「鋼鉄くらげ」さんのページ

総レビュー数: 292レビュー(全て表示) 最終投稿: 2007年10月28日

5点 LOST+BRAIN

進学校に通う高校生の妄想の様な作品でした。

序盤はそこそこ面白かったですし、全体的にも緊張感があって割と面白かったんですけどね。終盤、もっと色々破壊的に出来るはずだったのに、あまりに現実に近すぎて、一歩引いた形の終わり方になってしまった、というのが率直な感想です。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-07-03 20:35:49] [修正:2008-07-03 20:35:49] [このレビューのURL]

5点 犬夜叉

例えば今ここに、水で薄めて飲む「あの」乳酸飲料の原液が入ったコップがあるとします。

このコップに入った原液は、適切な量の水を入れれば、おいしく飲む事ができるのですが、その適切な量を飛び越えて、どんどん水を入れていってしまったら、たちまち薄くなって水っぽさが増していき、ついには飲めないものになってしまいます。

つまり、何が言いたいかというと、この作品からは、作品そのものの持っている内容量に対して、実際に続いた作品全体の巻数がつり合っていないように感じるわけです。要するに、ムダに長いという訳です。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2008-06-21 21:56:23] [修正:2008-06-21 21:56:23] [このレビューのURL]

5点 GTO

昔は好きな漫画だったんですけどね。今読んで見ると、どうも、すんなりと受け入れられません。何と言うか、善人も悪人もどうも主張が幼稚な感じがします。

善人も悪人も社会の矛盾に対して不満を持っているが、その不満を解消する術を持たずに、ただ暴れているだけ。まるっきり自分の思い通りにならず、ただダダをこねているだけの、幼稚園児の主張のような作品です。

唯一、この作品の主人公が、そうした彼らの気持ちを汲んでくれるヒーローであったことは救いですね。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-18 22:22:14] [修正:2008-04-18 22:22:14] [このレビューのURL]

唯一買った少女漫画です。まぁ、はっきり言ってしまえば映画で知ったから興味を持ち買ったんですけど、物語そのものの「深さ」という点では、映画の方が数倍高いものになっています。

これを読むといかに原作をアニメ化するという事が、アレンジする人によって大きく変わるのかという事を実感させられます。まぁ、この作品は変わり過ぎですけど。

映画と原作の違いがどのような感じなのか。そこを読み比べてみると、結構楽しめると思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2008-04-08 22:13:12] [修正:2008-04-08 22:13:12] [このレビューのURL]

先日、本誌で連載が終了したという事で、後に単行本だけのオマケエピソードとかあるかもしれませんが、この作品の総括的な感想を書こうかと思います。

まず一言で感想を述べるなら、最後まで王道を走り抜けた作品でした。良い意味では手堅く、最後まで安心して読めた作品。悪い意味では真面目でスタンダード過ぎて、いまいちインパクトに欠けた作品。

しかし、ある程度面白い水準で物語を終えたこの作品は、近年のただダラダラと話を続けているだけの作品達と比べると、幸せに終われた作品だったかもしれません。

この作品の欠点を一つだけ述べるとしたら、それはおそらくストーリーの煮詰め方が甘いという事だと思います。作品全体の設定も、個々のストーリーも、話を面白くさせるだけの素地はあるのですが、どうにもそれを生かしきれていない。例えて言うなら一流の食材を普通の人に調理させているような、そんな歯痒い感じを受けます。

思えばサンデーには、こうした「面白くない訳ではないけれどイマイチパッとしない作品」が数多くあります。この作品は、そうした作品の代表例のようだったと思います。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2007-12-30 22:01:41] [修正:2007-12-30 22:01:41] [このレビューのURL]

5点 ONE PIECE

初めまして。初投稿です。さて、この漫画、アラバスタに着くまでの自分だったら間違いなく10点を付けていました。しかし、今は5点です。嫌いになったというわけでは無いのですが、そんなに好きではなくなったという感じです。

その原因を一言で言えば、長い間この作品と付き合ってきて、この作品のいい所も悪い所も見えるようになったからだと思います。良く言えば、いつまでも夢や希望があり、少年の心を持ち続けられる作品。しかし、悪く言えば、いつまでも甘ったれで、気持ちさえあれば何でも叶えられるという、現実の厳しさを知らない作品。

少年漫画である以上、夢や希望を教えることは大事だと思いますが、あまりにも作品を綺麗にまとめあげ過ぎていることは、やはり読んでいて腑に落ちないという感じです。もっと、この社会や人間の汚い面、醜い面も誤魔化さず伝えなければならないこと。全てが丸くハッピーエンドで収まるなんてことは本来まれであること。そういう、生きていく上での黒い面を描くことも、本当の夢や希望を教えるためには、必要なことなのではないかと私は考えています。しかし、そうするには、もしかしたらまだ作者自身が未熟なのかもしれません。(勿論、そんなことは知っているが、あえて子供達に夢を与えるためにわざと描かないでいるとも考えられますが。)

