「s-fate」さんのページ

総レビュー数: 878レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月08日

たしか大山倍達さんが戦後失意のうちに破れかぶれでゴロツキの用心棒やってヤバくなって潜伏している間に宮本武蔵の本をむさぼり読んで昭和の武蔵になると山ごもりしてちょっと大会に出たら軽く優勝しちゃって当時の空手界に疑問を感じ(相手につけさせるための)防具を持参で道場を渡り歩くが満足できる相手に会えず、人間相手じゃラチがあかないので牛を倒して、ついには熊に挑戦・・・みたいな感じだったと思います。また、片マユ剃り、剣道三倍段、自然石割り、指立て伏せ、コイン曲げ、なんていったその後の格闘マンガに良く出てくるネタも豊富です。その後世界へ旅たち、「キル・ザ・ジャップ」の罵声の中、超アウェイ状態で戦ったり、地下プロレスで戦ったりと、やはり後の格闘マンガに出てくる描写が多い。ルーツ的マンガじゃないかと思います。ただ、作画が変わった前後から、大山倍達さんの話じゃなくて極真会の当時の猛者の話が多くなってきたところが個人的にはパワーダウン感が否めないところだとおもいます。
 このマンガはどこまでホントでどこからフィクションか、みたいな話が良く取りざたされますが、個人的にはミステリアスなほうが面白いのでどうでもいいと思います。おかげで真に受けて本当に強くなっちゃった人の話とか、実在の登場人物へのインタビューで興味深い話がある等、面白い後日談が増えた事だし。
 点数は難しいですね。部分的には何回も読んだし後半はあまり読まなかったからトータルで7点くらいでしょうかね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-26 02:57:33] [修正:2010-09-26 02:57:33] [このレビューのURL]

再放送アニメから入ったクチです。魔球マンガの筆頭だと思います。アニメは大盛り上がりで終わりましたが、マンガのほうは最初にすでにモリ師(クジラを銛で捕る漁をする人)の丹次の話で暗示されている通りの終わり方です。モリ師の丹次はクジラに飲まれるものの、クジラの腹かっ捌いて生還する。しかし胃液により体はドロドロになり無事に帰る事は無かったと。その通りで、主人公番場蛮は最後マウンドで体に負担の大きい分身魔球を投げたあと絶命します。ビデオとか再生機器がそんなに無かった頃だったのでアニメの代わりに集めたら後半あまりに違うので驚きました。
 また、八幡先輩の扱いはマンガのほうがいいと思います。もともと冴えないピッチャーだったが、ノーコン時代から番場の豪速球を体で受け止め、なおかつ魔球を作り上げる過程でバッターボックスに入りボコボコにされたり打ったりしているうちに、打者としての才能が萌芽しそれを川上監督が見抜きます。アニメのほうでは確か、分身魔球が取れないといって包丁投げつけられてましたから、えらい違いです。
個人的には巨人の星とかよりわかりやすくて子供の頃は大好きでした。

そういえばこの主人公大往生の最終回もトイレット博士でパロってましたね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-24 23:21:12] [修正:2010-09-24 23:21:12] [このレビューのURL]

7点 神罰

当時発作的に表紙買いしてしまいました。題名、帯、吹き出し文字まで似せた絵。装丁だけで笑いが取れているので、つい。そして中身はほぼ全域アホな下ネタ。そしてわかる人にはわかるパロディ。例えばガンダムの一場面をパロッたものとか。でも下ネタ。コアファイター(もしくはアムロ)がアレになっているのはこのマンガだけでしょう。
 グロ系の下ネタではないですけど、とても万人にはオススメできません。ただし、あまりにも気合いの入った似せ具合は見物です。
 それから表紙はまだ面白いところがあって、帯をはずすと、「なんで永谷園?」とツッコミたくなるキャラがいたり、表紙が両面印刷で、裏側はブラックジャックが手塚さんにギャルゲー指南を受けるというマンガが載っています。しかもメルモ攻略してます。
夢中になるというより、あっけにとられる程のチャレンジャーぶりと、この内容で手塚プロ承認という偉業に対して7点。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-09-18 17:42:50] [修正:2010-09-18 17:42:50] [このレビューのURL]

タイトルにある心理学はたぶんどっかに忘れてきていると思います。心理学クイズがたまにありますが、絵的にクイズの名を借りたギャグです。下品にならない程度の下ネタを含め単発ギャグの応酬ですので、4コマじゃないですけど4コマギャグとか好きな人にはすすめられるかと思います。
個人的にはコント仕立てな見合い(なぜか女医の横に親じゃなくて同僚がいる)でドSの女医がサドの話で意気投合?する話と、オチで警察に取り調べを受ける系の話が特にウケました。
 原作は精神科医だそうですが、医者とは思えぬキレた笑いというか、医者だからこそギャグの狂気と正気の境目の寸止め加減が絶妙というか、まぁ、とにかく面白いです。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-09-16 00:13:38] [修正:2010-09-16 00:13:38] [このレビューのURL]

