「朔太」さんのページ

いや、驚きました。
少年誌で舞妓さん芸妓さんお茶屋さんの世界をテーマにするとは。
これは最初の回から、青年誌で扱う内容ではないかと感じました。

舞妓さんの世界は、一般的には大人のしかも
エグゼクティブな最上層の人たちの世界ですよね。
これは、大人といえどもほとんどの人たちは
一生縁のない世界ですよ。
その世界を少年誌で扱うことに躊躇はなかったのでしょうか?

しかし、私はこの大胆な試みは、成功したと思います。
田舎者の少女が舞妓修行に挫折しながら、
本人は適正のなさを自覚した上で、舞妓さんたちの
サポートに回ります。
同郷の幼馴染は、順調に成功しており、妬みを覚えても
不思議ではないのに、むしろしっかり応援します。
その彼女の前向きな姿が、この作品の主題ですね。

上品でほのぼのとした彼女の性格がとても可愛らしく素晴らしい。
少年たちにも、その魅力はしっかり伝わっていると思います。
可愛らしい描画ともマッチしています。

繰り返しますが、少年誌にはありえない背景を
テーマにしたチャレンジは成功しており、
また一つ新しい境地の漫画が世に出たという点で感銘を受けました。

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[投稿:2021-02-06 06:56:01] [修正:2021-02-06 06:56:01]

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