しかし、今の現状のように、ただ同じような展開を繰り返すだけでは、この作品に対する評価は決して上がらないと思います。極端な話、わざわざ新しい島でいちいちバトルなんかしなくてもいいわけです。それよりも、一つの話の中で何を伝えたいのか。それをもう少し考えて、一つひとつの島の物語をきちんと考えていってほしいと思っています。

ナイスレビュー: 5

[投稿:2007-10-28 20:40:25] [修正:2007-10-28 20:40:25] [このレビューのURL]

そもそも男女の取り違えなんて絶対にあり得ないっていう根本的な疑問が払拭されないのに、そこをスルーしておいて平然と物語が進行していくことに疑問を覚えるこの作品。

肝心の話も本当に無味無臭というか、うっすい話のラブコメで、全てにおいて登場人物たちに都合が良い話のオンパレードな作品でした。

多分「取り違えられた男女同士のラブコメ」をやりたいっていうアイディア先行で物語を考えてしまったんだろうなと、そんな感じのする作品で、「ヤンメガ」の作者の最新作ということで以前から結構楽しみにしていたんですが、こればっかりはかなり期待外れな内容の作品でした。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-08-06 21:17:27] [修正:2022-08-06 21:17:27] [このレビューのURL]

正直なところ、面白いかどうかを判断するにはまだ早い段階だとは思うのですが、1巻を読んだ限りでは掴みが弱いというか、面白さを見出せないというのが率直な感想です。

もっと、キャラクターがカッコいいとか、画面に迫力があるとか、話の続きが気になるとか、2巻に続くにあたって何か続きを読みたくなるような要素があればいいんですけど、現状そういったものが全く無くて、ただよく分からない設定や世界観を見せられているだけといった状況なので、どうにも判断のしようがないといった感じです。

2巻以降で面白くなる場合もありますが、本当に面白い作品は1巻から既に面白いので、現状で言うと少し雲行きが怪しい感じだと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-07-09 20:55:57] [修正:2022-07-09 22:22:46] [このレビューのURL]

いちおう第2ゲームのすごろくゲームまで読んだのですが、どうにものめり込めないというか、紙面の中だけで盛り上がっている感じで、読み手としては終始置いてけぼりを食らっているような感覚に陥る作品でした。

実際のところ、修学旅行のお金を盗んだのは誰だとか、一人ひとりの借金額の現状とか、そういう作者が読者を惹きつけたい要素以前に、ゲームとして中途半端な気がするというか、高度な頭脳戦を繰り広げているように見えて、実は最終的には主人公一人にとって何もかも都合の良い展開に進むように物語全体が仕組まれているという、半分出来レースみたいな話の展開ばかりだったので、第2ゲーム終了時点でリタイアしてしまいました。

個人的には、2巻の後半に収録されている番外編のような、毎回参加メンバーやゲーム内容を変えて物語を展開させるといった、読み切りタイプの作品だったんじゃないかと思います。

ナイスレビュー: 0

[投稿:2022-04-29 20:58:50] [修正:2022-04-29 22:31:52] [このレビューのURL]

あくまで2巻までの暫定的な評価ですが、個人的に今のジャンプで一番面白いと思っている作品です。

詳しい内容は何を書いてもネタバレになってしまうので言うことはできませんが、兎にも角にもプロットが素晴らしいです。媒体は書籍であり「漫画」を読んでいるはずなのに、あたかも優れた「小説」を読んでいるかのような、そんな不思議な錯覚に陥るほどストーリー展開が見事であり、流暢です。

「最近の漫画はつまらない」

そう思っている人たちにもぜひ読んでほしい、今注目の一作です。

最後に、多分この手のタイプの作品は、最初から最後まで話の流れがキッチリ決まっているはずなので、出来ればこのまま無駄な引き延ばしを一切することなく、真っすぐに物語を進めていって欲しいと思います。「巻数が長い」イコール「面白い作品」ではないと思うので。

<2021年4月 追記> ※ネタバレ無し

一言でいうと「悪い方の予感が当たってしまった作品」。

この作品に起きたことを自分の印象で表現すると、例えば上下巻で刊行予定の物語があったとして、まず先に上巻を出したところ、それが思いのほか大ヒットをして、急遽話をかさ増しすることになり、本来次に出すはずだった下巻ではなく、中1巻、中2巻、中3巻と、本来出す予定の無かった3巻分を出して、ようやく下巻を出して全5巻で物語が完結した、とそんなようなことが起きたんじゃないかと思っています。

ただ、そういった手法はバトル漫画とかギャグ漫画とか、そういう、後からいくらでも設定の修正が利きそうなジャンルの話だからこそできることで、この作品のように、ガッチガチのサスペンスアドベンチャーでそんなことをしても即座に物語が破綻するのは誰がどう見ても明らかなのに、敢えてその手法を取った判断には正直心底がっかりしてしまいました。

話のオチも後味が悪くて、そこまで来たらハッピーエンドにしてほしかったのに、どうして中途半端なトゲを残したまま物語を締めてしまったのか納得がいきませんでした。

振り返って、この作品を薦められるのは、5巻までです。そこから先はあまりお薦めできません。

ナイスレビュー: 1

[投稿:2017-02-11 22:14:19] [修正:2021-04-10 21:42:34] [このレビューのURL]

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