでなく、楽しめる要素もキッチリ組み込まれているのでこの先も楽しめそうです。
 個人的には発行部数を作中での作家の紹介に何気に書いてあるのがドラゴンボールのスカウターみたいでちょっとウケた。

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[投稿:2016-02-11 21:36:12] [修正:2016-02-11 21:36:12] [このレビューのURL]

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