「s-fate」さんのページ

総レビュー数: 878レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月08日

古いマンガですが、面白いです。連載自体は今の超長期連載が横行する時代と比較すると、短いにもかかわらず、実際に連載されていた時期とアニメ化までの期間の長さ、宝塚の長期にわたる人気。今の短期間に商売ありきで一気にメディアミックス展開してすぐ風化してしまう作品と違い、ナチュラルにかつ長期にメディアミックスが進んでいった理由がわかる気がします。手頃な巻数でしっかり完結している。そして世代を超えてファンがいる。理想的なマンガですね。

ナイスレビュー: 2

[投稿:2009-12-11 01:04:09] [修正:2009-12-11 01:04:09] [このレビューのURL]

手に取ったら最後、止まらなくなります。
だからあんまり手に取らないようにしています。
ハマらないようにするためです。
なんでそんなこと気にするかと言うと、この作品は30年以上続いている上に、ストーリーも続き物なのに、途中から展開が遅くなったり長期単行本が出なかった時期があったりで、完結するのかどうかの不安がぬぐえないからです。終わり方は決まっているようですが・・・
また、雑誌掲載時と単行本では加筆修正というか、描きおろしというか、がなされており事実上幻になっている話がごっそりあったりして、あまり深くハマると戻って来れないんじゃないか、と思うからです。
今から読もうとする人は、読んでる間は楽しいですが、新刊までの飢餓感に耐えられるか、もしこのまま未完になっても許せるか、を考えてからにしたほうがいいと思います。


ナイスレビュー: 1

[投稿:2009-12-11 00:34:52] [修正:2009-12-11 00:34:52] [このレビューのURL]

久しぶりに腹筋に来るギャグマンガでした。
一冊は薄いけれども読むのに結構時間がかかりました。
このセンスはどこからくるのでしょうか。
この人はワンパターンと言えばそれまでですが、オンリーワンでもあります。
とりあえず一冊読んで腹筋が痛くなったら全巻買ってみましょう。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2009-12-08 01:04:01] [修正:2009-12-08 01:04:01] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

ある意味異世界チート主人公ものですね。若手将校が新戦術を持ち込んで無双するも、望まない方向に自分の階級以上の政略に巻き込まれるまでに至り、遂には亡命政権の一翼を担うまでに。この辺の戦史に疎いので十字砲火だの気球の活用だの、こういう風に使うのかと楽しめますが、主人公の苦労が報われる日が来るかはあまり焦点になってない気がします。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2023-04-01 09:15:47] [修正:2023-04-01 09:15:47] [このレビューのURL]

最初はフランス書院風のタイトルも手伝ってお色気系かと思いましたが悲劇、喜劇、バトルもあり死者も含め全方位ハッピーエンドという離れ業を独特の世界観で作り上げています。作者の今後の作品に期待です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-09-18 10:08:14] [修正:2022-09-18 10:08:14] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

激戦区だったペリリュー島の若い日本兵たちのお話です。驚くのは2巻ですでに島は戦略的価値を失っているのです。賢明な上層部と情報が有ればそこから先の地獄を回避できたのかもしれません。しかも戦地で孤立した彼らが知る由もない終戦を過ぎても地獄は続くのです。まさに耐え難きを耐え忍び難きを忍んでという言葉がこれ以上ハマる状況もないでしょう。しかし待っていたのは極限状態だった時にすでに笑顔を取り戻した同胞の姿、斃れた戦友の志を背負って生き抜いた意味の喪失。何のために俺達は感がハンパないはずだが口にはしない。戦中の話をしたがらない人が多いというのも言葉で伝え切れるものでないとおもうからでしょう。そういう意味ではこのマンガは戦争のすべてを伝えてるとは言えませんが、自分の中で戦争というものを考えるための作品のひとつに加える意味はあると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-08-07 14:34:33] [修正:2022-08-07 14:34:33] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

あさま山荘事件への世論を決定づけた章です。それまで擁護に回った人もこの事件が発覚したあとは批判に回ったと言われます。すでに世界同時革命とやらの外へ向いた活動は諦めた本人らが言うところの敗北主義者の集団と化していることに目を背け、山という閉鎖空間で矛先を内部に向けリーダーに「総括しろ」と言われたら死ぬまで自己批判を強要され「殴ることによる総括支援」という理解不能の理屈で次々に集団リンチで仲間殺しが行われる。同時期に大久保清の連続殺人事件が発生し、遺体発見現場を通り過ぎる際に人が気味悪がって近づかなくて都合がいいとか口走りますが、すでに常人の感覚からかけ離れているが表面上は普通なのが狂気を上乗せしています。しかしリーダー格二名が捕まり総括の嵐は鳴りを潜め、警察の包囲網も迫り逃避行の末、あさま山荘へ、というところまでです。個人的に怖いと思うのは閉鎖空間で講師が罵倒交じりに自己批判をさせる山岳ベース事件的手法を用いた企業研修が少なくとも2000年代初頭まであったことです。この事件で服役して出所した人のインタビューで革命戦士の育成も企業戦士の育成みたいなものとありましたが、その考えに至り実践されていたということです。事件は昭和で
50年という時がたっていますが事件の芽は形を変えて生きているのかもしれません。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-03-02 01:13:52] [修正:2022-03-02 02:02:26] [このレビューのURL]

[ネタバレあり]

レッドシリーズの最終章、いわゆるあさま山荘事件の部分です。なんとトータルで13巻のうちたったの一巻です。立て篭もり犯を鉄球やら装甲車で追い詰めて突入、逮捕。その後のマンガでよく見られる「君達は完全に包囲されてる」とか、親による泣き落とし。すごく印象的でそれがすべてかと思ってましたが、この13分の1、という分量が何かを物語っていると思います。単なる残党の悪あがきなので一巻にしかならない。それより引き際を誤った組織の自己正当化の果ての危険性、そこにリーダーの資質の無いものがトップに君臨したことの悲劇、事件そのものよりそこに至る過程にこそ問題の本質があるのではないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-03-02 01:59:04] [修正:2022-03-02 01:59:04] [このレビューのURL]

「!!」の前に読みましょう。今ならシーズン0名義で読めます。正直なんでジャンプ系で連載したのかとも思いますが、友情、努力、勝利の流れには乗ってるのでまぁ…とは思います。雑誌が休刊してブツっと切れていますが、続きは「!!」で読めるので今から読んでも大丈夫です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-02-06 13:11:04] [修正:2022-02-06 13:11:04] [このレビューのURL]

 社会現象になってますね。テンポも爆速で引き込まれるのもやむなしの素晴らしい少年マンガです。説明が、時代背景が、お約束の流れでここは、みたいな編集に説教されそうな部分をすっ飛ばしても勢いを重視している点がかつての少年マンガらしさを思い出させてくれます。また主人公が聖人君子レベルの性格というのは特徴としてあります。しかし個人的には発表時期によっては社会現象にまでは至らなかったと思います。今ほど「理不尽なモノに立ち向かい日常を取り戻したい!」という時期はないと思います。この作品はその時期と完全にリンクした結果共感が生まれ社会現象にまで至ったのだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2021-01-10 12:18:40] [修正:2021-01-10 12:18:40] [このレビューのURL]

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