「朔太」さんのページ

弱小チームの第三野球部が、圧倒的な実力差を持った一軍や
強豪校を撃破していく様は痛快です。しかし、その勝ち方は
極めて不自然であり、「執念さえあれば何事も叶う」かの
ように全てが良い方に転びます。
まあ、しょせん漫画だから、と温かい目で見守る寛容さと
忍耐がやや必要でしょう。

22巻から飛翔編と改題した後は、プロ野球での活躍になり
ます。ここでも、活躍する自軍の選手は一握りで、投手に
至ってはあすなろ、桑本、柏木(しかも、ほんの少し)の
3名という不自然さ。
また、自軍を最下位に落として、それを口実に球団を売りた
いオーナーとの確執が主題で、飛翔編は負けさせたい
オーナーの妨害に遭いながらも、チームワークで切り抜ける
様を10巻にわたって続けます。
バカバカしくも、また非現実的ですが、これはこれで結構
純粋に頑張るあすなろや桑本に感動してしまいます。

幼稚ではありますが、少年誌の原点を見るようで、面白く
読ませてもらいました。
31巻と長編ですが、アッという間に読み切れました。

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[投稿:2016-11-06 17:02:33] [修正:2016-11-06 17:02:33]

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