「s-fate」さんのページ

総レビュー数: 878レビュー(全て表示) 最終投稿: 2009年12月08日

 同窓会であった奥手の二人が人外(一応神様)のフォロー(というかツッコミ?)でステップアップしたりしなかったりだけど最後はハッピーエンド、といった感じです。三宅さんの芸風にマッチしていてサクッと読めて個人的には良いと思います。あと最近流行の表紙はがすと後日談ってヤツなのでそこもお忘れなく。
 純情のちに極甘ラブコメ、ライトエロ盛り多めって感じですかね。

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[投稿:2012-05-27 02:16:35] [修正:2012-05-27 02:16:35] [このレビューのURL]

百人一首は内輪向けのアンソロジー、なるほど言い得て妙。
 活字の解説本とかで読むと一首のみの世界ごとの解釈に陥りがちですが、この作品は血縁関係とか当時の風習などもさりげなく諸説から大きく逸脱すること無く描写して百人一首の世界にわかりやすく広がりを持たせることに成功していると思います。
 それでいてすてきなフィクション部分も織りまぜつつも現代風にまとめてあり丁寧に作り込まれている良作と思います。
 絵は表紙が遠目に見て豪華絢爛耽美路線爆発みたいに見えますが実際はすっきり読みやすい絵です。
 個人的には何首か覚えている程度の知識レベルですが、百首分続けて欲しいと思います。資料が少なくてどんな人だったのかよくわかってない人もいて難しいでしょうけど。

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[投稿:2012-05-17 02:22:22] [修正:2012-05-17 02:22:22] [このレビューのURL]

 「世にも奇妙な物語」的な怖さを持った作品です。簡単に言うと小さなコミュニティが主人公が痩せるだけで崩壊していく話です。太っていはいけないと強迫観念を持ちながらも結局食べないと心の維持ができない。本人はやせたくても周囲は誰もそれを望んでいない。それでも禁じ手を使ってでも痩せた。結果誰も幸せにならない。
 読後感は決して良い作品ではないですが、一気に読めてしまう作品です。
 

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[投稿:2012-04-23 18:35:06] [修正:2012-04-23 18:35:06] [このレビューのURL]

 冒頭で「ラノベ原作 キャッチーなタイトル 本を食べる文学少女というあざといキャラ付け」というところから、それなりの出来でも良いかと思いましたが、期待以上でした。たった3巻で繰り返される主題を納めながら多段のオチを描いているのは見事です。
 太宰を題材にしてたたみかけるように、狭い視野でものを見る危うさを教えてくれる良い作品です。

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[投稿:2012-03-21 22:56:35] [修正:2012-03-21 22:56:35] [このレビューのURL]

 主人公が48歳ということもあって年配の方向けです。でもバンド、70年代ロック、フュージョン、とりわけエレクトリックギターに造詣の深い方にはグッとくるマンガだと思います。
 自称そこそこのマンガ家が、マンガはそこそこでもマンガ家の中ではギターじゃ負けねぇと意気込んでいたところ、ひょんなことでマンガ家を含むマンガ関係者のセッションに誘われて・・・というような話です。
 読んだ後バンド経験者なら「あー楽器でデカイ音出したいなチクショウ!」という気になると思います。

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[投稿:2012-02-26 20:46:07] [修正:2012-02-26 20:46:07] [このレビューのURL]

 一度は売れっ子になることはできても、返り咲ける人は滅多にいないと思います。このマンガはどん底期から見事返り咲いた手塚さんの話です。とにかく飽くなき探究心と新人賞の審査なんかしたくない、自分が応募したいというチャレンジャー精神には敬服を通り越して畏れすら感じます。凡人にはそこまでしないといかんのか、と思える鬼気迫る話を集めています。倒れる時は前のめりで、いつ何時誰の挑戦でもうける(仕事を断らない)という坂本龍馬とアントニオ猪木の格言?を両方実践するとどうなるかがこのマンガでわかります。
 絵は丁寧ですが手塚さんてこんな太ってたっけ?という感じですが、内容が内容なのでこのくらいやわらかめじゃないとホラーになりかねない(目覚まし時計のくだりは充分怖いですが)のでバランス的にこれで良いのでしょう、

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[投稿:2012-02-11 03:21:14] [修正:2012-02-11 03:21:14] [このレビューのURL]

プロ野球マンガですけど野球をあまり知らなくても楽しめる面白い視点で描かれたマンガです。年棒以外の数字もよく活用されていて、数字で見る野球、という感じです。二軍落ち、引退等がちらつく決して華々しいマンガではありませんが、年棒が自分より低いバッターにはやたら強いとかコミカルな面もしっかり押さえています。地味ですが青年向けとしてバランスの取れた作品だと思います。

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[投稿:2012-02-03 19:58:09] [修正:2012-02-03 19:58:09] [このレビューのURL]

 人生の落とし穴がよく描かれているとおもいます。最初はちょっとしたことでも、あっという間に転落していく様をこれでもかと描いています。自律という概念のない人がそのまんま転げ落ちることが多いですが、家族を初めとした周囲の利害関係者、リスク管理など逃れようのない要因で転げ落ちる様まで描いているところが怖いです。オチで立ち直りに前向きになる人が少ないのも怖いです。
 運動不足のとき運動を始めるときみたいに読み出すのに気力がいりますが、読み出すと数巻続きの話でも一本読ませる力があります。運動と違って後味は決して良くないですが。
 マンガの中まで金や納期に追われたくない、というときに読むのはオススメしません。
 

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[投稿:2012-01-15 11:15:51] [修正:2012-01-15 11:20:43] [このレビューのURL]

 なんでケンタウロスに着眼したのかはわかりませんでしたが、彼らが普通に社会に溶け込んだらどうなるか、というところが面白いですね。
 寿命の差による話の運び方や、そば屋に弟子入りしたけど厨房が狭くて入れないので出前ばっかり、とか公道で走ると捕まるなどの人との体格、体力の絶対的差によるハプニングなどがイロモノにならない程度に描かれています。突拍子の無い設定ですが短編なのでクドさも無く読めます。

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[投稿:2012-01-14 23:48:38] [修正:2012-01-14 23:48:38] [このレビューのURL]

 短編集です。すべて鉄道つながり、ラブストーリーではありますが、変化に富んでいて作家の実力を感じさせる作品郡です。別の作品の相撲の描写だけでもすごいと思っていましたが、色々な引き出しを持っている作家さんだとあらためて感心しました。

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[投稿:2012-01-14 23:23:22] [修正:2012-01-14 23:23:22] [このレビューのURL]

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