「朔太」さんのページ

画も綺麗で、ストーリーも明快で、サクサク入ってきます。
神代の時代から人を喰らって生きる“鬼”族は、時には
権力者の兵ともなり、時には村を守る神となりながら、
供物として“人”の提供を受けてきました。

鬼の血を継ぎながら、人として生きる響子の葛藤が中心に
あります。鬼対人の対決から、鬼を利用する人対人の対決に
すり替わってきた時点で、やや鬼の哀しみに関する焦点が
ぼけてきたのは残念です。
そんなに簡単に人の思惑にはまる鬼って・・、感じですね。

最大の違和感は、タイトルですね。
事件簿というからには、毎号異なった複数の事件が
展開されないとダメですよ。
最初の数話は確かにそうでしたので、そのまま読み切りで
行くのかと思いきや、2巻あたりから展開が連続的になり、
普通にストーリー化しましたから。

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[投稿:2016-07-25 22:41:35] [修正:2016-07-25 22:41:35]

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