7点 寄生獣

ストーリーががっちり出来上がっているところがすばらしいです。また、10巻という手頃な長さで完成しているのも手を出しやすい。確かに人がやたら死ぬし、白い背景に化け物、というのはグロいと思う人もいるかもしれませんが、個人的には今となってはそうグロい表現でもなくなってきたようなきもします。余計な寄り道感もなく、サクッと読める割に満足感の高い良いマンガだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-08-07 18:17:44] [修正:2010-08-07 18:17:44] [このレビューのURL]

7点 ブッダ

「聖☆おにいさん」で本人?が号泣して読んでいたので、「そんなにw」という程度の軽い感覚で読みました。
号泣はしませんが良い作品だと思います。よくこのボリュームで抑えられたものです。
 この作品は手塚流のフィクションだそうですので、もとになる仏典とは違うみたいです。読み終わってあとがきも読んだら、主たるキャラクターが結構架空なのでちょっと驚きました。
 全体の話はブッダがもちろん中心ですが、そのまわりを固める人や、ある意味ブッダを超越した立場の人などもそれぞれ別に話を進めて行くので、ブッダ本人がなかなか出てきません。だから人によっては、伏線の長さに読むのを辞めてしまうかもしれません。ただ、そこをクリアできてブッダが登場し、各登場人物と繋がりができてくると、話が面白くなってきます。ブッダが中盤で悟りを開くあたりが感動のピークでしょうか。もちろん後半もさんざん前半で張った伏線が生きてくるので面白いです。
 また、ホントのブッダがどうなのかは知りませんが、この作品のブッダは非常に人間くさいです。もちろん奇跡や不思議な能力等に彩られ、選ばれた特別な人のような面もありますが、作品中では超越した存在という感じがしません。王族生まれのボンボンで、子供の頃から体が弱くて、意を決して出家してからも洞窟に引きこもってあまり人に会いたがらない時期の描写もあります。そして悟りを開いたあとも、ブラフマン(梵天)に同じところにいないで布教にまわれと尻を叩かれたり、幼少の頃からの友人(弟子)が、子供の頃に抱いた復讐心から逃れられず禁を破って戦いに身を投じて死んでしまったとき、自分の教えはすべてが無駄だったのではないかと迷う様などは、人間そのものだと思います。有名な入寂の場面も、絵は有名なそれですが、実はお尻が大変なことになっていて弟子が布を沢山手配するなど、寸前までとても安らかな感じではありません。
 個人的にはフィクションといえど苦難を乗り越え立派な道を歩んだ人の話として良くできていると思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2010-08-02 21:26:36] [修正:2010-08-02 21:26:36] [このレビューのURL]

戦争時の理不尽さや排他的な考えは連鎖することがよく描かれていると思います。
この作品の変節点というかバッドエンドフラグはカウフマンがナチスの教育を受けてしまうところだと思います。これさえなければあのバッドエンドは無かったろうに、と思います。ということで個人的には間違った教育の恐ろしさが一番印象的でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-25 00:55:41] [修正:2010-07-25 00:55:41] [このレビューのURL]

これはサンデー風のスポーツマンガとしてサッパリ仕上がっていて読みやすいです。26巻あっても比較的サラッと読めます。コーチ出てきたときはちょっと「タッチ」の柏葉英二郎とダブりました。掲載時も読んでましたがコミックでまとめて読んだほうがわかりやすいので、今読んでも面白いと思います。MAJORの陰に隠れちゃってる感はありますが、個人的にはそれほどの差は感じません。というかあっちは長過ぎて・・・。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-24 23:00:14] [修正:2010-07-24 23:00:14] [このレビューのURL]

7点 HELLSING

吸血鬼とナチスと英国を混ぜると欧州の戦争の大義名分が結構網羅されて面白いものだなと思いました。終始どの陣営もハイテンションなのでアクションマンガとして一気読みするのもよし、少し考えて、化け物を倒すのは人間、化け物は化け物を倒せないとはどういう意味か?とか考えて読むのもいいと思います。確かに人はやたら死にますが、意外と想定内の表現なのであからさまな嫌悪感は感じません。ラストも作中の人死にの量と、わりに合わないほどスッキリしています。
個人的には、ナチスでバトルシーンがあるとやっぱり小林源文さんの影響が見えるなぁと思いました。気持ちはわかるので全然OKですけど。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-21 01:21:36] [修正:2010-07-21 01:21:36] [このレビューのURL]

 映画は知りませんがコンパクトにまとまった良い話です。最近世界に数人しか人がいないんじゃないの?という寂しい設定の作品が多い中、「死んでもその理念が生きて人を動かす」という超カリスマおばあさんがいることもあるが、価値観の違う人たち(オバチャン連中と男共で清々しいほどあからさまに違う)でも一緒に何かできるということが表現されている珍しい作品です。
引き伸ばし作品の多い昨今、3巻でこれだけ喜怒哀楽が表現できているのがすばらしい。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2010-07-18 16:42:11] [修正:2010-07-18 16:42:11] [このレビューのURL]

月別のレビュー表示